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やまめの学校・教科書
やまめのブログより抜粋させて頂きました



ハンドルが高いだけじゃ・・・・・・

2008 年 8 月 19 日 火曜日

やまめの学校で教える乗り方は、ハンドルが高くて体が起きる状態になります。

ただハンドルを高くすればよいということではなくって、もっともっと奥が深いものなのです。

スポーツカーなどでは当たり前なのですが、自転車ではあまりそのことを気にする人はいません。

それは重心位置。

重たいものをできるだけ真ん中に寄せる・・・・・。

車だったら、エンジンだとか燃料タンクだとかですねぇ。

自転車だったら、人間の体だとか頭でしょうか。

コレを真ん中に寄せるだけで、自転車は勝手にスイスイ走ってくれるんです。

前傾が深い状態では、頭の重さが前輪に乗っかってしまい、前のタイヤが路面に押し付けられてしまいます。

前ブレーキが掛かっている状態といった感じでしょうか。

おまけに前傾では脚を上手く回すことができなくなるんです。

でも身体を起こすと脚は勝手にクルクル回ります。

前傾で無理に脚を回すために骨盤を立てるのではなく、高いハンドル位置で身体を起こすと骨盤も立って自然に脚も回って楽だとやまめの学校は考えます。

おまけに、前輪に荷重が掛かっていないので、更にスイスイ〜っと進むんです。

でも、こればかりは体感してもらわなくては解らないかもしれません。

ただハンドル位置を上げるだけでは、この状態にはなりませんから。

重心のバランスの取れた自転車は、「こんなに楽に走れるものだったんだ〜」と、誰でも思うでしょう。

なぜそうなのか?なんでこうしなくてはいけないのか?

全てに理由があります。

下りも楽しくなるし、安全だし〜♪♪

今まで常識だと思っていたことが、ガラガラ音を立てて崩れてゆく・・・・・・・・。

やまめの学校は、楽に楽しく、そしてずっと自転車に乗り続けてもらいたいと思っています。

しんどそうに走っている人を見ると、自転車嫌いになっちゃわないか心配になるんです。

せっかくのスポーツカーを生き返らせましょ!!

ユーノスロードスターみたいなステキなスポーツカーなんですよ〜皆さんの自転車〜。



先生と生徒さん

2008 年 10 月 10 日 金曜日

おかげさまで「やまめの学校」、毎日遠くから生徒さんたちがお見えになっております。

本当にありがとうございます〜。

日本全国に生徒さんが散らばっていって、多くの方々に「楽にスイスイ〜」を伝えていただければと思います。

こないだの授業に、松本在住の方と、埼玉から三上家ご一行が見えられました。

ワタクシが長い間考えて、やっと形にした教科書に沿って「やまめの学校」の授業は行われています。

ワタクシのお友達の三上君は、埼玉で「サイクルハウスミカミ」というお店をやっています。

教える人に「楽にスイスイ〜」を伝えられたらという願いが叶いました。

今月末にも、他のお店のオーナーさんが「やまめの学校」に来ることになっていて、とてもうれしく思います。

ワタクシが伝えたいのは、軽く進む自転車を作りましょうということ。

今まで言われているのは、力が入るポジション作り・・。

ワタクシのは、自転車が進む所に乗りましょう・・・・。

根本的に考え方が違うんです。

なので、今までの常識をポイポイ〜っとどこかに置いておいて、柔軟に考えることがとても大事なんです。

「いくら力が入っても、自転車が進まなくては意味が無い」

ワタクシはこう思います。

そういえば、こないだ生徒さんに乗せてもらった「アマンダ」の自転車、ワタクシの理想の自転車だったな〜・・・・・。

インナーでクルクルしかできなかった人が、アウターでスイスイ登れるようになるのを見ると、本当に「やまめの学校」を始めて良かった〜と思います。

重心位置って、ものすごく大切だったでしょ?



こやまめの学校

2008 年 11 月 6 日 木曜日

やまめの学校カレンダーを見てお気づきかとは思いますが、こやまめの学校というのをやっております。

子供って本当に上達が早いです。

と言うよりも、何も知らない真っ白な状態で、やまめの学校に入学されるものですから、面白いくらいに吸収して上達してくれるんです。

まだ体が小さいので、大きな自転車にしか乗れない状態なのが良いんですよ子供さんって。

あんな難しいことも、こんな凄いところも、何度かやっているとできるようになるんです〜。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ワタクシが、なんで「やまめの学校」を始めたのか、お話したことありましたっけ?

今世の中は自転車ブーム・・・・。

15年位前にもあった様な気がします、自転車ブーム・・・・。

でも、ブーム(はやり)なんです。

10人が自転車を買ったとしたら、9人は乗らなくなっちゃう・・・・・しんどいから・・・・。

ものすごく楽しかったり、そんなにしんどくなければ、乗らなくなっちゃう事はなくなるのではないかと思っています。

なので、やまめの学校で教える乗り方は、力が入るところに乗るんじゃなくて、自転車が走ってくれるところに乗るなんです。

考え方がスタート時点で全く違うので、教え方も全然違うんです。

10人が自転車に乗り始めたら、10人が楽しく乗り続けられるようにしてゆくのが、やまめの学校の役割だと思っています。

乗る人を増やすより、乗っている人を減らさない事のほうが、ワタクシは大切なことだと思っております。

子供の頃の楽しい記憶って、今でも色あせていないんです〜ワタクシ〜♪♪



ワタクシと、おちえさんの自転車

2008 年 11 月 16 日 日曜日

富士チャレ200で乗っていた自転車は、何ですか?と、良くご質問をいただきます。

みなさん、カーボンフレームのマドンだとお思いだったようですが、これはアルミでカーボンバック。

何故ワタクシがこの自転車を選んだのかとゆいますと・・・・・・ヘッドチューブの長さが長いからなんです。

171cmのワタクシが乗っているサイズは560mmで、ステムは75mmを使っています。

ハンドルをサドルの高さと同じ高さにしたいワタクシには、他のフレームではろくろっ首になっちゃうんです。

この自転車のヘッドチューブは170mmもあって、すっきりとした見た目になります。

スローピングなので、実際にシートチューブは530mmほどしかなく、シートポストもしっかり高く見えます。

実際この自転車、とてもよく走ります。

もとは完成車で18万円の自転車。

そのフレームを使って組んでいます。

はっきり言って、この自転車・・・・・・・とても素晴らしいです。

159.5cmのおちえさんの愛車、FOCUS クレブロ。

サイズは50cmで、ステムは70mmを使っています。

ワタクシが理想としているサドルの出しろは、おちえさんの自転車くらいです。

以前のっていた、これよりちょっと小さいデローザよりもスイスイ進む〜と、おちえさんはうれしそうにしております。

・・・・・・・・・・・・・・・・

小さな自転車でハンドルを高くすると、ハンドルが近くなりすぎて身体が起き過ぎてしまいます。

小さなフレームに乗られている方のハンドルを、サドルの高さにあわせようとすると、もの凄いろくろっ首になってしまいます。ヘッドチューブが短いのと、既にステアリングコラムが切られて短い場合が多いんです。

でも、重心位置を真ん中に寄せた軽い走りを体感させてあげたい・・・・。

そこでどおするかとゆいますと・・・・・・ハンドルをしゃくりあげて、ブレーキレバーの一番高いところをサドルの高さとあわせて、ためしに乗ってみてもらいます。

ありえないほど真上に向いたハンドル・・・・・・・でも軽く進む・・・・・・なにこれ?となるわけです。

もちろんこのままだと、走りにくくて仕方ありませんし、立ち漕ぎなんて絶対無理・・。

その後、元に戻してお帰りいただきます。

大切なのは、重心位置が適切になったときの走りの軽さを体感していただくことなんです。

ワタクシの自転車も、おちえさんの自転車も、そんなに極端にハンドルが上に向いていないのは、大きめのフレームで組んでいるからなんです。

乗っている姿は全然普通で、違和感を覚えないと思いますよ〜。

サドルを目一杯後ろに引いているの解りますか?

そんなに引いたら、前に脚を蹴りださなきゃ・・・・・・・いえいえ、そうはなりません。

ハンドルの低い自転車だと、「骨盤を立てる」ために、おなかへっこますでしょ?

ワタクシの自転車のポジションでおなかをへっこますと、骨盤がそっくり返っちゃうので、思いっきり前に蹴りだすことになります。

最初から骨盤は立っているので、おなかをへこます必要はないんです。・・・・というより、へっこましちゃ絶対ダメなんです。

試しに、一番後ろに座ってハンドルを持って、おなかをへこませたり、へこませないようにしてみてください。

へこますと脚が前に、へこまさないと脚は下に向かいます。

坐骨のサドルにあたる場所が変わるのに気づくと思います。

これ、とても大事。

普通にリラックスした状態で、ブレーキレバーやハンドルに手を伸ばせれば、それで良いんです。

ブレーキレバーとハンドルの角度は、自然にに手を伸ばした位置にセットしてあります。

あまりしゃくり上げると、肘が曲がってしまうので、頭の位置が前に行ってしまうのと、おなかをへこませちゃいがちになります。

角度は、遠くを持ったときと近くを持ったときの頭の位置が、余り変化しないように考えてあります。

もちろん立ち漕ぎも超快適です。

ハンドルの下の手前部分を軽く握ってスピードを上げるのもすごく楽〜。

ハンドルの全ての部分が使えるようになるので、ドロップハンドルも大喜びかと思います。

力が入るポジション作りと、自転車が走るところに乗るポジション作り。

全く考え方が違うわけですから、全く正反対のことをすると、とても上手くいきます。

クランクの長さの考え方もちょっと違うので、それはまた今度お話しますね〜。

ヘッドチューブの長さ、フレームを選ぶときにとても気にします、ワタクシ・・・・。



クランクのお話。

2008 年 11 月 17 日 月曜日

皆さま、たくさんのコメントありがとうございます。

おちえさんは、今週末の結婚式の準備で、とても忙しそう・・・・・。

だめな夫のワタクシ、99.9%おちえさん任せ・・・・・・ごめんなさいね。

さてさて、昨日のお話の続き。

171cmのワタクシ、クランクの長さは175mmを使っております。

159.5cmのおちえさん、クランクの長さは172.5mmです。

マジで?

はい、マジです。

ワタクシ、クランクの長さは脚の回転数で決めるものだと思っております。

短いクランクは、速く回すのに向いています。

長いクランクは、ゆっくりした回転に向いています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

自然に真っ直ぐ立つと、足の先が少し外(逆ハの字)に向きますよねぇ。

で、この状態で足を上げると、脚は自由に動きます。

今度は両足が平行になるように立ってみます。

この状態で足を上げると、脚の動きが小さくしか動かないことに気が付くと思います。

しかも関節や筋肉に違和感を感じるでしょう。

自転車のビンディングペダルに足をつけると、どちらかと言うと後者の状態。

ワタクシ、昔からタイムのペダルなので、結構外に向いています、自然につま先・・・・・・。

で、前傾姿勢がきつくなればなるほど、脚は更に小さい動きしかできなくなってしまいます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

実際に身体を起こしてペダリングしてみると、脚は回さなくても勝手に回ります。

それは、脚が自由に動くからです。

クランクは回すのではなく、自然に回るものだと思っています。

身体を起こした状態だと、長いクランクもスムーズに回ります。

クランクはテコですから、長いほうが小さな力で動きます。

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前タイヤに掛かる荷重が減ると、自転車はスルスル走るようになります。

シクロクロスで、砂場や泥の中を走りぬけるときに、後ろ荷重にしないと刺さってしまうでしょ?

スキーで深雪を滑るときも一緒だと思います。

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重心位置を考えて作った自転車は、スルスル走ってくれるので、重めのギヤでも回ってしまいます。

ゆっくり回しているので、心拍数も余り上がらず、呼吸も楽になるんです。

ちなみに、おちえさんのマウンテンバイクは175mmのクランクを使っています。

短いクランクのときは、根っこを越えるときに失敗していましたが、長くしてからは簡単に越えるようになりました。

途中で根っこに引っかかって止まりそうになったとき、踏み込むとグイッと前に出てゆくからなんですねぇ〜。

短いクランクって、グイッて踏んでも、前に出て行かないんです・・・テコが短いから・・・。

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クランクの長さは、身長で決まるものではないと、ワタクシは感じています。

おちえさんを見ていると、本当にそれを感じます。

ペダルのクリートの位置も、ちょっと考え方が違うんですが、それはまた今度・・・・・・・。

もうすぐ雪が降るみたいです。



寒くなりましたねぇ

2008 年 11 月 18 日 火曜日

今日は、はるばる一宮から自転車のお店をなさっているご夫婦が、やまめの学校にいらっしゃいました。

レジェロさんも、こないだいらしたバイクエイトさんと同じモアブ仲間です。

午前中は天気も良かったので、実際に走って効果を体感していただきました。

近所で美味しい昼食を食べた後、急に寒くなったので、ストーブを焚いたやまめ工房内で座学です。

何故そうなのか?何故そうしなくてはいけないのか?

ちゃんとした理由が無ければ理解はできないでしょう。

ワタクシがやまめの学校で教えていることには、ちゃんと理由があります。

ですから、しっかり理解していただくことができるようです。

じっくりお茶を飲みながらの座学は、とても大切なことをメモしたりできるので、大変好評です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

29インチ自転車に乗らなければ、重心位置を意識した乗り方に気がつかなかったかもしれません。

重たい車輪・車体を速く走らせるには、慣性を殺してはいけない。

そこから始まりました。

29インチは障害物を乗り越えやすい・・・・・・・・・・

物理的にはそうですが、前荷重では29インチでも26インチでも乗り越せません・・・。

きちんとした重心位置に乗ってこそ、29インチの乗り越えやすさが生きるんです。

やまめの学校で教える乗り方は、慣性を殺さないので、より慣性がつく重たい車輪のほうが走ります。

全ては29インチ自転車に乗ったことから始まりました。

ハンドリングは、ハンドルの高さやステムの長さ、サドルの座る場所でも変化します。

ワタクシ、29インチ自転車で小回りが利かないと思ったことはありません。

前荷重の状態で乗っていたら、小回りが利かなくなるのは29も26も一緒です。

人間はシーソーの軸。

ここにヒントが隠されています。



ちょっとお話

2008 年 12 月 8 日 月曜日

毎日遠くから来てくださいまして、本当にありがとうございます。

そして、やまめのブログを見てくださっている方、本当にありがとうございます。

毎日3000人以上の方が訪れてくださっているようで、本当に感謝しております。

これまで「やまめの学校」をしてきた中で、本当に多くの方がしんどい思いをしながら自転車に乗っていたことを知りました。

それはなぜなのか?

ハンドルが遠くて低い自転車に乗るには、ずっと手を前に伸ばしておなかを凹ませ続けなくてはいけません。

遠いハンドルをおなかを凹まさないで掴むと、ものすごい前加重になってしまうからです。

そして骨盤もペタンと寝てしまいます。

骨盤を起こす為におなかを凹ませると、頭も少し後ろに下がるので重心のバランスもとれる・・・。

ちなみに骨盤が起きている状態とは、真っ直ぐ立って歩いている状態です。

歩いているときは、足が自由に動くでしょ?

・・・・・・・・・・・・・・・・・

でもそれを長い時間続けるのって、とても大変なことです。

だって、毎日毎日トレーニングができるわけではありませんから。

ハンドルが低くて遠い自転車をちゃんと走らせている人は、そのフォームを作り続けることができているんです。

このフォームでもちゃんと走れている時は、重心のバランスは取れています。

でも・・・・・・・「やまめの学校」にこられる方の多くは、このしんどいフォームを長時間とり続ける事ができないんです。

疲れてきて、体を支えられなくなったときに、一気に前のほうに加重が移動してしまう・・・・・。

そうなったときにその自転車は、全然進まなくなってしまうんです。

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やまめの学校で教えるポジションは、サドルとハンドルの高さを同じくらいにしています。

サドルに座って、そのままおなかを凹まさないで体をある程度寝かせ、ブレーキレバーに自然に手が伸びるようにします。

いろんなところの力が必要ないので、体はとってもリラックスした状態です。

真っ直ぐ立って背筋を伸ばして、前を向いたまま体をくの字曲げると、お尻が後ろに下がって前に行った頭とのバランスを取るでしょ?

とても礼儀正しい人のお辞儀みたいに〜。

人間の体って、自然にバランスを取ろうと動いてくれるものです。

お尻を引かないでお辞儀すると、前に倒れちゃうでしょ?

自然にバランスを取ろうとする人間の動きに、なるべく逆らわないようにしているんです。

ハンドル位置が高いワタクシの自転車は、おなかを凹ませちゃ絶対ダメなんです。

なぜかって?

ハンドルが高くて後ろ座りで、すでに前の加重は抜けているので、おなかを凹ますとメチャクチャ後ろ加重になっちゃうからです。

サドルを後ろに引くと、足を前に蹴り出すことになると思うでしょ?

それはおなかを凹ませたらの場合です。

おなかを凹ませなければ、後ろに座っていても足は前には行きません。

むしろ下に向かいます。

ローラーに載せて試してみてください。

凹ますと坐骨の後ろ、凹まさないと坐骨の前にサドルのあたる場所が変わります。

同時に、足が出る方向が変わることに気がつくと思います。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

手は、頭の位置を変えないようにするための道具。

手を強く握ると、体全体に力が入ってしまいます。

リラックスするには、手の握る力を緩める。

やまめの学校に来られた方なら、その意味がよ〜くわかると思います。

これは、やまめの学校に来られたことのある方の復習用に書いております。

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大き目のフレームに短めのステム。

長めのフロントセンター。

・・・・・・・・・・・・・・

あっ、やっぱりこないだのアマンダの自転車が理想なんだ〜♪♪

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腹筋背筋鍛えなきゃ乗れないものではないです、自転車って。

乗る人を増やす努力をするよりも、しんどくて乗らなくなる人を減らす努力の方が、ワタクシは大切だと思っています。

凹まさないでねお腹。



0.885

2008 年 12 月 14 日 日曜日

何ですか?この数字は?

はいはいこの数字は、サドルの高さを出すときに、股下の長さにかける係数です。

誰が言い出したのかよくわかりませんが、なんでかこの数字にピッタリ当てはまることが多いです、生徒さんの自転車。

もちろん、メチャクチャ高いサドルの方もいらっしゃいますが、ある程度乗られている方が、自分なりに調整したら自然にこうなったとおっしゃることが多いんです。

0.885。

人によっては0.865・・・・もしくは間を取って0.875。

この数字、誰が言い出したのか・・・・・・よくわかりませんが、概ね正確な数字かと思います。

ちなみにワタクシの自転車も、0.885をかけるとピッタリのところに来ます。

すごいですな!!

股下×0.885。

ちょっとやってみて〜♪♪

あ、見栄を張って股下を計るときに、あまりめり込ませて計らないでね〜足長く出ちゃうので。



理論上では・・・・

2008 年 12 月 17 日 水曜日

ワタクシが長い間29インチ自転車に乗って確信したこと。

それが、ワタクシが「やまめの学校」で教えている重心の大切さです。

理論上では、小さい車輪よりも障害物を乗り越えやすい29インチ自転車。

それはあくまでも理論上でのお話・・・・・。

超えやすいのは、そこに荷重が掛かっていなかったらの場合でのお話です。

もし前荷重がきつい状態だったらどうでしょうか?

引っかかるんです・・・・・・29インチでも・・・・・見事に・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

理論上では慣性が大きな29インチ自転車ですが、それはあくまでも車輪を荷重が掛かっていない状態で回したときの話。

では荷重をどさっと掛けた状態だったらどうでしょうか?

慣性がつかないんです・・・・・・重いだけの自転車になっちゃうんです・・・・。

それをきちんと踏まえて、理解して、はじめて29インチ自転車の乗り越えやすさとスピードを手に入れる事ができるんです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ワタクシがセッティングした29インチ自転車に乗った方なら、その大切さは良〜くわかってますよねぇ。

あの軽さ・・・・あのスピード。

しかも乗りやすいんです。

それは26インチでも一緒のことです。

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ハンドルを低くすると、おなかを凹ませて背中にラクダのコブを作り続けなくては思いっきり前荷重になってしまいます。

そして下りが難しくなります・・・・・サスペンションが沈みっぱなしになったり、後ろに荷重を持っていくために腰を引かなくてはいけないので・・・・・・舵もききません・・・・。

ワタクシは、ハンドルとサドルの高さを同じくらいにします。

下りで前のめりにもならないし、サスペンションもちゃんと機能します。

もちろん腰を大きく引かなくて良いので、舵だってちゃんとききます。

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下りではサドルの後ろのほうにきちっとお尻を乗せて下っています・・・・・ブレーキがよく効くので。

下りで立ち上がってブレーキすると、後ろタイヤに荷重が乗らなくなって滑りやすくなります・・・・しかも重心が高くなって不安定な状態・・・・・。

座っていないと、後ろタイヤつぶれないでしょ?

・・・・・・・・・・・・・・・

人間はシーソーの軸。

腕は頭の位置をキープするための道具。

登りになれば腕は曲がり、下りになれば伸びます。

これは、やまめの学校に来た方なら、わかりますよね〜。

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いつも同じようにラクダのコブを作ることできますか?

体調によって左右されちゃいます・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・

やまめの学校が教えているのは、ラクダじゃなくても楽だ!!・・・・・もとい、おなか凹まさなくてもちゃんと走れる方法です。

いつも同じような感覚で走れます。

ハンドルを低くしておなかを凹ましている人も、何でおなかを凹ませているのかわかります。

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重心

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柔道で技を掛けるとき、どっしり構えている人に技を掛けても投げられません。

技を掛ける瞬間というのは、相手の重心が崩れた時!!

たとえば・・・ぐいっと引っ張って、相手が引っ張られまいと踏ん張った瞬間、引っ張る力を緩める・・・・。

相手の重心は後ろへと崩れます。

その瞬間に技を掛けるから、きれいに飛んでゆくんですねぇ〜。

・・・・・・・・・・・・・

技掛けられますよ。

・・・・・・・・・・・・・・

安全ですか?重心のことを考えない自転車。

シーソーの軸は、あまり動かなくても良いので、とっても楽で安全だと思います。

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紙の上に描いて考えても、実際にはいろんな要素が絡むので、とても複雑。

考えることはとても大事なことだと思います。

29インチ自転車を買いたいのでアドバイスを・・・・・そんな質問が多いので書いてみました〜。

どうでしょ?



背筋を伸ばして謝ってみる。

2008 年 12 月 23 日 火曜日

何ですか?このタイトルは?

はいはい、これはワタクシが「やまめの学校」で重心位置を教えるときの実験です。

背筋を伸ばして「大変申し訳ありません!!」と謝ってみましょう。←相手の目を見てね

そうすると、前に行った頭の重さとバランスをとるために、自然にお尻が後ろに下がるはずです。

その状態が、前後のバランスが取れている状態です。

その状態で、おなかを凹ませてみましょう。

そうすると、後ろに引っ張られるように倒れます。

それが後ろ荷重の状態です。

では、元の体勢に戻りましょう。

もう一度謝ってみます。

そこで、前を向いている顔を下に向けてみてください。

そうすると、今度は前に倒れるでしょ?

それが前荷重の状態です。

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常にニュートラルな位置に重心を持ってきたい場合、どうしたらよいかわかりますよね?

自転車に乗りながら、そんなことを意識してみてください。

ハンドルが低くて遠い自転車ならば、できるだけ後ろに座るか、おなかを凹ますとよろしいかと・・・。

ハンドルがサドルと同じくらいのワタクシの自転車だと、おなかを凹ませないようにして謝っているときの姿勢を意識して、座る場所を探すとよろしいです。

おや?軽く進む〜♪♪

サドルの後ろに座れば、腰周りの筋肉を使います。

サドルの前に座れば、腿の筋肉を使います。

ワタクシがサドルを目いっぱい後ろに引いている訳・・・・わかりましたか?

せっかく長いサドルをつけているのに、一箇所にしか座らないのは勿体無い〜。

後ろに座れば身体を寝かす事ができて、腰周りの大きな筋肉を使えます。

下ハンドルを持ったら少し前に座って、頭の位置をブレーキのブラケットを持ったときと同じような場所に持ってきて、腿の辺りの筋肉を使って回転を上げます。

そうすると、お休みさせていた腿の筋肉を使ってスピードを上げることができるんです。

その際、腕はなるべく伸ばして、頭の位置が下がらないようにするんです〜。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

重心を意識せずに、ポジション出しはありえない。

いくら力が入っても、自転車が進まなくては意味が無い。

ワタクシはそう思っています。

そうなると、ハンドルの形とかが重要になるのよねぇ〜。

最近のハンドルは、下ハンドルの手元が短くて・・・・・・・いかんです。

いくら軽くたって、持ちたいところにハンドルが無いのは・・・・・・さみしいです。



あまりにもタイムリーな・・・

2008 年 12 月 27 日 土曜日

千葉から一人の若者が、たくさんの荷物を背負って「やまめの学校」にやってきました。有明駅から一人で2つのスーツケースを引っ張って長野の凍てつく朝に徒歩40分!!

一言連絡もらえば迎えに行ったのに〜。でもさすが学生さん。

新宿から高速バスに乗って、前夜の夜中に松本に着いた彼は、駅前のマクドナルドで朝を待ったようです・・。

そして夜中に見知らぬ人に肩をたたかれ、起こされて渡された紙・・・・

長野県は、精密機械や自動車関連の会社がたくさんあります。

この不景気で、この辺りでも職や住むところを失う方がたくさんいらっしゃる事を、この紙を見て肌で感じました。

このような事は、今まで生きてきた中で無かったこと。

早くこのような状況が改善されるよう、こころより願います。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

この若者、かなり乗り込んでいることもあり、心臓と肺はとても丈夫。

足の回転も速く、こりゃちゃんと乗れたら速くなるだろうな〜と感じました。

この若者と、よ〜いドンで軽いギヤを回して競争したら・・・・・・・・・・・ワタクシの圧勝。

何度も何度も競争しましたが、やはり進んでいない様子・・・。

・・・・・・・・・・・・・

速く足を回しているつもりでも、それが推進力になっていない事に気がついたようです。

つまり、軽いギヤをパタパタしているだけだったんです・・・。

・・・・・・・・・・・・・

ワタクシ、クランクは長いほうが楽ですよ〜と、よく言っています。

とくに、力のない女性には・・・・。

短いクランクって、回すことには向いています。

てこの原理から考えれば、長いほうが力が少なくてすむんです。

ワタクシ、シューズの裏のクリートを、できるだけ後ろに付けています。

そうすると、踵が安定するのでふくらはぎの負担が激減します。

クランクが短くなったようにも感じれると思いますよ。

爪先立ちとベタ足で立ったときに、筋肉の負担の違いに気が付けると思います。

・・・・・・・・・・・・・・・・短いクランクで踏んでいるとしんどいです・・・・・・・。

175mmのクランクでも、ちゃんと回っていたでしょ?

サンダルでも、ちゃんと回っていたでしょ?



今年最後のやまめの学校。

2008 年 12 月 30 日 火曜日

今年もあと残すところ2日ですねぇ。

やまめの学校を始めてからというもの、本当にたくさんの方と知り合うことができました。

この出会いは私達にとって、本当最高の宝物です。

年末ぎりぎりまで「やまめの学校」に来てくださいまして、本当にありがとうございました〜。

やまめの学校、今後ともよろしくお願いいたします。

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愛知県から来られた6名のお仲間で、貸切の「やまめの学校」。

レースに参加されている方が多かったので、とても真剣に聞いておられました。

で、ワタクシ感じました・・・・。

力を抜くのって難しいのね・・・・・ということ。

根っこ超えたり、スルスル登るのは、レースに出ていない女性がとても上手だったんです。

これワタクシ、ある程度予測していました。

いままでも、やっぱりそうでしたから・・。

でも、コツを掴むまでは苦戦していたようですが、力を抜くコツや身体の角度がわかった瞬間にスルスル〜って。

そして雪が残る激坂も、スリップすることなく楽に登れるようになりました。

ね?ハンドルの高さ、重要だったでしょ?

ワタクシの29erに乗って登った方の、「なんじゃこれ〜」という叫びは忘れませんよ〜。

登り坂、ワタクシの自転車すごいでしょ?

登れないのは自転車のせいなのよ〜♪♪

上半身は完全防備・・・・靴のカバーで足元も寒さをシャットアウト・・・・。

あれ?生足?

いつものことだから寒くないそうです・・・・・・。

月曜日はロードのやまめの学校でした。

おなかを凹まさない状態でバランスが取れている自転車では、おなかを凹ますと後ろ荷重の前蹴り状態になります・・・というのを説明しています。

これ、腰は痛くなるし、腿は疲れるし、登りは後ろに引っ張られるしで・・・・全然ダメ〜。

今まで、おなかを凹ましなさい!!と言われ続けていたのですから無理もありません・・・。

おなかを凹ます意味、凹まさない意味、そしてそのときの重心はどこにあるのかを理解できなければ、スルスル走る状態になりません。

ワタクシがハンドルを広くしている意味、サドルを後ろに引いている意味、ちゃんと理由があります。

前にも書きましたが、サドルをこんなに後ろに引いたら前蹴りになっちゃう・・・・・なりません!!

後ろに座っておなかを凹ませたら前蹴り、凹ませなかったら足は下に落ちますから。

後ろに座れば腰周り、前に座れば腿周りの筋肉を使えます。

一箇所に座り続けるよりも、疲労を分散させることができるからなんです。

ハンドルが広いのは、ハンドルに手を伸ばしたときに上半身を支えやすくするためと、ハンドルをグイグイ引かないように(引きにくく)するためです。

ハンドルを引くと同時にすること・・・・・ペダルを踏み込むことでしょ?

足は回すんじゃなかったでしたっけ?自転車って。

ぎゅっとか、グイッとか、力を一気に入れたって、自転車は前に進んでいきませんよ〜。

やさしくしてあげてくださいね〜。

ハンドルを低く遠く付ける自転車と、ワタクシがお勧めしてる自転車のかたち。

本に書いていることとゴッチャにすると、訳わからなくなると思います。

乗り方が違うのは、重心の持って行き方がまったく違うからなんです。

それが、おなかを凹ます意味、凹まさない意味なんです。

さあさあ、復習復習!!

お腹凹みやすいのよねぇ・・・・狭いハンドルって・・脇が絞まるから力は入っちゃうし・・・下り怖いし・・。

来年は、教材の自転車を用意しようと思っております。

あの軽さは、体感したら忘れないと思いますよ〜。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

安全ですよ。無理をしなくても自然に重心が真ん中に集まっている乗り物って。

下り坂で低いくて遠くて狭いハンドル、きつい前傾姿勢、カーブの前でブレーキ、体を内側に倒してカーブに入る・・・・。←ものすごい前荷重のうえに、タイヤ任せ・・・

怖くて当たり前だと思うのですが・・・・・。

自転車に乗る人を増やす努力より、自転車に乗らなくなる人を減らす努力。

来年もこの努力を継続してゆきます!!

まってますよ〜。



くせ

2009 年 1 月 11 日 日曜日

癖ってなかなか抜けないものです。

癖のついていない、とってもピュアな状態だと、すんなりできてしまう。

そんな事を最近思うことがあります。

そんな予感はしてました。

マウンテンバイクは、まだまだ始めたばかり。

なので、全然へんな癖がついておらず・・・・・・あら?簡単に出来ちゃった!!

本人も、力を抜くと上手く出来る事は、ロードで経験済みだったので、全く違和感はなかったようです。

素晴らしい!!

・・・・・・・・・・・・・・・・

ロードのやまめの学校には何度か来られていて、ワタクシの言っていることを大変理解しておられる生徒さん。

新しいロードフレームを購入したので、そのバイクでのポジションの確認と、マウンテンバイクのやまめの学校に来られました。

自分で考えて買ったフレーム・・・・・・ポジション・・・・・・・・すばらしい出来です!!

身体もある程度寝かせることが出来て、スイスイ進みます!!

ちょっとハンドル位置を下げて、ハンドルの角度を下げただけで、ほぼ完璧な状態になっておりました。

やっと理想のバイクになりましたね〜♪♪

ね?人間の感覚って素晴らしいでしょ?

お腹を凹ます意味、凹まさない意味、ペダルのクリートの位置、頭の位置。

ちゃんと理解されていますよ!!

前の小さいフレームで、それを理解しようと一生懸命乗ったのが、ちゃんと形になっておりました。

ワタクシ、とてもうれしく思いましたよ〜。

あのサーベロ、ワタクシも欲しいと思った、本当に素晴らしい自転車でした。

560mmのフレームで、ヘッドチューブの長さが18cmもあるなんて・・・・・・・・・素晴らしい!!

カッコ良かったなぁ〜♪♪



後ろ荷重になっていませんか?

2009 年 1 月 19 日 月曜日

最近「やまめの学校」に来られた方から、平地はスイスイだけれど、登りが・・・・という質問が来ます。

やまめの学校の座学で、最初にお辞儀をしたの覚えていますか?

背筋を伸ばして深いお辞儀をすると、自然にお尻が後ろに行きましたよね?

では、浅いお辞儀だと・・・・・・・・お尻はそれほど後ろに行きません。

何故でしたっけ?

頭の重さとバランスをとるために、自然にお尻がバランスを取れる位置に移動するんでしたよね〜。

ワタクシが今乗っているFOCUSのCAYOは56cm。

身長は171cmで、股下は78cm、サドルの高さはBBからサドルの頭まで69cmです。

ステムは70mmで、ハンドルはDFITSの420mm、サドルはアリオネを目いっぱい後ろに引いています。

では、平地がスイスイ進むようになった自転車。

平地のままの乗り方で登りに入ったら重心はどちらに移動するでしょうか?

後ろでしょ?

では、どうやってバランスとりましょうか?

緩い坂だったら、チョッと前傾してみましょうかねぇ〜。

キツイ登りだったら、チョッとだけ前に座ってチョッと前傾させてバランスを取ってましょうかねぇ〜。

斜度や走る場所、ハンドルの持つ場所を変えたりしながら、重心位置を探ります。

マウンテンバイクで劇坂行ったとき、メチャクチャ前に座って身体起こしていたでしょ?

劇坂を登っている時は、ちゃんとバランスが取れているけれど、アプローチする平地で前輪が引っかかったでしょ?前荷重だから・・・・・・・。

シートポストが後ろにオフセットしていなかったり、フルサスで後ろのサスペンションに空気がパンパンに入っていたりしている自転車は、身体を起こすしかないんです、浅いお辞儀なので・・・・。

浅いお辞儀をしてみると分かると思いますが、腰がしんどいので、自然と猫背になっちゃいます。

猫背だと腰に体重が乗ってしまうので腰痛になるのと、お腹が凹んじゃいます・・・・・。

お腹凹まさないでね〜ってワタクシ言ってましたよね〜♪♪

それは前に書いたので、そちらをご参照くださいませ。

で、ワタクシと一緒に走ったときに気がついているとは思いますが、結構身体寝ていますよねぇ?

寝るんです・・・・大きなフレームに乗っているので。

サドルも後ろに引いているので。

では、後ろ荷重でお悩みの皆さん、ハンドルをチョッと送って(前に倒して)後ろ荷重を抜いてみましょうか!!

今何処に重心があるのか・・・・・・・・・・・・とても深くて面白いです。


今週のやまめ教科書

2009 年 1 月 22 日 木曜日

「やまめの学校」で教えている自転車の乗り方の基本になっているのは、重心です。

こられた方ならわかると思いますが、重心位置を考えて自転車に乗ると、急に力を入れなくても走る場所があります。

これが重心がニュートラルになっている状態です。

背筋を伸ばしてお辞儀をします。

お辞儀が深くなればなるほど、お尻が後ろに下がりますよね。

これ、頭の重さで前に倒れないように、人間が自然にする動作で、これが”平地”でのニュートラルな状態。

では、登りになったらどうしましょうか?

後ろに座ったままだったら・・・・・・・・肘がす〜っと曲がって、頭の位置を下げないと後ろに重心が移動しちゃいますよねぇ。

では、前に座ると・・・・・・頭が下がっちゃうと前に重心が移動しちゃいますから、頭を上げましょうかねぇ。

どちらの方法でも、重心をニュートラルに持ってくることはできますが、使う筋肉が変わるんです〜。

後ろに座った場合は、腰周りの丈夫で大きな筋肉。

前に座った場合は、腿の辺りの筋肉。

座る場所で使う筋肉が変わるなら・・・というより変えられるなら、どこかの筋肉だけを働かせ続けることはなくなりますよね。

なので、ワタクシのサドルは後ろに目いっぱい引いているんです。

サドルが前についていて、ハンドルが低くて遠い状態は、お尻を後ろに下がらないようにして深くお辞儀する状態。

このままだと、当然前に倒れちゃうので、おなかを凹ませて前に倒れないようにしなきゃいけません。

あら?これって本に書いてあるハンドルの低い自転車の乗り方じゃないですか?

はい、その通りです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ハンドルの幅、ワタクシの乗り方だと広いほうがよろしいです。

狭いハンドルだと、脇を締めて力が入りやすいので、お腹を凹ませて腹筋に力が入ります。

広いハンドルだと、↑の動作がしにくくなります。

だから、お腹を凹ませないで力を抜くためには、広いハンドルは必須なんです。

お腹を凹ませて乗る、低くて遠いポジションの自転車だと、その逆になりますな!!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ハンドルの高さを、サドルと同じ高さにしてバランスをとっているワタクシノ自転車。

ハンドルを低くて遠くにつけて、お腹の凹ませ加減でバランスをとっている自転車。

どちらもバランスが取れているとしたら、ワタクシはしんどくない方を選びます。

お腹を凹ます・凹まさないで、脚の出る方向が変わる事は前にも書きました。

目いっぱい引いたサドルでお腹を凹ますと、めちゃくちゃ前蹴りでサドルも高く感じて、回転も上がりません。

お腹を凹ますなら・・・・・・・・・・・サドルの位置は・・・・・・・前じゃないといけないんでないですかねぇ・・。

目いっぱいサドルを引いて、お腹を凹まさない(お腹を突き出す)ようにすると、脚は下に向かい、回転もあがるしサドルも高く感じません。

お腹を凹まさないなら・・・・サドルの位置は・・・・・・後ろじゃないとねぇ〜。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ワタクシはこう考えます。

いろんな筋肉を、その場その場で使い分けてね〜♪♪

高い位置にハンドルをつけるのと、長いクランクを使うのは、てこの原理。

短いクランクは速くまわすのには向いています。

でも、ちゃんと回せなくて踏んでいる人は・・・・・・・・・めちゃくちゃ力が必要です。

テコですから。

ペダルのクリート、ワタクシ目いっぱい後ろです。

クリートを後ろに下げると、足首が安定して足全体の動きが小さくなって、クランクが短く感じるはずですよ。

なのでワタクシ、長いクランクを使っています。

テコですから。

爪先立ちって、足首を支えなきゃいけないから、ふくらはぎと膝の上の筋肉が疲れるのよねぇ〜。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

はいはい、今回の教科書。

お腹を凹ます意味、凹まさない意味でした〜。

全部重心だわ・・・・。



久しぶりに教科書でも書きましょうか。

2009 年 2 月 5 日 木曜日

みなさん、たくさんの励ましありがとうございます。

ワタクシ、本当に順調に回復しております。

ステちゃんが家の庭で何かを見つけたようです。

ベッドの上の様子を伝えてばかりいても・・・・・・・というわけで、久しぶりに「やまめの教科書」でも書きましょうかねぇ。

「やまめの学校」に来られた方なら、重心の大切さを良くわかっていると思います。

ワタクシが教える乗り方は、お腹を凹まさない(らくだのこぶを作らない)乗り方です。←これが重要

自転車に乗る上で、お腹を凹ます意味、凹まさない意味、ちゃんとあります。

背筋を伸ばしてお辞儀すると、お辞儀が深くなるにつれてお尻が後ろに行く・・・・これ前にも書きました。

これ、人間が自然にバランスを取るためにする動きです。

バランスが取れている=重心は真ん中にある状態と言えますよねぇ。

その状態からお腹を凹ますと、後ろに引っ張られるようになります。

これが後ろ荷重の状態です。

お腹を凹ますと荷重は後ろに移動する。

これ覚えてください。

ではでは、ハンドルが低いくて遠い位置にある自転車にお腹を凹まさないで乗るとどうなりますか?

はい、前荷重ですねぇ〜。

じゃあ、どうすれば重心は真ん中に来るでしょうか?

お腹の凹ませ加減でバランスを取ると良いですねぇ〜。

おおっ、これって本に書いてある乗り方じゃないの〜。

はい、そうです。

お腹を凹ますことで、重心位置を適正な位置に持ってきているんです。

ただ、いつも同じようにお腹を凹ませ続けられればです。

疲れてくると自転車が進まなくなるのは、お腹を凹ます状態が保てなくなるからです・・・。

元々お腹を凹まさないと前荷重の自転車なので・・・・。

腹筋と背筋を鍛えなさいと言われる・・・・・・・・・・当たり前でしょ?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

では、ワタクシが教えている乗り方はどうでしょか?

お腹を凹まさないで身体を折り曲げ、サドルに座る位置、手の位置、腕の曲げ方、身体の角度で重心のバランスをとっています。

サドルを後ろに目いっぱい引いている意味、わかりますか?

後ろに座る=深いお辞儀のお尻の位置

深いお辞儀=頭の位置は前に低く

そうです、身体を寝かすために引いています。

なので、平地で後ろに座ったら、ブレーキレバーの先っぽあたりを持っています。

後ろに座ると、腰の周りの筋肉を使うことができるので、腿とふくらはぎはお休みさせて温存します。

じゃあ、ちょっと前に座ってみましょうか?

お尻の位置は、さっきよりちょっと浅いお辞儀なので・・・・・・・・頭の位置をちょっと起こしましょうか。

ブレーキの先っぽ持ったままだと起きないので、ちょっと持つところを手前にしてみましょうかねぇ。

さっきのも今のも、重心が真ん中に来るのは一緒です。

でも違うところもあります。

使う筋肉が腿に移るのと、ハンドルの操作性が変わります・・・・・あ、目の位置もね。

お腹の凹ませ加減でバランスを取っているわけではないので、いつ乗っても同じ感じで走れます。

筋肉の使う場所を自分で自由に変えられます。

あ、ハンドルが高いので、伏目がちに前を見なくて良いです。←普通に前を向いて走れるので安全です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ハンドルの幅のお話。

低くて遠いポジションの自転車なら、狭いほうが良いです。

脇が締まって腹筋に力が入る=お腹が凹ませ易い。

では、ワタクシの乗り方だと・・・・・・広いほうが良いです。

脇が締まりにくいので力が入らない=お腹を凹ませにくい。

上半身の力を抜いてリラックスさせ、ハンドルに体重を預けた時に支えやすいからです。

ワタクシが使っているハンドルは、D−FITS の芯芯420mmで、外外で440mmあります。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ドロップハンドル・・・・ちゃんと活用できていますか?

上しか持たない?上しか持てない?下りだけしか下を持たない?

ドロップハンドルは、いろんな所を持てるからドロップハンドルの形をしています。

持てますよ、ワタクシの乗り方なら・・・・・・腹筋背筋鍛えなくても。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

ブレーキの引く力のお話。

ではでは下り坂で、何対何の割合で前後のブレーキを握りますか?

前7 後ろ3?    前6 後ろ4?  前後一緒?   後ろ7 前3?

前をたくさん握ると習っている方が多いです。

ハンドルが低い自転車で下ったら、かなり前荷重になるので前をたくさんは正解でしょう。

だって後ろの荷重が抜けているのに、後ろ強く握ったら・・・・・・・・・・・・後輪ロックしちゃいますから。

・・・・・・・・・・・こわっ・・

ブレーキを掛ける力の割合はどこでも一緒じゃないし、乗り方で変わるのわかりますか?

ワタクシの自転車だったら、ちょこっと後ろに座れば普通のくだりだったら同じくらいの力でも大丈夫。

だって、そんなに前荷重で下っていませんから。

その時の重心位置でブレーキを掛ける力加減も変わる事を理解してください。

いつでも前7後ろ3じゃないです・・・・・・・・・・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

フレームの大きさとステムのお話。

ワタクシ大き目のフレームと短いステムをお勧めしています。

大き目のフレームのほうが、重心位置を真ん中に寄せ易いのわかりますか?

前後輪の車軸と車軸の間に重いもの(頭とお尻と手)を寄せたいんです。

短いステムを使うのは、手の位置がより軸と軸の中に入るから。

高いハンドル位置で短いステムを使うためには、大きめなフレームが絶対に必要なんです。

大き目のフレームならば、ちゃんと身体を寝かせることができるんです。

ワタクシのFOCUS CAYOは560mm。身長171cmでサドルの高さは68cmです。

ホイールベースは短い自転車ですが、BB位置が低い低重心な自転車の安心感と、キビキビとした軽い身のこなしで、とても気に入っています。

ワタクシの大好きなアマンダの自転車は、CAYOのキビキビを、シットリさせた感じです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

クランクの長さのお話。

ワタクシは長いクランクをお勧めしています。

そんなの回せないよ〜・・・・・いえいえ、クリートの位置が爪先のままだったらそうでしょうねぇ。

クリートの位置を目いっぱい後ろに下げると、クランクが短く感じるはずです。

それは、足首が安定してグラグラしなくなるからです。

短いクランクは速く回すことに向きますが、テコが短いので踏むとものすごい力が要ります。

ちゃんと回せてますか?回転が推進力になっていますか?

長いクランクにしてクリートを後ろに下げて立ち漕ぎしてみましょうかねぇ。

ワタクシの乗り方だと、ドカンと体重が乗ります。

座ってペダリングしても(お腹出して)違和感感じないと思いますよ。

あ、サドルの高さはクランク伸ばしても下げちゃ駄目!!

円の中心変えちゃ駄目です。

・・・・・・・・・・・・・・・・

おお、今日は今まで溜まっていた分を吐き出した感じですねぇ。

やまめの学校で教えている重心。

重心を基準に考えると、どんなことも説明できる。

これがワタクシの考えです。

一生懸命らくだのコブを作ったり、腹筋背筋を鍛えなくたって、ちゃんとスイスイ走れるということを知ってもらいたいです。

全国に散らばっている、やまめの学校の生徒さん〜・・・・と、やまめの予備校のみなさ〜ん。

ワタクシ早く元気になりますので、一所懸命予習して考えて、スイスイ力を抜いて走れるようになってくださいね〜。

やまめの学校は冬休みですが、新学期はすぐそこですよ〜♪♪

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

自転車に乗る人を増やす努力より、乗った人を減らさない努力の方が大切だと考えています。

そんなにしんどくないですよ〜自転車って♪♪

こんなひどい怪我をしたって、乗りたくって仕方ないくらいなんだから~♪♪

あ〜、たくさん書けて良かった〜。



復活の日

2009 年 2 月 20 日 金曜日

病院に行ってきました。

今日で怪我をしてから、ちょうど3週間。

おとなしくしていたワタクシに先生が・・・・・・松葉杖無しで歩く練習と、自転車乗ってもいいよって言ってくださいました。

毎週レントゲンを撮っているのですが、新しい骨が育っているのが目に見えてわかります。

まだまだ歩くと痛いのですが、ヨタヨタ歩くことはできました。

歩いている姿は、ホンダのロボットASIMOみたいな感じ。

体重もぜんぜん増えていないし、ローラに乗っても脚はグルグル回りました。

今までも2、3週間自転車に乗らなかったことは普通にあったので、それほど問題はなさそうです。

1時間乗ったら、さすがにちょっと痛いけれど、久しぶりにかいた汗と、自転車に乗れたうれしさで、そんなのポイポイ〜♪

ローラーって時間経つの遅いけど、今日の一時間はあっという間でした。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

やまめの生徒さんへ

ワタクシの自転車、結構身体寝てるでしょ?

ラクダのコブも無いでしょ?

後ろに座ったら、ブレーキの先のほうを持つとバランスが取れるのよ〜。

前に座ったら・・・・・・・・どうすればいいかわかりますよね〜。

お腹凹ませてないから、呼吸は楽だし、脚も下に勝手に落ちてゆくのでスルスル回るのよ〜。

登りになったら・・・・・・・どうでしたっけ?←宿題です

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

3週間でここまで復活しました。

前向きな気持ちを持たせてくださいました皆様、本当にありがとうございました。

皆さんがくださった力、治そうという強い気持ちが、骨を早く育ててくれたんです。

本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

・・・・・・・・・・

そして、おちえさん本当にありがとう。



29erは自転車の先生です。

2009 年 2 月 24 日 火曜日

今日はおちえ鬼コーチと、プールに行ってきました。

息継ぎできないワタクシに、たくさん水を飲ませてくれてありがとう・・・・。

でもその甲斐あって、ちょっと息継ぎのコツを掴むことができました〜。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今日のタイトル、29erは自転車の先生です。

今から8年前、ワタクシは初めて29erに乗りました。

その自転車は、フィッシャーがその年に市販を開始した、29erの記念すべき最初のモデル。

ある耐久レースで、ファンライドさんのお仕事で乗ったのが最初でした。

見た目・・・・重そう・・・。←皆さんが思うのと一緒だと思います。

乗ったら・・・・・・・・・・・・うわっ、何じゃコレ〜・・・・・メチャクチャ楽で速い〜♪♪

これがワタクシと29インチ自転車の出会いです。

その自転車はそのままワタクシの物となり、とにかく乗りまくりました。

アテネオリンピックの選考会が2年後・・・・・・コレが認可されたら、練習しなくてもオリンピック行けるかも〜・・・。

本気でそんな風に感じたんです。←当時4位とか5位とか走ってましたから。

結局選考会では9位でお話にならなかったのですが、その年から29インチが認可されてレースで使えるようになったんです。

この初代29er、メチャクチャよく走りました。

BBの位置が26インチとまったく一緒(よくペダルを地面にぶつけたから、それより低かったかも・・)の初代。

ワタクシの理想の29erは、今でもこの初代29erです。

BB位置が上がった2代目にはメチャクチャ悩みました。←これがとても大切なことを教えてくれました。

今のフィッシャーは3代目のフレームで、いわゆるG2ジオメトリー。

スーパーフライだとか、コビアなんかはこのG2です。

トップチューブが短くなったG2・・・・ワタクシ、コレになってからサイズをMからLに変えました。←ワタクシには小さいんですG2・・・・。

このG2、2代目に上がったBB位置が、またまたちょこっと下がったんです。

初代と3代目の中間位なんだと思いますが、低重心の29erが戻ってきてホッとしました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

29erを26インチに何故近づける必要があるの?ワタクシはそう思います。

車軸の位置が26インチよりも高い位置にあるのだから、BBが26インチとおなじ地面からの高さにあれば、ものすごく低重心の自転車になるんです。

コレこそが29erの全てだと思います。

迷いの2代目はBBの位置が高いんです・・・・・重心が高いんです。

2代目のフレームになったとき、ハンドルの高さを初代と変えていないのに、ぜんぜん走らない・・・・・。

最初に受け取ったとき、その原因が分かりませんでした。

初代に乗っていた当時のワタクシ、ちょっとハンドルは低めでした。

そのままの部品を移植したら・・・・・・BBが上がった分前荷重になっていたんですねぇ初代より・・・今思うと・・。

初代はめちゃめちゃBBが低かったので、ハンドルも下げられなかったんです・・・ヘッドチューブが高い位置にあって。

それでメチャメチャバランスが良かったんですねぇ・・・・初代。

2代目に乗っていたときは、ステム・ハンドル・長い低い・遠い近い・サドルの位置・からだの寝かし起こし・・・・何百通りも試しました。←本当に悩みました

こんな事がありました。

仙台のレースで走ってたら、サドルが下がってきたんです・・・・・まだ1周目なのに・・・・。

そしたら・・・・急に自転車が軽く走り始めたんです!!サドルはメチャクチャ低いのに・・・・。

メチャクチャ下がったサドルの自転車なのに、ドンドン前の選手に追いついちゃうんです。

ワタクシこのレース・・・・・・10位でした。←ゴール後サドルは5cm以上下がっていました・・・。

このレースで、2代目の重心位置を掴んだんです・・・・・・このフレームは、ハンドルの高さが肝なんだと・・・。

サドルが下がったことで、重心のバランスが取れたんですねぇ・・・・重心が高くて前荷重だった2代目が・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

シングルスピードのRIGという29erがあります。

ワタクシこの自転車を手に入れたときには、2代目の癖を完全にモノにしておりました。

変速のないこのRIGで、シマノの2時間耐久で2位になったり、野田の1時間耐久で優勝したりしました。

長いクランク、後ろに付いたペダルのクリート位置は、シングルスピードのRIGで気が付いたんです。

爪先にクリート付けていたら、ぜんぜん体重を乗せられないんです・・・。

登りはメチャメチャ重いギヤで登っているわけですから、立ち漕ぎで体重を乗せなきゃ登れないんです・・長いテコを使って・・・・。

ワタクシのこの時の走りを見ていた方は、変速無しなのに何でそんなに速いの?と驚いておられました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

2代目でワタクシは、「重心位置」の重要さに気が付き、それをモノにしたんです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「重心位置」これはどんな自転車にも当てはまりました。

この8年間の29erでのレース活動での経験が、現在のワタクシを作ったんです。

ワタクシが29erを途中で捨てていたら、こんなにレース会場で29erを見ることは無かった・・・・そう思っています。

去年の富士見、同じ道産子の小野寺健が、ワタクシの後を継いで29erに乗り、ぶっちぎりで優勝したときは、世界の誰よりうれしかった・・・。

健のおかげで、もうあの頃みたいに、29erをボロカスに言う人は居なくなりました。

「重心位置」の大切さを教えてくれたのは29er(29インチの車輪を持つMTB)であることは間違いない。

26インチのMTBも、フルサスも、ロードもクロスも、「重心位置」で極めて行きますね!!



ケイデンス

2009 年 3 月 7 日 土曜日

今日は良いお天気でした。

午前中、やまめ工房に立ち寄られた生徒さんが、松本方面に帰るというので、一緒に松本方面に走りに出かけました。

ワタクシの今日の相棒は、こないだ下ろしたばかりの一張羅マウンテンバイクです。

で、その生徒さんと別れて、違う生徒さんに途中でバッタリ。

今度は、穂高方面に向かって戻ってきました。

その中で・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ワタクシが全く力を入れないで走っているのを、必死になって付いてくる生徒さん・・・・・・非常に辛そう・・・・。

そこで、ケイデンスのお話になりました。

ワタクシ、やまめの学校でこんな実験をしたりします。

一番軽いギヤにして、くるくる足を回して競争するんです。

そうすると、同じギヤを回しているはずなのに、ほとんどの方は付いてこれないんです。←出だしからいなくなります

それを、のぼり、下り、平地でやるんですねぇ〜。

やっぱり、下りでも上りでも一緒・・・・・・・。

メーターの数字の上ではケイデンスは高いのですが、全然推進力になっていないんです。

その場でバタバタしているだけで、前に全然進まない・・・・これでは、ギヤを重くしても進まないでしょ?

軽いギヤを高回転で回しても、す〜っと流れるように自転車が進むようにするのが理想であり目標でしょう。

クランクに付けたメータのマグネットが、センサーを通過する数が高ければ速いのか?

足の回転がちゃんと推進力になっているかどうか・・・・・・・・・・これはとても大切なことだと思います。

ケイデンスは何回転くらいがいいのですか?こんな質問がよく来ます。

ちゃんと回せれて、自転車を進めることができているのならば、90回転でも60回転でも、自転車はグングン進んでゆきますよ〜。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ああっ、なんか水泳ができないワタクシの話と同じじゃないの・・・・。

バチャバチャしていても、全然進んでいない・・・・・ワタクシの水泳・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ゴローが松本に住んでいた頃、峠でメチャクチャ重いギヤをブ〜ンって回しながら登る練習をしていたのを覚えています。

ワタクシも重いギヤ友の会だったので、そうやって練習したものです。

踏んで引いてじゃないんですよ、ペダリングって。

トレーニングジムのエアロバイクをピッピッピッと漕ぐのとは違うんですよ、難しいと思いますけど・・・・。

軽いギヤでも、ちゃんと進むかどうか試してみてくださいね〜♪♪

自転車の世界、とても奥が深くて面白いですね〜♪♪

ママちゃりに抜かれた経験ありませんか?



推進力。

2009 年 3 月 16 日 月曜日

今日は久しぶりに良い天気だった穂高有明。

というよりも、リフォームで篭っていたので、外の天気を気にしていなかっただけか・・・・。

大工のJINさんの仕事グルマは、ルノーのエクスプレス。

しかもとても珍しいトラックです。←日本にはほとんどありません

大工仕事をしに来ているのに、なぜか自転車を背負っているところが、ワタクシのお友達っぽいでしょ〜♪♪

こうやって、しっかり仕事に使われているエクスプレスは、とってもかっこよく見えますな!!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

で、こないだ書いたケイデンスのお話。

とても反響があったので、推進力との関係をチョろっと書きますね。

いままで多くの方を見てきましたが、軽いギヤを回しているのではなくて、軽いギヤを踏んでいることが多いです。

メータにはケイデンスが高く表示されていても、自転車は全然進まない・・・・・・・・。

メーターのセンサーをマグネットが通過する回数が多ければ、それはケイデンスとして表示されます。

でも・・・・・・・・・その数字が高くても、自転車が進んでいないんです・・・・・・。

それは、クランクの回転が、推進力につながっていないということです。

ちょっとした力み、足の開き具合・・・・etc。

クランクを上手に回す方法は、クランクが回るのを邪魔しないこと。

「何も引かない・・・なのも足さない・・・・・」←サントリーさんごめんなさい

引き足・・・・・・・・・意識しません。

踏む・・・・・・・・踏みません。

普通の靴やサンダルで乗ってみると、とてもよく分かると思います。

ああ、そんなに引いたり踏んだりしなくていいのねって。

ワタクシは、自然に立った時の足の開きに逆らわないようにペダリングしています。

自然に立った時の足?・・・・・・・・爪先が必ず開いて、逆ハの字になっているはずです。

そしてそのままちょっと外側に足を持ち上げると、スイスイ持ち上がるはずです。

では、今度は内股(ハの字)で足を真上に持ち上げてみてください。

しんどくないですか?

軸がぶれないようにするのも大変だし、腰周りに何か違和感を感じると思います。

なのでワタクシはフレームに膝がこするようにペダリングはしません。

昔からタイムのペダルを使っているのは、そういった訳があるからなんです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「回す」。

言葉では簡単ですが、これが一番難しくて、とても大切なことなんです。

軽いギヤを回しているつもりでも、軽いギヤを踏んでいる・・・・・・・・・。

アクセルを開けたり締めたりするんじゃなくて、普通に車を運転しているときのような一定で開ける感じです。

推進力になっていない人と、軽いギヤ競争をすると、何度も何度も繰り返しているうちに上手になってきます。

上手にいかないときはこう言います・・・・・「クラッチ滑ってますよ!!」って・・・。

クラッチ・・・・・滑っていませんか?



反らすか丸めるか。

2009 年 3 月 18 日 水曜日

今月発売された自転車の雑誌は、ポジションのお話が目白押しだったようですねぇ。

それだけ皆さん、ポジションというものに興味をお持ちなのでしょう。

とても素晴らしいことだと思います。

たくさん自転車に乗れば、どなたもある程度速く走れるようになります。

でも、そこから先は、いろいろ考えなくては、その先に進むことは出来ないでしょう。

「人それぞれだから」

これを言ってしまっては、聞いた方は困ってしまうでしょう。

本に書いている事、その人が何を基準、どんな考えを基準にして書いてあるのか。

一番大切で、一番理解しなければいけない部分ではないでしょうか。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ワタクシが教えている乗り方の基準は「重心」です。

そして、背中は「丸めない」乗り方です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

膝から錘をつけた糸をたらして、サドルの前後位置を決める方法がありますよね。

では、その時の背中の姿勢は、丸めていますか?反らしていますか?

この質問をすると、ほとんどの方が答えられませんでした。

背中を丸めるか反らすかで、膝の位置は物凄く変わってしまうんです。

丸めると膝は後ろに・・・・・・反らすと前に出ます。

理解していなければ、何の意味もありません。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

一日中自転車に乗っていられる環境があるのなら、たくさん乗り込めば強くなれるでしょう。

仕事を持ちながら、一生懸命時間を作って乗っている人。

週末しか走れない人。

同じだけ乗れないのですから、そこからは「工夫」でしょう。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ワタクシがツールド北海道を走っていた頃に乗っていた自転車は、530mmのLOOK KG281でした。

ステムは今よりも低く遠く110mm、ハンドルだけはショートリーチでしたが、サドルは前で、背中を丸める乗り方をしていました。

その頃は、とにかく乗りまくっていて、身体もかなり絞れておりました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

現在のワタクシ、フレームサイズは560mmのFOCUS CAYO。

トップチューブの長さは560mmあるので、LOOKと比べると3cmも長くなりました。

ただ、サドルは後ろに引き、ステムは70or80mmなので、実際前傾している姿はほとんど変わりません。

メチャクチャ起きているとお思いでしょうが、結構寝ていますよ、ワタクシの身体。

今は、背中を「丸めない」乗り方をしています。

スピードは、当時と比べてもそれほど変わらないと思います。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ブレーキを掛けるとき、前後どれほどの力の配分で掛けますか?

多くの方は、7対3で前をたくさん掛けると答えます。

なぜならば、ブレーキを掛けると重心が前に移動するので、後ろを強く握ると後輪がロックしてしまうからと説明が出来ます。

でも、どこでも7対3ではないのは分かりますか?

急な下り、平地、登り、ポジション・・・・・・その時の重心位置で、その比率が変わるのは理解できるでしょうか?

重心位置が、常にニュートラルな位置にあるように乗れば、ブレーキを握る力は半々で良いのではないでしょうか。

これだと簡単です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

大きなフレームに乗り換えた訳は、短いステムを使って、手と頭の位置をなるべく車輪の軸よりも内側に入れたかったからです。

軸に重いものを寄せると、コーナリングがとても気持ちよいです。

大きなものが上に載っている小さいものと、小さいものが大きなものの上に載っている違いでしょうか。

ハンドルが高くて広い事によって、身体と一緒に車体を傾ける曲がり方も、身体を起こして車体だけを寝かす曲がり方も、どちらの曲がり方も自在になります。

滑りやすそうなところで、自転車と一緒に身体を寝かすなんて事は・・・・・・・・・怖くて出来ませんから・・・・。

そんな時は、滑っても重心がちゃんと真ん中に残るように、身体を起こして曲がればいいじゃないですか。

低くて遠いハンドルだと、一緒に倒す事しか出来ないんです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

長いクランクは試したことありますか?

爪先のほうにクリートが付いたままだと、物凄く長く感じてしまうでしょう。

でも、クリートを出来るだけ後ろに下げて、長いクランクを試したことありますか?

ふくらはぎの筋力がない人に、爪先の方にクリートを付けろといっても、動く足首を支えられないですよね。

ロードの靴で、いくらクリートを下げたところで知れていますから・・・元々前のほうにしか付かないようにできているので・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ハンドルが低くて遠い人の自転車を、実験でガバッとハンドルを起こして乗ってもらいます。

ブレーキレバーは天を向いて、飛行機の操縦かんみたい・・・・・・。

こんなことやったこともないし、やろうとも思わないでしょう。

こんな馬鹿げた実験で分かることは、身体が起き上がってまっすぐになり、自転車の軸になることで、スピードが出やすくなることです。

特に小さい自転車の場合、この実験の効果はハッキリ出ます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ワタクシは「重心」で自転車の乗り方を教えています。

「重心」で考えると、本に書いてある、いろんな乗り方の説明ができます。

何故反らすのか丸めるのか。

何故サドルが前なのか後ろなのか。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

考えるモノの基準が違えば、乗り方は違う。

なので、その乗り方の良さそうなところだけ寄せ集めて・・・・というのは、あり得ないことです。

ワタクシの教える乗り方は、一般に言われていることと、綺麗に真逆になっちゃいますから・・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

丸める丸めない、どちらの乗り方にも、「重心」というものが大きく関わっている事は間違いありません。

自動車と違って、納車された時点で同じものでも全然違うものになってしまうのが、自転車の特殊なところで難しいところでしょう。

F1なんか、タイヤに溝を入れようが、馬力を下げようが、どんどん速くなって行くというのに・・・・・・・。

工夫することを止めたら、道具が良くなっても退化してゆく。

自転車が軽ければ最高であるならば、アマンダの鉄の重たいフレームの、あの走りの良さはどう説明すればよいのでしょうか?

何十万円もする車輪やフレームが普通になってしまった今の環境・・・・・・・・・・・・・ワタクシはあまり好きではありません・・・・。

冷静に・・・・・。



ポッキリ折って

2009 年 4 月 14 日 火曜日

久しぶりにやまめの学校の教科書ですよ〜。

肝心なことですから、絶対忘れないように。

今日のお題は、「ポッキリ折って!!」

ワタクシが教える自転車の乗り方では、お腹を絶対凹まさないでくださいと、しつこいくらいに言っています。

反らす?凹ます?

いえいえ、どちらもNOです。

反らさない、凹まさないで、お腹をポッコリだして、股関節からポッキリ身体を折り曲げます。

股関節からポッキリ折る為には、お腹をポッコリ出さなきゃ折れません。

顎を引くと、ゼンマイみたいに首から下が丸まっちゃいますから、絶対に顎は引きません。

ちゃんと、どんなときも前をしっかり見てくださいね〜。

出っ張ってきたお腹が気になっても、ちゃんとお腹をポッコリ出して、股関節から身体をポッキリ!!

脇を締めると、肩が前に出ちゃって窮屈になっちゃうので、脇は絶対締めちゃ駄目ですよ〜。←肩は出しちゃ駄目!!

ブレーキレバーは横からギュッと握るのではなくて、手のひらで体重を支えるイメージで優しく!!

握ると腹筋と腕で身体を支えなきゃいけないので大変です。←お腹も凹んじゃいます

・・・・・・・・・・・・・・

固定ローラー持ってますか?

持っていたら、股関節からポッキリ折る乗り方で漕いでみてください。

あら?力入れなくても勝手に脚が回るし、遠かったハンドルが近くなるし、サドルを後ろに引いているのに脚が下に落ちていく〜。

どんなに身体を前傾させても、股関節からポッキリ折り曲げると、脚は勝手に回りますから、ローラー台を持っている人は、ちゃんと身に付くように復習してくださいね!!

背中丸めたり反ったりしなければ、力を入れなくても脚は自然に回ると言うことを体感してみてくださいね〜。

なんか脚を前に蹴り出してる〜と思ったら、お腹が凹んで背中が丸まっていますよ〜。

ポッキリ折ったら、脚は下の方向にしか出ないはずですから!!

思い出してくださいね〜。

反らすと背中痛くなるので、力まないであくまでも自然に〜♪♪

ポキッ!!

スキーのジャンプの選手みたいに、お腹と腿が引っ付くように折るイメージです。



お腹ぽっこり

2009 年 4 月 17 日 金曜日

こないだ股関節からポッキリと書いてお騒がせしたので、今日はお腹ポッコリにしました。

手の位置はともかく、お腹と背中と股関節はこんな感じですな。

手の位置が低いので、目線はちょっと下向きですが、手の位置が上がればもう少し身体が起きて、顔は真っ直ぐ前を向いてくれます。

この姿勢、頭の重さとお尻の重さのバランスが取れているので、立っていてもそれほどしんどくありません。

横から見た背中の感じは、こんな感じがワタクシの理想です。

お腹はポッコリ出しているので、いつでも腹式呼吸ができ、深く息を吸う事もできるんです。

腹筋背筋に力を入れると、浅くしか呼吸ができないので、それだけで息が苦しくなっちゃいますから。

この姿勢で漕ぐと、脚を回そうとしなくても勝手に脚が回ります。

お腹を凹ませて背中を丸めて乗っている方は、顎を引いているので前がしっかり見えていないはずです。

ワタクシが教えている乗り方は、顎を引かず真っ直ぐ前を見るので、とても安全だと思います。

脇も締めない、顎も引かない・・・・・綺麗に真逆になるんですよ、その反対の乗り方とは。←お腹を凹ます乗り方です

来月のファンライドさんの撮影をしました。

来週末の富士チャレXで、ワタクシ、またまた集団を引き連れて走ります〜♪♪

こないだまで寝たきりだったけど、それほどスピードは変わらないと思いますよ~♪♪

富士チャレのMCをされている方が、やまめの学校に入学されました。

今まで出なかったスピードが簡単に出た事に、いたく感動されたようですので、富士チャレでの再会がとても楽しみです〜。

ね?力じゃないでしょ?

体重もそこそこある方だったにもかかわらず、登りでスルスル〜と軽く登れたのは・・・・・・重心だったでしょ?

ブレーキ掛けるときも・・・・・・・・・・重心が関係してたでしょ?

あんなに感動していただけて、ワタクシとてもうれしいです。



お花見やまめの学校

2009 年 4 月 18 日 土曜日

今日はとてもいい天気でした!!

今までお腹を凹ませてヒーヒー言いながら登っていた坂で、「あっココだ!!」と乗る場所に気が付いた皆様。

あんなにきつい登りなのに、全然力入れなくても重いギヤでスイスイ登れちゃうでしょ?←びっくりしたでしょ?

前を見て背中が真っ直ぐになった瞬間に・・・・・・・す〜っとスピードが3キロくらい上がる事に、えらく感動されたようです。

元からお腹を凹まさずに、普通の靴で乗っていた一人の生徒さんは、何をやっても上手に出来ておりました。

ビンディングペダルじゃないのに・・・・・・・・・なんであんなに速いのか?←訳分らんと皆さん申しておりました

それはワタクシと同じ姿勢で乗っているからなんですよ〜。

普段の姿勢が猫背の方は、背中を真っ直ぐにする時に、物凄く反らしているように感じるようです。

顎を引かないで、常に顔を上げて前を見れるように、普段から姿勢に気をつけてくださいね〜。

実験。

人間って楽に立つと必ず足先が開きます。

このまま足先が開いたまま脚を高く持ち上げると、とても自由に足を大きく動かすことが出来ますよねぇ。

じゃあ、自転車の靴を履いてペダルに付けた状態って・・・・・・・・足先は開かないですよねぇ。←平行です。

足を平行にして真っ直ぐ立つと・・・・・・・・・・・しんどくないですか?腿と腰が・・・・・。

では、足を平行にしたまま真っ直ぐ脚を持ち上げてみましょうかねぇ。

・・・・・・・・・・・大変じゃないですか?

なんでこんなしんどい状態で自転車に乗らなきゃいけないのでしょうか?

ワタクシは昔から疑問に思っていました。

なのでワタクシは、昔からタイムのペダルを愛用しております。

タイムのペダルは、外側にも内側にも足先を動かすことが出来るんです。

足先を開いた状態でもストレス無くペダリングできるこのペダル、とても素晴らしいと思います!!

足先が内側だけにしか動かないペダルや、一箇所固定のペダルは、ワタクシの考えには全く合いません。

母子球よりもかなり後ろ側にクリートを付ける理由、わかりますか?

爪先立ちとベタ足で片足スクワットしてみたら分ると思いますよ〜。

爪先立ちの時は・・・・・・・・・・・膝の上の筋肉とふくらはぎに負担が掛かるのと、バランスを取りにくい。

ベタ足のときは・・・・・・・腿の上のほうに多少負担が掛かる程度で、ふくらはぎは楽々で、バランスが取りやすいでしょ?

ふくらはぎの力が無い人に、爪先側にクリートを付けると・・・・・・・足攣りますよ・・・・膝も痛めるし・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

マウンテンバイクで下るときに、立って膝を上手に使って下ってくださいと教えられたことありませんか?

母子球にクリート付けて、立って膝を上手に使ってなんて、生まれたての子馬ちゃんみたいに足がプルプルしちゃいますよ・・・・・・おまけに、ペダルの上に立っているから、後ろタイヤに体重乗らないからブレーキも利かないし・・・・・・・。

これもずっと疑問でした。

ワタクシが高めのハンドルと、座って下る事を勧めている理由はこんなことが理由だったりします。←他にも理由はあります

その動作をしなければいけないのなら、ちゃんと理由が分らなければいけない。

やまめの学校では、そんなことをお勉強してもらっています。

爪先立ちのプルプルの足で、膝を上手に使ってバランス取れますか〜?



骨盤は被せて座る

2009 年 4 月 22 日 水曜日

よく自転車の雑誌では、骨盤を立てて乗る乗り方を書いております。

が、ワタクシのはそれではありません。

ワタクシがやまめの学校で教えているのは、それとは違って、骨盤は被せちゃう乗り方です。

当然サドルに座ったときに、サドルとお尻があたる場所が全く違ってきます。

骨盤を立てていると、おそらく坐骨の2点の出っ張りがサドルに当たる、点での座り方になると思います。

被せて乗ることができていると、腿の付け根あたりからUの字型の面でサドルに当たるようになります。

面と点では、そこに掛かる負担が全然違ってきますし、点より面で支えるほうがお尻が痛くなりにくいです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

バーベルをスクワットで持ち上げるときには、真正面を見てお尻を突き出す格好になるでしょ?←じゃないと腰痛めます。

そのままサドルに座ると、面で当たる座り方になります。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

腹式呼吸って知っていますか?

深く息を吸い込むためには、しっかり前を見て腹筋背筋をリラックスさせて姿勢を正し、お腹を出します。

そのときに、腹筋に力が入ってお腹が凹んでいたり、背筋に力が入って反ったりしていたら、深い呼吸は絶対にできません。

お腹さえちゃんと出せていて、股関節から身体を折り曲げられたら、前傾がきつくても深い呼吸をすることができます。

力んでいては、浅い呼吸しかできず、自分で力を使って苦しくしているのと一緒だと思います。

腹筋に力を入れて、呼吸をしてみると体感できますから、是非試してみてくださいね。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

顎は引くと身体が丸まります。←ぜんまいみたいにね

脇を締めると、腕が自由に動きません。

車のハンドルを速く回そうとしたら、脇は締めないでしょ?

顎は引かず、身体が倒れてもしっかり顔を上げ、目ではなく顔で前をしっかり見ましょう。

脇を締めないためには、広いハンドルが良いのは理解できますよね。←脇を締めにくくするのと、体重を支え易くするためです。

顎を引かなければ自然に背筋が伸び、とても姿勢がよくなります。

そのまま股関節から身体を折り曲げ、膝を曲げ、自然に頭とお尻の重さのバランスが取れる姿勢が、ワタクシが教える乗り方の形です。

この形だと、ずっとこのままで立っていてもしんどくないはずです。

そこにお腹の凹みや力み、背中の丸まりなんかが入ってくると、バランスをどうやって取ったらよいのかが非常に掴みにくいのと、ずっとその姿勢をとっていること自体が大変なはずです。

スクワットの姿勢の、背中が反っていないバージョンが、やまめの学校で教えている乗り方です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

顎を引いて、お腹を凹ませた状態でお辞儀をしてみましょうか。

深くお辞儀をすればする程、重心が踵に移ってくるのが分りますか?

お腹が凹んでいると、前傾すればするほど、実は後ろ荷重になっていってしまうんですねぇ〜。

だから、ハンドルを低く遠くする必要があるんです、お腹を凹ます乗り方は。←じゃないとどこまでも後ろ荷重になりますから

ハンドルが狭いのも、脇を締めて引き付け易いし、お腹を凹ませやすいからなんですねぇ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ワタクシ、サドルをかなり後ろに引いていますが、この座り方ができていると、脚は真下に向かいますので、まえに蹴り出す形にはなりません、絶対に。

これだけサドルを引いてお腹をへこませると、湖に浮かぶアヒルちゃんボートを漕いでいるような感じになっちゃいます。

だから、お腹を凹ませていると、サドルが前の方に付くんですねぇ。

ワタクシの場合、後ろに座ったら前傾を深くできます。←お辞儀と一緒です

前に座ったら、身体を起こす必要があります。

前、後ろに座れることで、使う筋肉が一点に集中することなく、登り平地下りで重心が変わっても、いろんな組み合わせが使えるメリットがあります。

やまめの学校のあと、脚が全然疲れないと皆さんが言うのは、腿やふくらはぎがパンパンにならない乗り方だからなんですねぇ〜。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ハンドルを思いっきりしゃくりあげて、ブレーキレバーが天を向いた状態のロードレーサーに乗ったことありますか?

これ、やったらわかりますけど、物凄くスピードが出るんです、登りでも平地でも。

ブレーキレバーは握れないので、手を置く、もしくはつまむ感じで乗るのですが、訳分らないくらい楽にスピードが出るんです。

止まるの大変ですから、周りに人がいない安全な場所で試してみてくださいね〜。

これはなぜかとゆいますと・・・・・身体が真っ直ぐに起きていて、いつでも軸になれるからなんです。

斜面に合わせて動いているのは自転車だけで、人間はシーソーの軸になるので、簡単に重心を掴むことができるんですねぇ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

長くなるので、今日はこれくらいにしますが、これがワタクシの教え方です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

人間の自然な動きに逆らわなければ、こんなに簡単に自転車は走るのにねぇ〜。

身体だってどんなに寝かせても、後ろに座る事ができれば走っちゃうし。



骨盤の角度と、お尻の痛み。

2009 年 5 月 28 日 木曜日

今日はご近所に住んでいる女性2人を連れて、山の中にお勉強しに行ってきました。

ワタクシの住む穂高有明には、自転車を持っている女性が意外とたくさんいるようです。

女性で自転車に乗られる方の多くの方は、お尻の痛みに悩まされています。

で、その原因がわからなくて、解決方法もわからないので、自転車に乗るのがとても辛いようです。

自転車用のパットが入ったショーツを履くと、多少ましになりますが、そんなに簡単には解決しない問題です。

どんなに値段の高いサドルを付けたって、どんなに柔らかいサドルに変えたって、解決しないことが多いみたいです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

サドルの高さ、高いと怖いと言って低くしちゃっていませんか?

コレも原因のひとつで、体重がドッカリとお尻だけに乗っかってしまうからです。

低いサドルだと、すぐに腿が疲れちゃうし、腰だって痛くなっちゃって、良いことありません・・・・・。

後輪にしか体重掛かっていないから、カーブで前輪滑っちゃったり、ハンドルがフラフラしたり・・・・。

椅子に座る時は猫背にならず、姿勢を正して座りましょう。

坐骨のでっぱりに、点で体重が乗ってしまう座り方ではなくて、ちょっと後ろにお尻を突き出して面で体重を支えるように座ると、体重が分散されます。

深く腰掛け、背筋を伸ばして背中を垂直にすると立ち上がれません。

これは、骨盤の角度が起きてしまっていて、足が前にしか出ないからです。

同じところに座ったまま背筋を伸ばして、身体を前に倒してみましょう〜。

そうすると、同じところに座っているのに立てる角度があるはずです。

これが、足を下の方向に出すために必要な骨盤の角度です!!

深く座ると=サドルの後ろのほうに座った時

浅く座ると=サドルの前に座った時

そうなんです、椅子に浅く腰掛けると、それほど体を倒さなくても立てるはずです!!

・・・・・・・・・・・・・・・・・

これにお腹の凹みが入ると、相当前に倒れなければ立てないはずですよ〜。

だからお腹を凹ます乗り方だと、ハンドルを低く遠くにしないとならないんですねぇ〜。

だからワタクシの教える乗り方は、ハンドルの高さを低くしなくても良いんです〜♪♪

お腹を凹ますと、倒せば倒すほど呼吸が苦しくなるし、前が見難いです。

だからワタクシは、身体を深く倒しても常に深い呼吸ができるように、腹筋・背筋に力を入れない乗り方を教えているんです。

前もちゃんと見えるし、呼吸は楽だし、重心は掴みやすいし、力はいらないし、足は勝手に回ってくれるし・・・・。

面で座れるのでお尻にも優しいし、ハンドルとサドルに体重が分散するので、さらに優しいです。

お二人とも、来たときよりも5〜6cmサドルが高くなりました。

ね?あの走り方だったら、ずっと自転車に乗っていたくなるでしょ〜♪♪

力を抜いて前を見るだけで、自転車ってスイスイ走るんですよ〜。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

何も知らないで乗っていた方のほうが、変な癖が付いていなくて、スイスイ走れるようになるのが早いです。

教えていて、とても楽しかった〜♪♪



骨盤のお勉強

2009 年 6 月 1 日 月曜日

最近「やまめの学校」では、椅子を使っての骨盤を倒すお勉強が好評です。

実際に自転車に跨ってお勉強をする前に、じっくり椅子の上で練習します。

なぜそんなことをするのかって?

骨盤の角度で、足の出る方向が変わるということを理解するために必要だからです。

ペダルの上に乗った足は、地球の中心に向かって落ちていくのが理想です。←重力任せ

前に蹴ったり、後ろに蹴ったりじゃなくって、下に落ちていくのが無駄が無い動きかと・・。

んじゃぁ、どうやって真下の足を落としたらいいのか?

それが、椅子を使ってのお勉強ではっきり理解できます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

お勉強に必要な材料

・椅子

・腹筋に力を入れず、深い呼吸ができる状態で背筋をまっすぐにして座れる人←猫背不可

以上

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

骨盤の動きを知るためには、腰の横の骨の出っ張りがどっちに動くかを見ます。

腰骨が前のほうに動かなければ、骨盤を被せる事ができていません。←前に動くように練習してください。

おなかを凹ますと、腰骨は後ろに動きます。←骨盤はそっくり返っちゃいます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

まず、椅子に深く腰掛けます。←姿勢正しく

足の位置は、ひざの角度が90度くらい。

そのままでは立ち上がれないはず(骨盤が起きているので)なので、立ち上がれる様に体を前に倒してゆきます。

その時に、腰骨が前にちゃんと動かないと、骨盤の角度が変わりませんので、ちゃんと前に動くように倒してくださいね。

すっと立ち上げれる角度あるでしょ?

これが、足が地球の中心に向かって自然に落ちてゆく骨盤の傾きです。

これは、サドルの後ろに座ったときに必要な骨盤の傾きと一緒です。←結構体は倒れます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

では、椅子に浅く座ってみましょう。

足を置く位置は、さっきと一緒なので、膝の位置はちょっと前に出ます。

あら?今度はあまり倒さなくても立てる〜。

これは、サドルの前のほうに座った時に必要な骨盤の角度と一緒です。

立てるということは、骨盤の角度が適切な角度だからということと同時に、お尻の重さと頭の重さのバランスが取れた状態だともいえます。

足の裏の感覚は、頭とお尻のバランスを感じ取るセンサーです。

簡単〜♪♪

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ではもう一度。

今度は、さっき立ち上がれた角度で、おなかを凹ませたり腹筋に力を入れてみましょうか。

立てますか?

絶対に立てません、もっとたくさん倒さないと・・・・。

おなかの力み、凹みが入ると、さっきよりもたくさん前傾させないと足は下にいかないんです。

これ、おなかを凹ませる乗り方のハンドル位置が、低くて遠い事と関係していると思いませんか?

骨盤が凹ませた分だけそっくり返っちゃうので、体を思いっきり倒さなければいけないんです。

骨盤のそっくり返った分だけ体を倒してバランスをとるので、常に一定の凹ませ加減で無い限り、体の倒し具合も決まらないということです。

おなかを凹ましたり、腹筋に力を入れると、深い呼吸ができないので、肺の辺りで浅い呼吸になります。

その状態で深く前傾させると、倒した分だけ呼吸が苦しくなってゆきます。

なので、ワタクシはおなかを凹ませたり腹筋に力を入れる乗り方を、お勧めしていません。←難しいし苦しいので

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

やまめ屋さんがハンドルの高さを決める基準は、お尻とハンドルに掛かる重量と関係しています。

低すぎれば、ドッカリ前加重になっちゃうし、高すぎればサドルにドッカリ後ろ加重になっちゃうし。

ひとつだけ大切なこと・・・・・・・・手の平に感じる重さは、常に一定であるということ。

上り下り、前座り後ろ座り、上ハンドル下ハンドル・・・・・・・どんな時も一定のはずでしょ?バランスが取れていれば。

手にドッカリ体重が乗っていたら、前輪を押さえ込んじゃっているし、手に体重が乗っていなかったら、お尻とか腰とか大変でしょ?体重乗っちゃって・・・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

これ、姿勢が正しくなくてはできません。

猫背じゃできないんです・・・・・・というより、わかりにくいんです。

股関節からポキッと折って、骨盤をちゃんと倒せるように椅子で練習してください。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

バランスを取るには、猫背ではダメだと、ワタクシは思います。

スキーのジャンプの選手が、猫背で踏み切ったら・・・・・・・・・・・後ろに飛んじゃうと思いますよ・・・・。

やまめ屋さんの姿勢で、足の裏の感覚がニュートラルな状態で立てたら、ゴルフのスイングとかも、いつも一緒の感覚で出来るはずですよ、どんな斜面に立ったって。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

骨盤をちゃんと被せて座れる様になったら、ハンドルがものすごく近く感じるはずですよ〜。

遠く感じるようだと、骨盤そっくり返ってますよ〜。

だから大き目の自転車が必要になるんですねぇ〜♪♪ワタクシの教える乗り方。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

前がしっかり見れて安全だし、深い呼吸が出来て、足も下に自然に落ちて力がいらないし、バランスが取りやすくて、ロードだったら下ハンドルも余裕で使えて、腕が伸びきらないから操作にも余裕があって、ハンドルがやたらと低くないからカーブや下りも怖くないし、リーンウィズでもリーンアウトでもカーブを曲がれて、スピードだって物凄く出るし・・・・・・・・あ〜書ききれない!!

安全に有酸素運動してくださいね〜♪♪



骨盤の角度と呼吸。

2009 年 6 月 3 日 水曜日

先日の骨盤のお話、とても反響が大きかったのでもう少し書きます。

足の出る方向は、骨盤の角度によって変わるということは、椅子の練習でわかりましたか?

ではでは、ここでとても大切なポイントをひとつ。

椅子に座って姿勢良く座ってくださいね〜。

では、立ち上がれる骨盤の角度になるまで、身体を倒してください。

たぶん皆さん、骨盤を倒すことに意識が行っているので、息を知らず知らずのうちに止めてしまっていると思います。

では、立ち上がれた角度を覚えてくださいね〜。

そしたら今度は、何でもいいから喋りながら身体を倒して立ち上がってください。

あら?さっきより倒さなくても簡単に立てたでしょ?

・・・・・・・・・・・・・

さらにさらに、今度は息を吸いながら立ち上がってみましょうかねぇ〜。

さっきの角度じゃ立てないでしょ?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・不思議ねぇ〜。

こうすることでわかる事は、息を吐いていると、浅い骨盤の角度でも立ててしまうという事です。

息を吸っている時は、腹筋がリラックスできていないんでしょうねぇ〜。

リラックスするためには、息をちゃんと吐かないといけないという事です。

だからワタクシ、レースのときに笑いながら走っているんですねぇ〜♪♪

笑いながら、よくあんなスピードで走れますねぇ・・・・・よく言われました。

そっちのほうが速く走れるからなんです。

力を入れなくても、足は勝手に落ちて行ってくれるし、息は苦しくないし。

骨盤の角度と重心が、ぴったり合った時、とんでもないスピードが楽に出るんです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

同じところに座っていても、骨盤の角度が違えば、足の出る方向は変わる。

前に蹴りだすような起きた骨盤の角度だと、1時から3時くらいまでしかペダルに体重を乗せられないです。

これ、お腹を凹ます乗り方といっしょでしょ?

足が下に出る骨盤の角度なら、24時間営業!!

引き足はほとんど使わなくても、足が勝手に上がってきます、力んでいなければ。

よく何時から何時までペダルを・・・・と本に書いてありますが、骨盤の角度で変わっちゃうと言うことを理解してくださいませ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

骨盤の角度と呼吸が関係しているなんてことは、やってみなくては気がつかないでしょうねぇ〜一生。

物理的に考えて理解しても、意外なことが関係していたりするんです、人間の身体。

ちゃんと呼吸してください!!って、言っている意味、わかりましたか?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

野球でダブルプレーを取るためには、何度も何度も繰り返しダブルプレーを取るための練習をするでしょ?

その練習をしていなければ、ショートが捕球してセカンドにボール投げたら・・・・・・・誰もいなかった・・・なんてことになるでしょうねぇ。

自然に身体が動くようになる=身につくということ。

二つの事をいっぺんにできないないなら、まず一つの事を意識しなくてもできるようになること。

それができるようになったら、次のことを練習する。

それも意識しなくてもできるようになったら、さらに次へ・・・・。

いつの間にか意識しなくてもいろんな事ができるようになったら、それが身に付いたという事でしょ?

いきなりダブルプレーを取ろうとしていませんか?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

まずリラックスして、骨盤を倒すことを練習してみたらどうですか?椅子の上で。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

心拍数がどうこうよりも、ワタクシはこっちの方が大切ではないかと思っています。

そんなに器用じゃないですよ、人間って。



手のひらと、足の裏の感覚。

2009 年 6 月 3 日 水曜日

骨盤と呼吸の関係、面白かったでしょ?

では、今日は手のひらと足の裏の感覚のお話。

ワタクシがハンドルの高さを決める基準は、手のひらに感じる重さです。

やまめ屋さんで教えている乗り方は、骨盤を前に倒す乗り方だということは何度も書きました。

背中もまっすぐ、お腹はリラックスなので、ハンドルに体重が乗ることになります。

お辞儀して身体が前に倒れたら、お尻が自然に後ろに行ってバランスを取るでしょ?

サドルは後ろのほうに付いているんだから、ハンドルに体重をある程度乗せないと、後ろ加重の状態になっちゃいます。

この「ある程度」を、ハンドルの高さで調節しています。

低くしてゆけば、たくさん体重が乗るので、手のひらにはたくさん体重が乗っている感覚があるでしょう。

逆に高くすれば、手のひらの感覚は体重があまり乗っていない感覚になるでしょう。

平地でハンドルによしかかって、す〜っと走る高さを見つけるのが最初にすることです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

その時の手のひらの感覚が常に感じられるはずです、坂を登っても下っても。

だって、登りも下りも常にニュートラルな重心で乗っているんだから、どこに座っていても。

急な上り坂で下ハンドル持ったって良いんです!!身体を倒しても呼吸が苦しくない乗り方をしているんだから!!

前に座って荷重を前に持って行くか、後ろに座ったまま身体を倒すかは、その坂の傾斜で変えてゆけば良いですよね。

その時、手のひらの感覚は常に一定!!足が地球の中心に向かう骨盤の傾き!!ちゃんと息を吐くこと!!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

骨盤を前傾させてゆく姿勢でハンドルによしかかると、今まで遠かったハンドルがめちゃくちゃ近くなるでしょ?

お腹を凹ませて脇を閉めて、ハンドルを引っ張ってぶら下がっちゃうから遠くなるんです、ハンドル。

ステムを短くしても、ハンドルにぶら下がったままだったら・・・・・・・ハンドルの遠さは変わらないでしょ?

結構多いですよ〜腕が伸びきって、ぶら下がっている人。

短くした分だけ、骨盤がさらにそっくり返っちゃうだけになっちゃいます。

ステムを短くしたら、ちゃんと手が手前に来なければ意味がないと思っています。

ワタクシの教えている乗り方は、ステムを短くしたり長くしたりしたら、ちゃんと手が前に行ったり手前に来たりしますよ〜。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

肘もちゃんと曲がるので、身体の倒し具合も自在にコントロールできるし、なにせ舵が自由に利きます。

ワタクシが乗っている姿を見て皆さんがまず驚くのは、身体が結構寝ているということです。

もちろんサドルの前に座っているときは、身体を起こしているのですが、後ろに座っているときの姿勢はかなり寝ています。

ハンドルが高い=身体が起き上がるではありません。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

マウンテンバイクで下ってるときも、骨盤を倒して背中をまっすぐの姿勢は変えません。

股関節が自由に動くし、ハンドルにぶら下がらないので、ハンドルを持っている腕は常に曲がっていて、舵が自由に利きます。

足の裏の感覚と手のひらに感じる感覚、この2つの感覚で、やたらと後ろに乗ったり前に乗ったりしないようにバランスを取ります。

バランスを取るのにお腹の凹みはジャマ以外の何でもありません。

これは、立ち上がってスクワットをしてみたら良〜く分かると思いますよ!!

腿はしんどいし、股関節の動きもメチャメチャ悪くなりますから。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

足と腕を柔らかくサスペンションのように使って下らなきゃいけないんでしょ?MTBの下りって。

お腹を凹ませて腕が伸びきった状態で股関節も動かなければ、下っているんではなくて落っこちているだけになっちゃいます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

最初は自転車の上で身体を寝かせてバランスをとるのは難しいと思いますので、まずは椅子の上で練習してください。

ワタクシが最初に教える、身体を起こして前座りは、誰でも簡単にシーソーの軸になれるんです。

登りになったら、軸の人間が動くのではなくて、ハンドルが近づいてくるから簡単なんです。←腕は柔らかく

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

手のひらと足の裏は、重心を感じ取るための、とても鋭い感覚を持ったセンサーです。

どんなスポーツでも共通だし、役に立つ事だと思います。

自転車だけ特別だとは思いません。


前後ブレーキの比率と重心

2009 年 6 月 7 日 日曜日

今週もたくさんの生徒さん、全国各地からお勉強に来てくださいました〜。

いつも遠くからありがとうございます〜。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

今日はブレーキと重心の関係なんかを書いてみようかと思います。

ブレーキを掛けるときの、前後の比率ってどんな感じですか?

前7対後3?  前8対後2?

ものの本には、よくそのように書いてあります。

なんでそうなのかとゆいますと・・・・・・・ブレーキを掛けると重心がが前に移動してしまうので、後ろを強く握ると後輪が滑ってしまうからです。

でもこれって、いつも7対3とか8対2ではないの分かりますか?

その時の斜度・重心位置・ハンドルの高さ・・・・・・いろんな状況でその比率が変わるはずですよねぇ〜。

でも、そんなに器用にブレーキを掛ける比率を変えるなんてことはできないでしょ?

ハンドルが低くて遠い自転車と、そうでない自転車。

お腹を凹ます乗り方と、ワタクシが教えている乗り方。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ワタクシは、5対5で掛けていいよ〜と教えています。

なぜならば、常にニュートラルな重心位置で乗りなさいと教えているからです。

そっちのほうが簡単だし・・・・・。

MTBで、激坂を下っているときに、8割で前ブレーキを掛けろと教わったという人が・・・・前転したことがあります・・・。

しかもポンピングブレーキで・・・・・・・・。←サスが沈んでぶっ飛びます・・

転んで当たり前です。

何のために、腰を引いているのか・・・・・・・・重心のバランスを取るためでしょ?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ワタクシの教える骨盤を倒す乗り方は、ハンドルが高くてステムが短いのに、サドルの後ろに座ったときには、背中が地面と平行になるくらいに背中はペッタンコに寝ます。←意外だとは思いますが

サドルの前や真ん中に座れば、身体を起こして乗ることもできます。

のぼりの斜度がきつくなったら、サドルのちょっと前に座ったりできるので、常に脚は地球の中心に向かって落ちてゆくんです。

腹筋に力を入れないし、お腹を凹ませないので、どんなに前傾をしても呼吸が苦しくなることはありません。

この骨盤を倒す姿勢は、下りのときでもまったく同じ姿勢です。

劇下りでサドルの後に腰を引いて座っても、身体を倒し骨盤を被せて下れば、ハンドルが遠くならず、腕には常に余裕があります。

重心をつかみやすい姿勢なので、ブレーキも一緒の力で掛けても全然OKです。

手をピンと伸ばして、サドルよりも後に腰をめちゃくちゃ引く下り方だと、腕が伸びきってしまい舵が効かないのが難点かと思います。

下りきったところで、お腹にサドルが刺さったりして危険なので、ワタクシは絶対にこの下り方は教えません。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

お腹を凹まさなければ、股関節は自由にたくさん動きます。

腹筋に力を入れたり、猫背では、股関節の動きが妨げられます。

これは、どんなスポーツにも共通していることなので、自転車以外でも役立つと思います。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

すべての動きが矛盾することなく連動しているので、骨盤を倒す乗り方を教えているんです。

登りも下りも平地も同じ乗り方で、その都度乗り方を変えなくてよいので簡単〜♪

ブレーキ、あまり気にしたことないと思いますが、重心が関わっているという事を覚えておいてくださいね〜。

骨盤は、常に脚が下に向かう角度に倒すべし倒すべし・・・・・。



気が付いていますか〜?

2009 年 6 月 18 日 木曜日

ご近所さんから、新鮮な大きなアジとカワハギを貰いました。

ワタクシが住んでいる穂高有明という場所は、険しい山のイメージをお持ちだと思いますが、実際は丘陵地帯です。

ワタクシが生まれ育った北海道とよく似ているんです〜。

クルマで1時間半も走れば日本海なので、新鮮なお魚も食べれるんですよ〜♪♪

カワハギは、明日の晩御飯で煮物にする予定です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

はいはい、ここからは久しぶりの教科書ですよ〜。

今日は内股?外股?のお話です。

ワタクシが教える乗り方は、爪先が外に向きます。

ガニマタではなくて、自然に外に開く感じです。

・・・・・・・・・実験・・・・・・・・・・・

背筋を伸ばして楽に立ってみましょう。

その姿勢で足を見ると、爪先がちょっと外側に開いて、足は逆ハの字になっているはずです。

このまま脚を高く持ち上げてみると、自由に股関節が動くと思います。

その時も、足先は外に開いているでしょうねぇ〜。

・・・・・・・・

では、足先を開かないで、足を平行にして立って見ましょうか。

ものすごく違和感があるはずです、腰と腿に・・・・。

そのまま足先も開かずに、真っ直ぐ脚を持ち上げてみましょうか。

厳しいですよねぇ、そうやって足踏みするの・・・・・。←腰痛いし軸ぶれるし・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

足を平行にした場合、背中が真っ直ぐだと物凄く違和感があります。

でも、足が平行でも楽に脚を上げる方法が一つだけあります。

それは・・・・・・・・・・猫背になること!!

猫背になればなるほど、足は内股になってゆくんですよ〜。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そういえば、自転車のペダルって真っ直ぐに足を固定されちゃいますよねぇ・・・。

だから猫背で内股漕ぎの方が楽なんでしょうねぇ〜。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ワタクシのお勧めのペダルが、足先を開くことができるペダルの理由が分かりましたか?

背中を真っ直ぐにして、骨盤を被せるワタクシの教える乗り方と、背中にラクダのコブを作って骨盤を立てる乗り方が、全く正反対になる理由が分かりましたか?

真逆になって当たり前なんです!!

・・・・・・・・・・・・・・

走っていて、自然に内股になったときは猫背。

自然に足先が外に開く人は、背中が真っ直ぐ。

乗っているときの姿勢は、こんなことからも分かっちゃいますよ〜。

猫背用のペダルと、そうでないペダル。

ペダルの選び方は全然違っちゃいますね〜。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

人間の身体の動きって、知れば知るほど面白いでしょ?

骨盤の角度、頭とお尻の重さのバランス、楽な呼吸、このすべてがちゃんとリンクするので、この乗り方を教えています。

「MTBとロードの乗り方は違うよ!!」そう言われる方がいらっしゃいますが、ハンドルの形が違うだけで、サドルの付いている場所は一緒なんだから、「違わない」それがワタクシの考えです。

MTBに乗ると、ごまかしがきかないのが良く分かると思いますよ〜。

猫背でやる他のスポーツ、考えましたが思いつきません・・・・・・。



歩くように

2009 年 6 月 23 日 火曜日

昨日の雨はなんだったんでしょうか?

夜中の雨音は、尋常ではありませんでしたよ。

土日月と、たくさんの生徒さんが来て下さいました。

雨が降ってしまいましたが、晴れ間に自転車に乗れてよかったですね〜♪♪

お勉強して理解して、それを実践してみたら・・・・・ちゃんと速くなったでしょ〜?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

歩くように登るんだとワタクシは教えていますが、そのときの姿勢は猫背ではありません。

猫背になると、体重が後に行ってしまうのと、骨盤がそっくり返っちゃうので、脚は前に蹴りだすようになってしまいます。

こんな坂だと即ウィリーして、バックドロップを食らっちゃうでしょう。

ペダルがワタクシのタイムと違うシマノなので、足は全く固定されていません。

おまけにこの自転車、171cmのワタクシにはサドルが高すぎてサイズは合っておりません。

それでもちゃんと登れます、猫背にならなければ。

ペダルは当然はまっていません、フラットペダルなので・・・・。

それでも猫背にならなければ楽々登れます。

お腹を凹ませて屈伸したら、腿がメチャクチャ疲れます。←やってみて

背中を真っ直ぐにしていても、踵(後)に体重が乗っている状態で屈伸したら、やっぱり腿に負担が掛かります。

背中を真っ直ぐにして、お腹を凹ませず、足の裏の感覚は真ん中に重心が来るようにして屈伸すると、腿は全く疲れません。

踵に体重が乗っているようだと空気イス状態で、腿がプルプルしちゃいますよ〜。

気持〜ち、前のほうに重心を移動してみてくださいね〜。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

歩くときに、一歩前に足を踏み出そうとしたら、ちょっとだけ身体を前に傾けます。

そうするとバタンと倒れないように自然と片足が前に出て、身体を支えます。

それの繰り返しが「歩く」という動作です。

では「走る」という動作は?とゆいますと・・・・・歩くよりも身体を傾けちゃえば「走る」になるんじゃないですか?

立ち漕ぎが苦手な人は、もう少し身体を前に傾けたら、足が自然に回り始めますよ〜♪♪

立ち漕ぎで腿が疲れる人は、絶対に後ろ加重気味に立っているはずですよ!!

ゆっくり立ち漕ぎなら、ほぼニュートラルな位置。

立ち漕ぎでスピードを上げたいなら、気持〜ち前のほうに傾けてみてくださいね。

お腹を凹ますと、踵よりに体重が掛かるので、その分もっと前に傾けなきゃいけなくなりますよねぇ。

さっきの登りも、お腹を凹ましたら、メチャクチャ前傾させなきゃバックドロップ食らっちゃうのと同じですね。

背中が真っ直ぐだと、「こんなの登れないよ!!」という無茶な角度でも、ちゃんと軸になれさえすれば登れますよ〜。

劇坂を全く勢いをつけずに登るワタクシを見た生徒さん曰く・・・「ワイヤーで引っ張ってないですか?」だそうです。

歩くのと一緒ですよ〜といっている意味は、こんなところにあります。

歩いて登れるところなら、自転車でも登れますよ。

背中を真っ直ぐにする乗り方は、カーブ、下り、登り、平地、ブレーキング、いかなるときでも一緒です。



安全と健康と。

2009 年 6 月 26 日 金曜日

今朝、やまめ工房のHPのアクセス件数が、今までの最高である4500PVを記録しました。

毎日たくさんの方が来てくださっている事に、心より感謝いたします。

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なぜワタクシが「やまめ工房」と「やまめの学校」を始めたのか、そんなお話をしようかと思います。

今日のタイトルは安全と健康。

自転車って誰でも簡単に気軽に乗れて、有酸素運動なので健康に良いし、走るよりも膝にも優しいと一般的に言われています。

ワタクシはそうは思いません。

簡単に乗って走れるようにはなるでしょうが、気軽に乗れるほど安全な乗り物でしょうか?

有酸素運動?ゼーゼーハーハーが身体に良いとは思いません。

ちゃんと乗らなければ、膝だって痛くなります。

なぜそのように気軽な感じで言われているのか・・・・・・・自転車にたくさんの方に乗ってもらいたいという思いもあるでしょうが、それは、できる人が言う言葉ではないでしょうか?

「スポーツ車を買ったけれど、乗ってみたらしんどかった。」

そういった方が多いのは、とても悲しいことです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

スキーなんかは、スキー靴を履いて歩くことから始めます。

そしてビンディングを嵌めて、スキーを履いて歩き、基本的なことを覚えてからボーゲンで滑るでしょう。

じゃなきゃ危ないし、上手にもなりません。

自転車の場合は、いきなり直滑降・・・・・・・・ですね・・止まり方も曲がり方も知らないのに・・・・。

基本はとても大切だと思っています。

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カーブの曲がり方で、タイヤのグリップに頼らないで軸を残す曲がり方を教える理由分かりますか?

ワタクシは、あんな細くて数千円のものに命を預けるなんて絶対にできません。

パンクしても滑っても、身体の軸が残っていればなんとか抵抗できるでしょうが、タイヤのグリップを信用して身体を内側に倒し込んでいたら・・・・・・・どうなるかは想像できますよね。

そんな無責任なことは学校では教えられません。

猫背で乗らないのも、前傾してもしっかりと前を見れるからです。

お腹を凹ませないのは、深い呼吸ができるようにするためです。

大きなフレームを短めのステムで乗ることを勧めているのは、小さいフレームで長いステムよりも安定感があるからです。

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ワタクシの教える「骨盤を被せる」乗り方は、「骨盤を立てる」「ラクダのこぶを作る」乗り方とは、きれいに真逆になります。

すでにスタート時点で真逆なのですから当然ですよね。

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お腹を凹ませると、呼吸が浅くなるということは前にも書きました。

骨盤を立てる乗り方だと、顎を引くので前が見難い為、ワタクシはその乗り方を教えていません。

軸を残さないカーブの曲がり方も教えません。

安全と健康あっての趣味ですから。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「やまめの学校」は、速く走っても安全で身体に負担が掛からない乗り方を教えたくて始めました。

それが骨盤を被せて、軸・重心を考えて乗る乗り方です。

やまめ工房という名前は、売ることだけではない、スクールも一緒に提供できる空間を作りたい、という思いから名づけました。

ふつうの自転車屋さんになっちゃうと、自転車をたくさん売らなきゃいけなくなってしまうので、「やまめの学校」ができなくなってしまう・・・・・・・・・・・・。

そんなわけで、釣具屋さんみたいな名前になったんです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

おかげさまで、たくさんの生徒さんに支えられて、「やまめの学校」は学校として、ちゃんと機能するようになりました。

全国に散らばった生徒さんたちが、ちゃんと上手に自転車に乗れるようになって、たくさんの方に伝えてくれるようになれば、「自転車に乗らなくなる人」が減るのではないか・・・・・・・・そうなって欲しいと思っております。

どんなに気をつけていても、死ぬ可能性がある乗り物だということを忘れないでくださいね。

楽に速く走れているときは、力んでいなくて身体はリラックスしているはずですよ。



骨盤の動きを感じる方法

2009 年 7 月 3 日 金曜日

骨盤は立てるのではなく被せなさいと、ワタクシは教えておりますが、「被せ方」わかりますか?

普通の椅子に姿勢正しく座って、両側の腰の骨の出っ張りに親指を当ててみましょう。

その骨の出っ張り、猫背になると後ろに動きます。

お腹を突き出すようにすると、前に動きます。

これが姿勢の違いによる骨盤の動き方の違いです。

背中を真っ直ぐにして、股関節から身体を折り曲げる、これがワタクシが教える乗り方です。

お腹と腿がひっつけばバッチリ!!

走っているときも、ワタクシの腿はお腹とひっつきます。

・・・・・・・・・・・・・・・・

骨盤が立っている状態と言うのは、真っ直ぐに立っているときと同じ状態のことを言うのでしょう。

骨盤を立てている状態で、ペダルを真上から踏み込もうとするならば、クランクの真上にサドルが無くては踏み込めません。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

椅子に座っている状態から立ち上がろうとしたとき、腰の骨が前に動くようにすれば、それほど身体が前に倒れなくても立ち上がれます。

では、椅子に猫背で座ったならどうでしょうか?

腰の骨が後ろに行ってしまっているわけですから、相当前傾しなくては立ち上がれないでしょう。

これは何度も書きましたよね?

・・・・・・・・・・・・・・・

骨盤がちゃんと前に倒れるかどうかで、足の出る方向が変わる。

椅子で何度も何度も練習してください。

ちゃんと骨盤を倒せるようになっていたら、坐骨はサドルに当たらなくなっているはずですよ〜。←目安

サドルペダルハンドルの3点で身体を支えるから、お尻の痛みも腹筋の辛さもありません。

坐骨があたる座り方で、ハンドルに加重せず、サドルだけで身体を支えていたら、お尻痛くなっても仕方ないと思います。

骨盤の動きを感じれるように練習してくださいね〜。

お腹もちゃんとポッコリ出して。



走る前の食事

2009 年 7 月 8 日 水曜日

いつも走り方ばかり書いているので、今日は食べることのお話です。

レースのとき、何時、何を食べるんですか?

そんな質問をされることがあります。

スタートの3時間前までに食事を終わらせる・・・?

多くの場合、3時間前までに食事を終わらせることは難しいです。

だって、スタートが朝の8時だったら、めちゃくちゃ早く起きなきゃいけないでしょ?

しかもワタクシの場合、3時間前にご飯を食べ終わっちゃうと、スタートの時には腹ペコで走れません。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

エリートのレースは、大概11時頃か午後2時頃のスタートです。

11時スタートだったら、7時半くらいにゆっくり起きて、普通に朝ごはんを食べます。

食べるものは、お宿で出されたものをそのまま頂きます。

ご飯のときもあれば、パンのときもあります。

ご飯だったら、最低2杯は食べます。

パンだったら、ジャムを沢山付けてモリモリ食べます。

起きてすぐに何でも食べられるワタクシ、食事で苦労したことはありません。

インスタントラーメンを食べてスタートしたこともありますし、全日本選手権の朝にカレーを食べてスタートしたこともあります。

朝マックだったり、コンビニの弁当しか手に入らない事だってあるんですから・・・・・・。

大切なことは、何でもいいからちゃんと食べることです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ワタクシがレース前に気をつけることは、空腹を感じないようにすることです。

空腹を感じてしまうと、走る気力もなくなってしまうので・・・・。

起きたらすぐに食べて、レースの2時間前までにご飯を食べ終わる事!!←これだけ

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ご飯を食べてちょっと休んで、1時間ほど自転車に乗ってウォーミングアップ。

レース中に飲むものと同じものをボトルに詰めて、アップの間に少しづつ飲んで、必ずボトルを空にします。

召集がスタートの15分前ですから、アップから戻ったらゼッケン等を確認して、チームのスタッフにお礼を言ってからスタートラインに向かいます。

あとは気持ちを落ち着かせ、全開でスタートダッシュするだけです!!

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補給食はほとんど持ちませんが、保険でパワージェルを1本背中ポケットに入れておきます。

なぜならば、毎周回補給を取る事ができるので、あくまでも取り損ねたときの保険なんです。

7周のレースだったら、ボトルは大体6本作ります。

1本は最終周回に入るときに飲む、炭酸を抜いたコカコーラ。

残りのボトルは、グリコのCCDドリンクのみです。

ウィダーとかのゼリーを使うときは、ボトルに入れて水で薄めちゃいます。

水分とエネルギーの両方をいっぺんにとれると合理的だと思うので、そういった方法になりました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

Jシリーズがまだ全日本シリーズと呼ばれていた頃(15年以上前)は、距離も時間もメチャクチャ長くて、背中に食べ物をいっぱい詰め込んでいました。

変わった物といえば、小さく握ったおにぎり。・・・・・・・下りではバラバラになって食べれませんでした・・・・

鳥のから揚げ・・・・・・・・個人的な好みです・・・。

するめイカの足・・・・・・・塩気が欲しくて・・・・・。

桃の缶詰とかビスコ、ヤクルト、カンロ飴なんかも持っていったことがあります。

昔のお話は役に立たないかと思いますが・・・・・・・・・・・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

補給所でボトルを交換するときに中身が残っていると、ビンちゃん(元全日本チャンピオンのオージー)に「チャントノマナキャダメよ!!」って怒られました。

その後ワタクシがトレックチームの監督になったとき、選手に同じ事を言っていたのは、飲まないで失敗したことがあったからでしょうねぇ・・・・・・・・。←遠い目

エネルギー切れ、脱水・・・・・・・・・・・・・・・そうならないように気をつけて〜。



腿がパンパンになる理由

2009 年 7 月 21 日 火曜日

お久しぶりの教科書ですよ〜。

今日のお題は、「腿(もも)がパンパンになる理由」です。

自転車に乗ると・・・・立ち漕ぎをすると・・・腿がメチャクチャ疲れるという方が多いです。

だから立ち漕ぎは苦手で・・・・・・・。

そうでしょうねぇ。

では、何故腿がパンパンになるのか?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

キーワードは「空気椅子」です。

背中が真っ直ぐなワタクシの乗り方でも、猫背の乗り方でも、同じことが原因なんです。

ではでは、スクワットの姿勢をとってみましょうか。

背中を真っ直ぐにして身体を起こし、首の後ろに棒を持ち、胸を開くスタイルになりましたか?

その状態で踵(後ろ側に)に体重を乗せてスクワットをしてみてください。

・・・・・・・・・・腿パンパンになりませんか?

これ、俗に言う「空気椅子」状態です。

腿を鍛えたければ、空気椅子でしょうねぇ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・一休みして・・・・・・・・・

では、そのまま体を前に倒して、気持ち前に体重を乗せた状態でスクワットしてみましょうか?

ぜんぜん辛くないでしょ?

これ、脚が地球の中心に向かって落ちて行く骨盤の角度になっているからなんです。

頭とお尻の重さのバランスが取れていれば、腿はパンパンになり難いです。

足の裏の感覚が後ろよりの過重だったり、足を前に蹴り出していると、腿はすぐにパンパンになります。

腹筋に力を入れてお腹を凹ませていると、骨盤が後ろ側に寝てしまうので、相当前に倒れなければパンパンになるでしょう。

お腹を凹ませる乗り方が、ハンドルを低く遠くというのは、この事からも「当たり前の事」だということが判るでしょう。

だって思いっきり倒さなきゃ、空気椅子で腿がパンパンになるから・・・・。

立ち漕ぎでパンパンになる人は、立ち漕ぎの時にもっと前に体重乗せないとパンパンになります。

猫背で乗っていたら、お腹を凹ませている分だけ更に前です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

骨盤を被せちゃって、背中真っ直ぐお腹ポッコリの乗り方のハンドル位置が高くなる理由がココにあるんです。

だって、脚を地球の中心に向かって出しやすいですから・・・そんなに身体を倒さなくたって。

あ、ワタクシが教えている骨盤を被せる乗り方は、お腹を凹ませる乗り方よりもハンドル位置は高いですが、下ハンドルを持っているときの姿勢は、猫背の乗り方よりも低い姿勢で、地面と平行近くまで寝ます。

腹筋も背筋もリラックスしてお腹ポッコリ出しているので、低い姿勢でも呼吸は全く苦しくありません。

ポッコリ出たお腹は、ちょっと開いている膝の間に収まるので、お腹を蹴飛ばすことはありません。

猫背は内股、背中真っ直ぐなら外股になるお話は前に書きましたよね?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

腿がパンパンにならないようにするためには、脚を地球の中心に向かって落とす!!

空気椅子にならないこと!!

これだけです。

骨盤が後ろに倒れてから前に倒すのが、お腹を凹ませて猫背の乗り方。

骨盤が即前に倒れるのがワタクシの教える背中真っ直ぐお腹ポッコリの乗り方。

猫背で身体起こした状態のスクワット・・・・・・・・・・・・腿がかわいそうです・・・・。

股関節は自由に動かないし・・・・・・・・・腰も痛めますよ・・・。

腿がパンパンになる理由、わかりましたか?

ツールドフランス見てますか?

足を前に蹴りだしている選手も、ハンドルを引っ張っている選手も、あまり見当たりません。

お腹ポッコリ、背中真っ直ぐ、ハンドルに加重していて、外股気味の選手、結構目立つと思いますよ〜。



1時から3時まで?

2009 年 7 月 29 日 水曜日

梅雨明けませんねぇ〜。

やまめ屋さんのある穂高有明付近も、降ったり止んだり・・・・・。

お向かいの農家さんが、作物の生育が悪くて困っていると申しておりました。

今年は米不足になっちゃうかもしれませんねぇ・・・・・・・。

おちえさんガーデンのトマトも、身割れが心配です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

さあさあ、じめっとした気持ちをぶっ飛ばしましょうか!!

今日はペダリングのお話です。

1時から3時の場所でペダルに力を入れるんだと、よく自転車の本に書いてありますよね?

人によっては2時から4時という方もいらっしゃいます。

1時から3時の場合は、踏んでいる逆の足で7時から9時辺りまで引き足を使う。←足の裏に付いたガムをはがすようにと

これ、何故1時3時・2時4時になるかわかりますか?

それは・・・・・・・・・・・・骨盤が起きていて、脚を前に蹴りだしているからです!!←椅子で立てない骨盤の角度の状態

前に蹴りだしている訳ですから、3時・・もしくは4時以降は踏むことができません。←全く力が入りません

1時3時・2時4時の違いは、それを書いている人の「骨盤の角度」の違いです。

1時3時の人のほうが、2時4時の人より余計にお腹を凹ませて、骨盤の角度を後退させているので、踏み出しが早い時間になるのはわかりますか?

「1時3時」・・・・このペダリングの教え方は、いわゆる「骨盤を立てる」乗り方のものです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

では、ワタクシが教える「骨盤を脚が真下に出る角度に寝かす」乗り方の場合はどうなるのでしょうか?

0時チョイ過ぎから6時まで脚を真下に落とします。←グイッと踏んではいけません。

力を入れて踏み込まない理由は、脚が真下に出るので重力が働いている事と、力を入れて踏み込むと、上がってくる逆の脚にも力が入ってしまって、脚が上がる事を邪魔してしまうからです。

0時から6時まで同じ力で脚が落ちてゆくので、脚が6時まで落ちきった時には、逆の脚が0時から落ち始めている。

これだとトルクの変動がほとんど無く、綺麗に脚が回るのと、「重力の助けを借りながら6時間ゆったりと働く」ので、無駄に力を入れる必要がありません。

スリッパでローラーに乗ってペダリングしても、綺麗に脚が回る理由がここにあります。

2時間ずつ両足に力を込めてがんばって働いて、クランク1回転の間に4時間・・・・。←重力とは違う方向です。

「重力の助けを借りながら6時間ゆったりと働く」のが、ワタクシの教える乗り方です。

楽で速い理由がココにあります。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「骨盤を脚が真下に出る角度に寝かす」乗り方と、「骨盤を立てる」乗り方は、根本的に違うのが理解できましたか?

本に書いてあること、いろんな方の理論、絶対ごちゃ混ぜに覚えてはいけないのがよ〜くわかると思います。

ワタクシの教えていることが、本に書いてあることとは逆・・・・・・・当たり前です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「歩くように自転車に乗る」という意味は、このペダリングが歩く動作と同じだからです。

歩く時に、前に足を蹴りだして1時3時で力入れて、足の裏に張り付いたガムをはがして・・・・歩けますか?

歩く時の足の運び・・・・・・・・・とてもクランクの軌跡に近いと思いますよ!!

引き足をほとんど意識しないのは、歩くときも一緒です。

「平地・登り・下り、如何なる時も脚を地球の中心に向かって落とす。」

これも歩いているときと一緒です。

前蹴り、後ろ蹴りよりも、真下に足を出してあげたほうが、重力を味方につけることができます。

「わからなくなったら、歩いてみれば良い」

それが、ワタクシが教えている「骨盤を脚が真下に出る角度に寝かす」乗り方です。

姿勢が良くなるので普段の生活にも役に立つのと、他のスポーツにも応用できる乗り方なので、どんな方にも理解しやすい。

なので、いつも自信を持って教えられるんですよ〜♪♪



理想のポジション

2009 年 8 月 26 日 水曜日

朝晩の冷え込みが、肌で感じられるようになりましたねぇ〜・・・・・・・・・って、この辺りだけかもしれませんが。

今日はワタクシが理想としているポジションとは?というお話です。

ワタクシが教えている乗り方が、脚が真下に出る角度に骨盤を倒すということはご存知のとおりです。

それは椅子に座っての実験で理解することができると思います。←以前にも書いていますし、ファンライドさんにも出ています。

脚が真下に出るようになると、1時から3時まで力を入れるとかではなくて、12時から6時まで足が自然に落ちてゆきます。

重力は常に地球の中心に向かっているわけですから、その力を借りて落としてゆくんです。

なので、6時まで落ちていったら、反対側の脚が12時から6時まで落ちる動きを始めているわけです。

なので、クランクはスムーズにスルスルと綺麗に回ります。

余計な力が加わっていませんし、空白の時間がないからです。

引き足は重力と反対の方向に作用するので、この乗り方では使いません。

・・・・・・・・・・・・・・・

ペダリングの際に動く足の軌跡は、歩いたり走ったりしている時とよく似ていると思いませんか?

クランクの動きにあわせて動いているのととてもよく似ています・・・というよりも同じです。

なので、1時から3時まで前に蹴り出したり、足の裏に付いたガムをはがすようにしたりはしません。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

歩くという動きは、少しつま先に体重をかけなければ足踏みになるので、前には進みません。

走るというときは、それよりもさらに前のほうに体重をかけます。

これは、自転車の上でも同じです。

脚が真下に出る骨盤の角度になっている時に、前にある何かを掴むようなイメージで片手を離して手を前に伸ばしてみてください。

そうすると・・・・・・・・・・何かに引っ張られるように足が勝手に回り始めるはずです。

これが歩いたり走ったりする為に、腰を入れた状態です。

骨盤は伸ばした手に引っ張られて、少し前傾しているはずです。

ココで言う走るというのは、スピードを上げる時の事を指します。

身体は走っているつもりでも、足は歩いていては・・・・足がもつれて転んじゃいますよね〜。

その感覚は一致しなくてはいけません。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

進まないな〜と思ったら、前に手を伸ばしてみると、よ〜くわかりますよ〜。←後ろ荷重やお腹が凹んでいる場合です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・ワタクシが目指している理想のポジションとは・・・・・・・・・・・

骨盤の角度が、地球の中心に向かって脚の出る角度になった時、頭とお尻の重さで前輪と後輪の荷重が一緒になること。

背中は真っ直ぐなので、膝は外に開き気味になるのは前にも書きました。

お腹に力を入れないのは、呼吸が止まってしまうからです。

前輪への加重は上半身と頭が、後輪はお尻がそれぞれ担当します。

お腹を凹ませずに体を倒して骨盤を前傾させるわけですから、ハンドルはものすごく近くに感じるはずです。

肘が曲がるので、当然操作する上で余裕も生まれますし、ハンドルの高さや遠さは、ハンドルによしかかった時の前輪への加重のし易さで決まります。

ステムの長さを変えたなら、肘が曲がったり伸びたりしなくては、変えた意味がまったくありません。

どちらかだけに荷重が偏らないようにしなければ、危なくて乗っていられませんから・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

やまめの学校では、お腹を凹ませる乗り方の事も説明していますよね?

ハンドルを低く遠くしたならば、お腹を凹ませてハンドルを引っ張る事で、前に行ってしまった荷重を真ん中に持ってきているんですよね〜。

それを理解せずに、ただお腹を凹ませている方がとても多いです。←大概は後ろ荷重になっています。

その姿勢が取れなくなったときが・・・・・・タレるという状態です。←急に進まなくなるのは前に荷重が行ってしまうからです。

お腹を凹ませていると、サドルを前につけなくては脚が下に出にくいので、なおさら前に重心が行ってしまうでしょう。

ワタクシは、ハンドルにぶら下がってお腹を凹ませて乗る自転車のポジションは出せません。

なぜならば、お腹の凹ませ加減で重心を前後に移動させているわけですから、ハンドル位置なんてどこでも良いからです。

その姿勢が苦しいからと言ってステムを短くしても、腕を伸ばして固めてしまっているので、そのまま後ろに身体が倒れて行くだけで、苦しさはまったく変わらないでしょう。←重心は後ろに行きますが・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

理想のポジションは先ほど書きました。

さらに言うと、ちゃんと前が見れて、ちゃんと呼吸ができて、いつ乗っても一緒。

ブレーキも前後一緒の力で良いのは、常にニュートラルな位置で乗っているから。

下りはちょっと後ろに座って脚が真下に出るならば、そこが下りの重心位置。

登りはその反対です。

実際にはもっと奥が深いのは、来た事がある方ならご存知だと思います。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

しっかり前が見れないと、自分の命も守れないし、他人に危害を加えてしまうかもしれない。

ちゃんと前を見て、ちゃんと呼吸してくださいね!!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

猫背でやるスポーツって・・・・・・・・・・・・・他にはあまり見当たらないと思います。

姿勢の良い人を猫背に変える必要ってあるんでしょうか?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ワタクシの考え方は、スキーととても似ているとよく言われます。



足踏み・歩く・走る

2009 年 10 月 17 日 土曜日

皆さんお久しぶりです!!

おちえさんと純が家に戻ってきてからは、ワタクシ主夫としてがんばっております〜。

沢山のコメント、本当にありがとうございました!!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

きょうは久しぶりの教科書ですよ〜。

ワタクシが教える自転車の乗り方は、12時から6時まで重力の力を借りて脚が下に落ちる乗り方なのは、皆さんご存知のとおりです。

脚が勝手に上がってくるので、引き足は全く必要ありません。

ですから、フラットペダルに普通の靴でも全く問題なく綺麗なペダリングができるんです。

一方、お腹を凹ませて猫背になって、骨盤がそっくり返った状態ですと、前に足を蹴りだすようになるので、1時から3時までとか、人によっては2時から4時までペダルに力を込めると言います。

前に蹴っているわけですから、3時以降は空白の時間が生まれてしまうでしょう。←どうやっても力が入りません

2時間しか踏めなければ、のこりの4時間をどうするのかとゆいますと・・・逆の脚を2時間引き上げます。←引き足ですね

コレでも2時間足りない・・・・・・。

後の2時間分は・・・・・ハンドルを引きつけちゃえ!!

こうなるのではないでしょうか?←猫背の乗り方の場合です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

12時から6時と言うのは、脚が真下に出る状態です。

脚の出る方向は骨盤の前傾角度で決まりますから、12時6時というのは、足踏みしているのと同じ状態です。

足の裏の感覚は、重心が土踏まず辺りになっているでしょう。

それじゃあ、そこから自転車を動かしてみましょうか!!

ほんのちょっと骨盤を前傾させて(腰を入れるとか言います)、土踏まずよりちょっと前に体重が乗るようにしてみましょう。

おお!!体重がペダルに乗って動き出した!!

ペダルのスタート位置が12時30分くらいになって、終わりが6時30分くらいになっているはずです。

これ、歩くときと同じ体の使い方です。

じゃあ、今度は歩くから走るにしてみましょう!!

さらに腰を入れて骨盤を前傾させ、足の裏の感覚はさっきよりもっと前。

そうすると、脚の動きは1時から7時とかになっているでしょう!!

ここまで腰が入ると、12時よりも1時の方が脚に体重が乗っているので、どんどん脚が回り始めるはずです。

7時で右足の仕事が終わったら、1時の位置に左足が自然に上がってきているでしょ?

そうなったら、全くよどみなく綺麗にずっと回り続けますよねぇ〜。

これはエンジンで例えるならば・・・・・・・・・・・・永久機関!!←究極のエンジンです。

坂道で走ったら止まらなくなっちゃった子供と、こないだ書いた意味はコレです。

まず骨盤を倒す事が理解できていなければ、足踏みすら出来ないので、ちゃんと椅子で出来るようになって、自転車でも出来るようになってください。

それからです、先に進むのは。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

世界陸上見ました?

ボルト選手凄かったですね〜。

でも見るところはソコじゃありません!!

短距離の選手の靴を見てください。

スパイクは爪先側にしか付いていないのが判ると思います。

物凄く速く走るわけですから、腰も入りまくって体重も思いっきり爪先側に掛かるからです。

この状態で踵が落ちる事は絶対にありません。

では、自転車のペダルを踏む位置が母子球(爪先寄り)の人は、サイクリングに行く時も、いつも腰を入れまくって、凄いスピードで走らなきゃ踵落ちちゃいますよねぇ。←ボルト選手みたいに・・・

そんなに前に付けなくてもいいんじゃないですか?ペダルのクリート・・・・。

有酸素運動なんですから、マラソンの脚の運び方や体の使い方が必要になりますよね?

ワタクシが前蹴りの乗り方を教えないのは、足踏み・歩く・走るという自然な動きとかけ離れているからです。←踵下がっちゃうし

踵は絶対に下がりません、猫背にならなければ!!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

腰を入れたければ、片手をハンドルから離して、手を前に伸ばしてみてください。

スルスル脚が回り始め、スピードが上がるはずです。

手を伸ばすのは下ではなくて、前です!!

前にあるものを掴みに行ってください!!

水泳とか、ロッククライミングとかもそんなイメージらしいですねぇ、腰を入れる時って。

あ、トライアスロンって、全然違う3種目だけど、体の使い方は全部一緒です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

こないだカクタスカップでオガ(小笠原選手)と一緒に走ったけれど、トレランをしている時のオガの体の使い方、背中真っ直ぐで、脚は外股でした。

彼は、エクステラのチャンピオンです。

猫背でやるスポーツは無い!!

どんなスポーツも、基本は一緒だ!!

そう感じさせてくれましたよ、オガは。

お腹凹ませたら、それだけで苦しいので、有酸素運動にならないと思いますワタクシ。

そうやって見てゆくと、スポーツの見方が変わって面白いと思いますよ〜♪♪

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沢山書きましたが、まず足踏みをきちんとできるようになってからですよ!!



自転車は生涯スポーツ?

2009 年 11 月 16 日 月曜日

みなさんこんにちは。

今日は、自転車は生涯スポーツなのか?というお話です。

やまめの学校で教える乗り方は、歩く走ると同じだと言うのは、皆さんよくご存知だと思います。

足踏みから、少し前に加重すると歩き、さらに加重すると走るんだと言いますよね?ワタクシ。

簡単に言えば竹馬と一緒。

前に倒せば勝手に歩き始めるし、さらに倒せば走り始めます。

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この動作は、体重移動だけで足が勝手に動くので、筋力は自分の体重を支える筋力があればいいわけです。

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足踏みが12時から6時まで、重力の力を借りて脚が落ちてゆく。

歩くが1時から7時。

走るが2時から8時といった感じで脚が落ちてゆきます。

足踏みだと、12時と6時のところで脚が止まってしまうのですが、歩く走るの時は、全く脚が止まらないのが理解できると思います。

これは、とても自然に脚が綺麗に回りますよね?

カカトは絶対に下がらないです。

なぜなら歩いたり走ったりするときにカカトは下がらないですから。

そして、足踏みのときは自転車の上でバランスが取れているので、ピタッと停まれるはずです。

これなら、停まるときにもバランスが取れているので安心ですよね?

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で、猫背でやるスポーツってありますか?と、ワタクシはよく皆さんにお聞きします。

・・・・・・・・・・・・・・・無いですねぇ・・・と皆さんはおっしゃいます。

じゃあ、自転車だけ特別なんですか?

そんな事はありませんよね?

じゃないと、自転車でがんばっている事が、自転車にしか役に立たなくなっちゃいますもんね?

お腹を凹ませるだけで、息をするのが辛くなります。

この状態でペダルを漕ぐと、足を前に蹴りだしてしまうので、1時〜3時とか、2時〜4時とか2時間くらいしか踏み込めません。

これ、足を前に蹴りだしてみたらすぐに感じ取れると思います。

ワタクシの乗り方は、重力の力を借りて筋力を使わないで6時間です。

ああ、2時間じゃ足りない・・・・・・・。

じゃあ、反対の脚を引き上げよう・・・ああ、それでも4時間か・・・・・・・。

じゃあ、ハンドルを引っ張ろう!!

と言うのが、猫背の乗り方かと思います。

コレだと綺麗に脚を回す事は難しいと思います。

そして、筋力というものが必要でしょう。

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筋力は、年齢を重ねてゆくと落ちてゆきます。

じゃあ、歳をとったら速く走る事が出来なくなるどころか、乗れなくなる日が来ちゃいます・・・・・・。

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ワタクシの乗り方に必要なのは、股関節の柔らかさです。

ヤンキー座りが出来ない方がとても多いのですが、最近和式のトイレが減ったのが原因だとテレビでやっていました。

ワタクシの乗り方で、一番深い姿勢をとったときには、地面と平行になるまで体が寝ます。

お辞儀と一緒ですから、頭とお尻のバランスさえ取れていれば良い訳です。

股関節の硬い方は、ある程度まで深く体を倒してゆくと、猫背になる領域に入ってしまうんです。

そうなると、骨盤が起き上がるので、脚が前に出てしまうんです。

なので、ワタクシの教えている乗り方に必要なのは、筋トレではなくてストレッチです。

柔らかい身体を作る事が、上手に楽に速く走る事につながります。

筋トレは大変だけど、ストレッチならテレビ見ながら出来ますよね?

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自転車が生涯スポーツであると言うのならば、息が詰まっている状態で、筋力が必要な乗り方はどうなのでしょうか?

柔らかい身体を作って、しっかり前が見えて呼吸が楽で、筋力を必要としない、しかも安全・・・・・・と言う方が、生涯スポーツと胸を張って言えると、ワタクシは考えます。

自転車に乗っていることが、生活や他のスポーツにも役に立てば、素敵な「スポーツ」ですよね?自転車。



土手と階段

2010 年 1 月 13 日 水曜日

最近、MTBで土手と階段を登る事が流行っているようですねぇ。←もとはといえば・・・

これ、ワタクシが教えている重心と軸の基本中の基本です。

これが簡単に出来るようになったら、ロードに乗ってもスイスイ登れるようになります。

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猫背で自転車に乗っている方が多いのですが、ワタクシは背中を真っ直ぐにして乗りなさいと教えています。

そして、股関節から身体を折り曲げなさいと教えています。

トレーニングをするよりも、股関節を柔らかくするほうが大事です。

ヤンキー座りをして、お腹と腿がピッタリと付くようになるように、ストレッチをしてください。

股関節の硬い人は、ヤンキー座りをすると後ろに倒れそうになります。

ヤンキー座りが出来ない人が、階段や急な土手を自転車で登ると、あるところから急に猫背になって後ろ荷重になるので、前輪が持ち上がります。

なので、トレーニングよりストレッチが大切です。

猫背で褒められる事って無いですし、猫背でやるスポーツってあまり思いつきません。

まして、姿勢のいい人を猫背にする必要もないと思います。

あ、猫背で土手を登ってみてください。

前輪持ち上がりますから。

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ワタクシの教える乗り方は、絶対にカカトは下がりません。

歩く走ると同じ荷重の掛け方なので、サドルの高さが正しければカカトは絶対に下がるわけが無いんです。

次は、安全な走り方と姿勢のお話を書きますね。

土手で練習するのと、ストレッチを忘れずに!!!



最近のMTB学校の動画

2010 年 1 月 31 日 日曜日

今度は健ちゃんが来るちょっと前に来てくれた14歳の中学生の授業風景です。

この子、メチャクチャ上手に出来るようになりました。

若いって素晴らしい!!

土手を登る前に、実際にその坂を歩いて登ってみます。

このときの背中の角度と、自転車で登っているときの角度がほぼ一緒になると、背中を押されているように軽く登ってゆきます。

猫背で歩いて登っても、歩幅が小さくなっちゃうし、下しか向けません・・・・・。

おまけに脚が前に出てゆかないです。

この土手は二段になっていて、上の方は完全に壁ですねぇ。

中間の緩くなる所で背中の角度が変わってしまうと、間違いなく失敗します。

上りは身体を伏せるのではなく、手が近づいてくるんです。

なので、手を突っ張っていたり、腕を柔らかく使えなければ、全く登る事はできません。

ハンドルの角度や、ハンドルの握り方、腕を曲げる方向に秘密があります。

で、14歳のこの子、ワタクシとシンクロナイズド階段登りのコンビを組みました!!

いずれは5人くらいでシンクロしてみたいと思っております。←気持ち悪いですか?

この階段登り、絶対に無理だと思っている方でも、絶対に登れる様になりますよ〜。

50歳を過ぎた方でも登ってますから。

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軸は写真では分かりません。

脚がどれだけ回っているか、その時のスピードはどれくらいか?

身体は走っているのに、足が歩いている・・・・・。←メチャクチャ違和感!!

ワタクシが見ているのは、「違和感」です。

軸がちょっとでも狂っていると、誰にでも目で見てすぐに分かります。

背中をそらして歩いている人や、踵に体重を掛けて歩いている人・・・・・・・・。

なんだか格好悪い・・・・・・・それが違和感です。

正しい姿勢、フォーム、かっこいい走り方。

それらには違和感を感じないはずですよ!!

ワタクシは猫背をカッコイイと思ったことはありません。

関節じゃないところを曲げようとしている姿には、思いっきり違和感を感じますから。

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自転車は、正しいお辞儀が基本で、そこから前に歩いたり走ったりするようなイメージで顔と膝を前に出す。

そうすればクランクに乗せた上側に来ている脚に体重が乗って、クランクが回る訳です。

ハンドルが遠くて低くて、掛かりすぎている荷重を猫背になって後ろに持ってくるのではなく、ニュートラルなところが基本で、そこから前に掛けてゆくんです。

ハンドルの高さで、荷重の掛かり具合を調整するんです。

力が入りやすいとか、引っ張りやすくするのではなく、預けた身体を支えやすくする事が大事です、この乗りかたは。

根本的に真逆になっても当然でしょう、背中を丸める乗り方とは。

股関節の硬い人は、浅いお辞儀しかできません。

股関節を柔らかくする努力をすると、メチャクチャ楽に走れるようになるんですよ!!

まずはヤンキー座りをちゃんとできるように、四股踏んでください。

ロードもMTBも、サドルの付いている場所が一緒なので、乗りかたは一緒です。

ハンドルの形が違うので、腕の使い方を気をつけなければいけませんけれど、MTBの方が簡単で、お勉強になります。

動画って面白いですね〜。



人のは見えても、自分のは見えにくい。

2010 年 3 月 22 日 月曜日

連休中は、ずっと連続でやまめの学校を開催しておりました〜。

たくさんの生徒さんとお会いできて、とても嬉しかったですよ〜。

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やまめの学校に申し込んでくる方の中に、自分の年齢や自転車歴など、色々心配されている方がいらっしゃいます。

心配御無用です!!

基本的に、どんな方も一緒にやります。

今日も、ロードが初めての方が、物凄い速さで登ってゆきました。←しかもスニーカーで・・・・

自転車は、ワタクシのお友達のを借りて、そのままの状態で乗って、姿勢を教えただけです。

それを目の当たりにしたほかの生徒さん・・・・・とても驚いておりました。

凄いスピードを出して登った本人も、とても驚いておりましたが・・・・・。

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猫背前蹴りの乗り方を、ずっと続けていた方の癖はなかなか抜けないです。

でも、何も知識のない方に姿勢だけを教えただけで、とんでもなく速く走ってゆくのを見たら・・・・ショックでしょうねぇ・・・。

ここ数日に限った事ではないので、ワタクシにはごく普通のことです。

ヨガやバレーなんかをしている女性に、覚醒される方が多いのは、素晴らしい立ち姿をお持ちだからでしょう。

どんなスポーツも基本は一緒で、猫背はありえない。

猫背が基本であったならば、自転車だけが特殊なのでしょう。

自転車に乗っていることが、他のスポーツに役に立ったり、他のスポーツをしてきたことが自転車に役に立てば、趣味としては最高です。

普段の姿勢まで綺麗にしてくれたのならば、さらにさらに最高でしょう。

体格、性別に関係なく、皆平等であるべきです。

やまめの学校に来られた方でしたら、それはよく分かっていると思います。

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40過ぎてMTBで階段を登れたら・・・・・・・・・嬉しくて泣いていましたね!!←ワタクシも泣きそうになりました。

あんなに感動する事って、なかなかありませんよね?

ワタクシが階段を簡単にゆっくり登っているのを見たら、何だか登れそうな気がした・・・。

そんなときには絶対に登れます。

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軸は目で見えます。

軸が狂っていると、違和感を感じます。←ワタクシは違和感を見ています。

違和感=かっこ悪さです。

バシッと重心と軸が決まれば、カッコ良いです。

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仲間で同じ乗り方をしていれば、お互いに見てあげることが出来ます。

でも、バラバラの乗り方をしているから、皆言う事がバラバラ・・・・・・・。

これでは、仲間で走っている意味はあまりないでしょう。

お互いを高めあえるパートナーが見つかれば最高ですね。

自分のは誰かに見てもらって、お友達のを見てあげる。

そうなってもらえたら最高です。

乗れているか乗れていないかの、自己判断の仕方を教えました。

骨盤を適切な角度に前傾させて、自転車に乗ってくださいね!!

絶対に力んじゃダメですよ!!!



広いハンドルの意味

2010 年 4 月 1 日 木曜日

皆さん、お久しぶりです。

今日で純が生まれてからちょうど6ヶ月経ちました。

おかげさまですくすくと育っております〜。

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今日はハンドルの広さのお話をちょっと。

ワタクシが使っているハンドルは、MTBが710MM。

ロードが外外で測って440mmです。

世の中の基準では肩幅といわれていますが、その理由わかりますか?

答えは簡単!!・・・・・・・・・・脇を締めて引っ張りやすいから!!

で、ワタクシは肩幅や体格に関係なく広いハンドルを使いましょうと言っている意味・・わかりますか?

答えは簡単!!・・・・・・・身体を支え易いから!!

ワタクシの教える乗り方は、ハンドルに荷重を掛けるので、ハンドルを引く事をしません。

脇を締めないで、肩甲骨の周りが動くような身体の支え方をします。

例えるならば、手を広くした腕立て伏せでしょうか。

お尻がサドルに乗っかって後輪に荷重をかけ、ハンドルに掛けた荷重は前輪を押さえます。

ドロップハンドルは、肘が内側に入ってしまうと、身体を支えられなくなるので、MTBのハンドルを持つイメージで支えます。

支えたときの肘の向きが違うのが、ロードとMTBの違いです。

あくまでもMTBの体の支え方が基本です。←肘を外に広げます

腕立てしたらわかると思いますよ〜。

ハンドルが狭いと肘が邪魔して、身体を歩くから走るに持って行ったときに腰が入らないので、使いにくいです。

引っ張るためならわかりますけど、引っ張りませんからハンドル・・・。←引っ張る必要がありません

ワタクシの教える乗り方では、ハンドルの高さは、荷重の掛かり方を調整するための物です。

力を入りやすくとか、引っ張りやすくとかではありません。

ハンドルの荷重をかけないと、前輪滑って転びますよ!!

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いつも、どこでも、50対50の割合で前後の車輪に荷重をかけるのが理想です。

まあ、スピードを上げてゆくと、身体は遅れてゆくものですから・・・。←スキーとかクルマみたいでしょ?

走る!!に身体を持って行った時に、荷重は前に行きますが、身体が遅れる分で相殺されるので50対50です。

意味わからないと思いますが・・・・・・・・・。←生徒さんにはわかりますよね〜

ワタクシの教えている乗り方では、ポジションが窮屈に感じて来たら、ハンドルを下げるのではなく、前に伸ばすが正解です。

行きたい方向は、下ではなく前ですから!!←水泳みたいでしょ?

ハンドルを引っ張る乗り方の人が、ハンドルを広くしても全く意味がないことを知ってください。

猫背の乗り方と真逆になるのは、歩く走るのようにニュートラルから前に荷重を掛けてゆくワタクシの乗り方に対して、

ハンドルが低く遠いので、掛かりすぎている荷重を後ろに抜いてくる猫背の乗り方の違いです。

ワタクシの乗り方は、スピードが速くなればなるほど肘が曲がるので、スピードが速くてもコントロールしやすいです。

脚はスピードが出ているときには後ろ蹴りになるので、もし自転車が跳ねても、進行方向と一緒の方向に身体と自転車が一緒に跳ねます。←やっぱりスキーと一緒です

背中を丸めていると、跳ねたときに自転車と身体がバラバラの方向に跳ねちゃいます。

股関節から身体を折り曲げるのが、運動の基本!!

腹筋背筋で身体を支えると、呼吸苦しくないですか?

体を倒しても、骨盤が倒れなければ、脚の出る方向は変わらないので、呼吸が苦しくなるだけで無意味です。

お腹には関節はありません。

骨盤を倒していると思っていても、全然倒れていなかった・・・。

ブログやファンライドで予習をされている生徒さんは、それに気づかされて帰る事がほとんどです。

椅子の上で、骨盤を動かす練習を何度も何度も繰り返してください。

自転車はお辞儀です。←意味深

姿勢(フォーム)があって、ポジションがある。

忘れずに。



出張やまめの学校in三重

2011 年 2 月 27 日

ちゃんと真っすぐ立てますか?

踵に体重がかかった状態で立っている人が非常に多いです。

靴を履いている生活をしていると、足の裏の感覚で自分の重心がどこにあるのかを感じ取りにくいので、踵荷重の後傾の人が多いんです。

これ、腰痛の原因です。

このまま歩くと、上半身が下半身の動きに対して遅れてゆくので、身体がさらに反った状態になります。

後ろ脚に体重が残ったままなので、自分の力で後ろ脚を前に持ってゆかなくてはいけません。

これ、歩くの遅いうえに足音が大きくて、さらに疲れます。

ノルディックウォーキングや竹馬で歩く練習をしてください。

自転車に乗っている時、よく見かける姿勢です。

スピードの出る乗り物って、スピードが出ると身体が後ろに持って行かれます。

これが身体が遅れる状態です。

上の写真、ローラーの上で既に身体が遅れています。

軸は後ろに移動してしまっているので、前が跳ねて、後ろが引っ掛かる状態。

腕が伸びていて後傾で、前のタイヤの荷重が抜けているので、カーブは当然大周りになります。

頭がステムの真上位にあれば、肘も曲がって良い感じかと・・。

スキーやクルマ、バイクなんかと一緒で、アクセルを開けたり、スピードが速くなったりしたら身体が遅れてゆく。

「身体が遅れる」という事に気が付いている自転車乗りには未だ会ったことがありません。

頭とお尻でバランスを取っている、股関節から体を曲げたお辞儀をした状態で、荷重をニュートラルから前(前の脚)に掛ける・・・クランクが回ってスピードが上がる・・・・身体が遅れる・・・・・前に入れるのと身体が遅れるのが相殺しあってバランスがとれる。

教えたこと、ここに書いておきますから忘れずに!!!

竹馬歩きができれば、身体は遅れません。

脚を前に蹴りだしたら、上半身が下半身に置いていかれますよ!!!







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