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心拍トレーニングのすすめ

1、 トレーニングの目的

動機付け(一般にいう精神力)

   ●自分の目標は何か?
   ●なぜ自転車レースに出るのか?
   ●なぜトレーニングするのか?

2、 トレーニングの基本

過負荷の原則:自分のもっている能力の少し上の強度でトレーニングすること。
            効率の良いトレーニングになる。

   ●自分の能力>負荷量=効率の悪いトレーニング(しかし楽しい) 

   ●自分の能力<負荷量=効率の良いトレーニング(しかしつらい)

トレーニング=自分の体に適度な傷害を与えること

体・細胞→(トレーニング)→ 傷害→(休息・回復)→ 以前より強い体・細胞

   ●傷害を受けた体・細胞は、その回復の過程で以前よりも強くなる
            ↓
       その回復のための時間(12〜24時間)
            ↓
          休 息(どれだけ休息の時間が取れるかによって、トレーニング量は決まる)

3、 心拍トレーニング

〇心拍数は、ほぼ運動強度に比例する
〇心拍数を知ることによって、運動強度を知ることができる
〇運動強度を知ることは、自分の最大限の能力の何割の強さの運動かを知ることになる
〇運動強度の違いによって、強化されるところが変わる
             ↓
 ◎ 心拍トレーニングによって、強化したいところを鍛えることができる。

4、心拍トレーニングに必要な用語

(1)持久力 (有酸素運動能力)
     持続力:どれだけの時間走り続けられるか(スタミナ)
     パワー:どれだけのスピードで走れるか(有酸素パワー)

(2)スプリント力 (無酸素運動能力)
      ダッシュ力:クレアチン燐酸+ATP→数秒しか持たない
      スプリント力:グリコーゲンを無酸素で分解→10数秒持つ
                        ↓
                      乳酸の生成、蓄積

(3)有酸素運動
  ●体内の脂肪やグリコーゲンを、酸素を使って分解して行う運動
  ●運動強度と心拍数は、ほぼ比例する
  ●パワーは低いが長時間持つ
  ●パワーの大きさは、取り込むことが出来る酸素の量によって決まる(最大酸素摂取量)
                   ↓ 
    ☆ 有酸素パワーをつけるには、心肺機能の増強が必要

(4)無酸素運動
 ●筋肉内グリコーゲンを、酸素を使わず分解して行う運動
 ●運動開始時 (酸素必要量に心拍が追いつかない状態)と、心拍がそれ以上増えなくなった時
  (送り出される酸素の量をそれ以上増やせない状態→AT)に行われる
 ●副産物として乳酸が作られるので、長時間持たない

(5)AT(an Aerobic Threshold)
 ●筋肉の酸素必要量に、心拍数 (送り出される血液の量=酸素量)が追いつかなくなるポイント
 ●パワーの源が、有酸素から無酸素中心に変わる境界
 ●足が乳酸で回らなくなる直前の運動の強さ

(6)乳酸
 ●筋肉が無酸素収縮したときに出来る副産物で、疲労物質
 ●これが、ある程度以上体内にたまると、運動が続けられなくなる
            ↓
   ☆ この程度は、トレーニングによって高めることが可能
   ☆ 自転車レースにおいては、乳酸に強い筋肉作りが最大の課題

(7)AL(Aerobic Limit)
 ●楽な運動の上限
 ●これを超えると有酸素パワーに無酸素パワーが加わり、乳酸がたまり出す
 ●これ以下では乳酸は生成されない

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