Hanshin.html

神戸からの報告


地震当日、夜明け直後、居間の窓から撮影

 1995年1月17日午前5時46分、神戸で起こった大災害について、みなさんの記憶もまだ新しいと思う。
 地震発生直後から、バッテリーで使えるノートパソコンを持ち出し、記録をはじめた。翌日、電話回線がつながってから、すぐ部屋で生き残っていたデスクトップの機械をモデムにつなぎ、パソコン通信のASAHIネット上に設置された兵庫県南部地震のコーナーに通信を送ることをはじめた。直後、週刊プレイボーイの記者から記録の掲載の申し出が電子メールを通じてあり、了承。二週にわたって、およそ三日分くらいのものが、アウターネットというコラムに掲載された。その他、一度、パスカル文学賞のコーナーを通じて、メールを交換したことがある作家の小林恭二氏からの見舞いの電子メールもすぐに入っていた。この文章は地震のごたごたのなかで書き綴り、ASAHIネット上に、現在もなお発信し続けているものである。パソコン通信というものが、新たなメディアとして、表現媒体として、ひそかに、そして確実に根をはろうとしているのを実感した。
 さらに東京で私の書き込みを読んだ小杉秋夫氏が、近所の銭湯の情報を教えてくれるなどして、ネットワークの威力と魅力を同時に知ることになった。そして、小杉氏の骨折りで[from Kobe]というメイリングリストができ、私はこの上もなく楽しく、知的刺激に満ち満ちたネットワーク生活を過ごしている。


神戸からの報告 目次(95/1/17-1/31)
へお進みください。
子供部屋の様子、長女はベッドが支えになって、倒壊した本棚に押しつぶされずにすんだ。
怯える三女とシェリー、半日近く、ずっとテーブルの下にいた。
< ご意見、ご感想をお寄せいただければ幸いです。

にご感想をお寄せください。
HOME PAGEへ戻る