東の釣り−その1 2004.6.12(土)



  6月に3週間、八王子出張になった。

  シーズン真っ只中に3週間もブランクができるのは辛いところだが、そんなこと
でめげていては釣師の名折れ、釣りバカの浜ちゃんよろしく釣り道具を持っての出
張となった。

  ちょうど去年、釣り仲間の I 君が八王子に転勤になっていたので、お願いして
連れて行ってもらうことになった。

  出張最初の土曜日、 I 君の車に乗って7時に出発した。I 君は転勤以来一度も
釣りをしておらず、何所で竿を出して良いものやらよく分からないため、取り敢えず
奥多摩方面へ向った。

  奥多摩湖へ着いてから、地図で適当にめぼしを付けて峰谷川という谷に入って
みた。中流の雑貨屋に「遊魚証」の看板が掛かっていたので、ここで話を聞いてみ
た。奥多摩湖周辺の谷はいくつかの漁区に分かれており、ここで売っている入漁
証は、この周辺の3つの小河川のものだった。ただ、そのうちの1河川は地図で見
てもどれかわからず、この店のおばさんに聞いてもまったく要領を得なかった。

  しかし、どの川が良いのか全く分からないし、料金も1,000円と手ごろなた
め、今日はこの実質2河川でしか通用しない入漁証を購入し、この峰谷川からスタ
ートすることにした。



  入漁券を購入したあたりは管理釣り場になっていたので、少し上流に移動し、
ある支流に入ってみた。

  前夜に台風が通過したため、この日は適度に増水して良い雰囲気。I 君がまず
竿を出すと、最初のポイントであっけなく最初の1尾が釣れてしまった。20センチ
ほどのきれいなヤマメだった。

  ここでは、2時間ほどやって二人でヤマメを数尾掛けた。

  その後、昼食をはさんで3ヶ所で竿を出してみたが、それぞれで数尾づつのヤ
マメを掛けることができた。

  実際に釣りをするまでは、奥多摩の釣りなんて、ヒレはボロボロの成魚放流、
川は人でいっぱいと思っていたのだが、その予想は大外れ。釣り人の数はこちら
の川と変らないし、釣れる魚もきれいなものばかりだった。

  こんな川が、手ごろなところにあるとは、東京の渓流釣りも捨てたものではな
い、というのが今回の印象だった。


最初に竿を出した谷

  。

この川では発眼卵放流を行っているそうだ




20センチほどの姿の良いヤマメ



周りは植林ながら、渓相は結構良かった
毛鉤を振るのは同行の I 君