サツキマスに挑戦 2004.5.1(土)



私の所属する播磨テンカラ会の濱本さんが揖保川でサツキマスを釣り上げられ
た。

揖保川にはサツキマスが上ってきていると言う話は聞いており、それを一度テン
カラで釣ってみようではないかとテンカラ会で話し合っていた。それで、シーズンオ
フからサツキマス用のロングラインを作ったり、大型の毛鉤を作ったりしてハード
ウェアの準備だけは整えていた。しかし、ただでさえ釣りにくいといわれるサツキ
マス。一体どこで竿を出せば良いのか、本当にその場所にサツキがいるのだろう
か。全くあさっての場所で竿を出すことになりそうな気がして、なかなか実際に釣
行する気になれないでいた。

ところがである。地の利を活かしてサツキマスの調査をしてくれていた濱本さんか
ら突然ニュースが飛び込んできた。サツキマスがルアーで釣れたというのである。
それもキャッチは1尾だが、掛けたのは2尾だというのである。いるいる。サツキ
マスは本当に上ってきている。早速翌日にテンカラの道具を持って濱本さんがサ
ツキを釣ったと言う場所に出かけてみた。

所用があって出発が9時前になってしまったが、高速代を奮発して濱本さんが釣
られた堰堤に直行した。現地着は10時前、堰堤には誰もいなかった。しばし、流
れを観察していると、エサ釣りの3人組みがやってきた。その内の一人が揖保川
のサツキマス事情に詳しく、色々と情報を教えていただいた。



前日サツキマスが出た堰堤、かなりの水量である

揖保川の下流域は初めてで状況が全然わからないので、このポイントは取り敢
えずエサ釣師にお任せして、私は車に積んできた自転車で上下流を見て回ること
にした。上流側は一ヶ所、下流側は三ヶ所の堰堤を見回ったが、先ほどの堰堤を
基準に考えるとどれも有望そうに見えた。



川を見ながら弁当を食べる、焦らない焦らない

さて、2時間ほどして元の堰堤へ戻ってみるとエサ釣師は河原で休憩しており、す
でに33センチのサツキマスを一匹釣られていた。釣り始めて15分ほどで釣れた
そうだ。網に入れて泳がせてあったマスを見せてもらったが、小型ながら素晴らし
いプロポーションであった。

今度は私の番である、流心を狙うため股下あたりまで立ち込むと7mのラインで
なんとか流心に届く。流心へ向けて毛鉤を打ち扇型に流す。数投しては2、3歩下
流に移動する。40分ほど掛けて50mほどやったが全く反応無し。しばらく休憩の
後、毛鉤を交換して再度同じ場所を釣ってみたがやはり反応無い。雑魚の当りも
無かった。

この場所はそれ以上やっても見込みがなさそうなので、先ほどの下見で見つけた
ポイントへ移動した。そこは川が2つに分かれたところの片側で、水量も約半分
になっている場所である。ここでは上流側からと、立ち込んでと、合わせて1時間
ほど振ったが、雑魚らしい当りが5、6度あっただけでサツキマスの反応は無し。
毛鉤は6番のフックを用いているので、小さな魚は針掛かりしない。



先の場所より水量が少なく釣りやすい

時間は4時を過ぎ太陽がだんだん傾いてくる。最後のチャンスを先ほどの堰堤に
掛けるべくまたもや移動。ライズでもないかと水面を観察していると、40センチ以
上もあるウグイが盛んにライズを繰り返している。ライズしているのはこの大ウグ
イと時たまライズする小さな魚だけだが、サツキマスの活性も上がっているではな
いかと期待して、先ほどと同じように毛鉤を打っていった。しかし、6時までやった
がウグイの当りさえなく納竿。その頃にはウグイのライズも無くなっていた。

今日はまったくの不発だったが、やるだけのことはやったので一応納得して納竿
できた。一昨日は水況が良く沢山上がった(ただしルアー釣り)そうなので、水が
出たらまた出かけてみよう。