コンクリートとモルタルの違いは?
 
コンクリートとモルタル の大きな違いは砂利の有無ですが、これによってそれぞれの強度が異なり、用途も変わってきます。それぞれの特徴は以下の通りです。
 
コンクリートは・・・ セメント砂利を混ぜ、水で練ったもの。ブロック積みの基礎や建物の土台、カーポートなど強度の必要な場所で使います。
 

モルタルは・・・

セメントを混ぜ、水で練ったもの。コンクリートほどの強度はありません。
ブロックやレンガを積む時や、コンクリートの表面の仕上げなどに使います。
 
  • セメントのみを水で練った物は「ノロ」と言います。あまり強度はありませんが、きめ細かいのが特徴でタイルの目地やモルタルのひび割れの補修などに使います。
必要な材料・道具を準備しましょう!
 

材料

セメント  
海砂の塩分は強度を弱めますので仕上がりがもろくなります。
塩分を含んでいない砂・砂利をご用意ください。
砂利(コンクリートの場合)
 
 

道具

コンクリートシャベル  
練りクワ  
トロ舟 ベニヤ板や鉄板や使い古しの大きな容器でも代用できます。
バケツ  
ゴム手袋 セメント練りの作業は手が荒れるので、必ずゴム手袋を着用してください。
 
 
必要量のコンクリート・モルタルをつくるために分量を計算しよう!
 
■コンクリートの混合比率
   

練るうちに砂利の間にセメントや砂が入ってしまうので、出来上がり量は砂利と同じ量になります。

セメント:砂:砂利=1:3:6の割合の必要量を用意します。一般的なコンクリートはこの割合でOKです。

カーポートなど、さらに強度が必要なコンクリートをつくりたい場合はセメント:砂:砂利=1:2:.4の割合にします。

   
 
■モルタルの混合比率
   

こちらもコンクリート同様に、練るうちに砂の間にセメントが入ってしまうので、出来上がり量は砂と同じ量です。

セメント:砂=1:3の割合の必要量を用意します。

   
 
 
コンクリート・モルタルの作り方
 

空練り

水を加える前に「セメント」と「砂」をコンクリートシャベルか練りクワで丹念によく混ぜ合わせます。セメント練りの作業は手が荒れるので必ずゴム手袋を使いましょう。
(コンクリートをつくる場合は、次に「砂利」を加えてよく混ぜます。)

水練り

混ぜ終わって空練りが完了したら、水を加えて水練りです。
混ぜた材料で山をつくって凹みをつくり、水を外にこぼれないように流し込んで水練りします。上手く練るコツは水を一度に加えずに少しずつ加えて練ること!

練り上がり

スコップですくっても流れ落ちない程度まで練り上がったら「コンクリート」「モルタル」の完成です!(型に流し込む場合は少し柔らかめにします。)
 
 
コンクリートのたたき台を作ってみよう!
 
■枠組み
コンクリートたたき台をつくる位置と高さを決めましょう。木で枠を組みます。作りたい高さの幅の板(厚さ15mm)を枠になるようにヨコ木どうしを釘で打ち付けます。そして枠の外に数ヵ所杭を打ちます。

■砂利を敷く
枠の中に大きめの砂利を敷き詰めて、太めの角材で突き固めてください。
ブロックの破片や小さく砕いた石をいれても大丈夫です。

■コンクリートを枠に流し込む
柔らかめに練ったコンクリートを枠の中に流しこみます。コーナーを角材や棒などでつついて隅々まできっちりと流れこむようにすると空洞ができません。

■余分なコンクリートを取り除く
表面をコテや板で均一にならし、余分なコンクリートを取り除いてください。
次にほうきを水に濡らして平らになでつけます。

■乾燥させる
表面に養生シートか濡らした段ボールをコンクリートに枠は釘を抜いてからべったりくっつかないようにしてかぶせて4〜5日おきます。

■枠をはずす
4〜5日経って完全にコンクリートが固まったら、杭をまず抜いてから枠をはずしてください。

■モルタルを塗る
コンクリートの表面をモルタルで仕上げます。表面に水をかけてから、モルタルを練ってコンクリートを隠す程度にコテで下塗りしてください。その後厚めに上塗りします。その際ほんの少し勾配をつけて水がたまらない工夫をしてください。

■仕上げ
表面のコテムラが気になる場合はモルタルの水が引きはじめたときにほうきに水をつけてならしてムラを目立たなくします。
 
道具の後始末
 
作業が終わったら使用した道具はバケツの水ですばやく洗います。セメントは水中でも固まるので排水口には流さないようにしましょう。庭などに穴を掘って流し込むといいでしょう。