<ヴィッセル神戸の夢を騙ろう(一同爆笑)>


この資料は、2004年4月18日に発表されたコメディー台本です。
さすがに、現在はなかったことになっているでしょうが、
彼等の基本概念であることには違いありません。
…………。
ごめんなさい。面白過ぎます。
特にPage 12。
正しい日本語では、「妄想」と言います。

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ヴィッセル神戸の夢を語ろう

〜新生ヴィッセルの船出に〜

2004年4月18日
クリムゾンフットボールクラブ

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はじめに

日頃からヴィッセル神戸に多大なるご声援・ご支援を頂きまして、誠にありがとうございます。

この資料は去る4月18日に神戸ウイングスタジアム(会議室)において、サポーターの皆さまとクラブ側との間で行なわれました「ヴィッセル神戸の夢を語ろう」というディスカッションの資料です。

現在、クラブは大いなる変革を遂げるべく、様々な施策を行なっております。その中で、最もご理解を頂かなくてはならないサポーターの皆さまと胸襟を開いた意見交換を行なうことは、最重要なことと認識しております。

今回、このような形で当日参加できなかったサポーターの皆さまにも、会の内容を知っていただくことといたしました。

ヴィッセル神戸をより良いクラブにしていきたい想いは、我々もサポーターの皆さまも同一であると確信しております。

今後ともヴィッセル神戸を宜しくお願いいたします。

クリムゾンフットボールクラブ
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目次

1.ヴィジョン
2.成功のサイクル
3.3年間ロードマップ
4.新生ヴィッセル神戸の基本戦略
5.実施済みの新施策6.クラブ経営の環境
7.スタジアムに足を運んでもらうために
8.「プラスアルファ」の実現には
9.ブランディング
10.カラー変更の例
11.今後のサポーターとの関わり
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1.ヴィジョン

日本サッカー、クラブチームは、必ず世界クラスになってゆく
その中で、Vissel神戸が、日本を代表する常勝クラブにならなければならない


VISION

神戸から世界クラスのサッカーチームを生み出すこと

神戸にチャンピオンチーム
全国区の人気
神戸の誇り
神戸に居るステイタス

地域経済への貢献

「思い切った改革を急ピッチでやってゆく」
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2.成功のサイクル

チームへの先行投資が生み出す結果をもとに、またチームに還元して、成功のサイクルをまわしてゆくことが鍵

チーム強化

再投資

売上アップ

人気・動員アップ

感動

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3.3年間ロードマップ

チーム、運営側が一体となり、3年後の常勝体制構築を目指す

  Step1
2004年度
「一気呵成の上昇」
Step2
2005年度
「一流への定着」
Step3
2006年度
「常勝体制」
チー

上位グループ入り 優勝争い
初優勝
常勝チーム
安定した力の発揮

強化の三ヵ年計画スタート
施設拡充への投資着手
下部組織改革の着手
計画的大型補強の成功
下部組織の充実
安定的補強サイクルの確立
下部組織からのスター輩出
運営
先行投資を除いた、
営業収支上の黒字化
先行投資の拡大
営業収支の黒字キープ
先行投資を含めた
収支の自立化

収支一気の体制変更
組織マインド改革
成功体験の積み重ね
社員のプロ人材化
ビッグクラブを睨む、
人員補強
体系立った指示系統の構築
システマティックな組織運営体制
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4.新生ヴィッセル神戸の基本戦略

常勝チーム体制の早期樹立
 補強の促進
 長期的な強化体制の構築
 選手サポートの充実

クラブ経営及び運営にベンチャーマインドを導入
 独立採算制の徹底
 選手、フロントの隔てなくチーム経営に主体的に関与
 ファン、スポンサーの満足度を高めるサービスの充実

前例にとらわれない新しいマーケティング施策の実施
 インターネット、モバイルのフル活用
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5.実施済みの新施策

年初からの約4ヶ月で、ここまで走ってきた

チーム強化 営業 組織
選手獲得 開幕戦満員達成 戦略的新規部門の設置
選手の意識改革 スタジアム演出 科学的な効果検証
キャンプ・トレーニングの充実 新規スポンサー開拓 実力ある若手の登用
下部組織の充実 ウィニング・キャンペーン 社員のプロパー化
新練習場の計画 地域での営業活動 ITのフル活用
  楽天ショップ開設  
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6.クラブ経営の環境

現在のJクラブでは、親会社の補填が常態化
弊社はプロフェッショナルによるシビアな経営を行ってゆく

・J1クラブの運営費用は、約15億円/年前後から

 トップクラブでは、30億円程度(ここを目指す)
 J1下位クラブでは、13億程度

・入場料とスポンサーに注力するだけでは、売上10億円程度がJ1下位クラブの平均像
 いかに、チケット購入者をふやすか
 費用とのギャップ(5億円前後)をどこに求めるか

・チームが強くなれば、いいというものでもない
 ジェフ市原(成績3位、動員最下位)

業界ルールを変える力、常識を超えたチャレンジが不可欠

・仮説を立てて、実施、検証する重要性

・あくまで健全性を保ちつつ、トップクラブを目指す
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7.スタジアムに足を運んでもらうために

エンターテインメント性を高めて、新規ファン、一般ファンを、コアファンに高めてゆく

サポーターの数
応援の醍醐味
勝利
キャンペーンアトラクション(場内演出)
メディア戦略

ターゲット層
コア
一般ファン
新規

関心母数UP×来場率UP×現在将来感動率UP
熱狂

現在のサポーターの上に、新らしいファンを加えてゆく努力が必要

サポーターも、もっと仲間を増やす努力を!
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8.「プラスアルファ」の実現には

グッズ販売、肖像権は、追加収入のチャンス
そのためには、ブランド力のアップが必要不可欠


既存主要事業

スポンサリング

チケット販売

メディア

新規育成エリア1

グッズ販売

・ネット販売による、マーケット拡大

・下記の肖像権管理と連動する、
クラブのグッズ関連の積極的販売促進

新規育成エリア2

肖像権マネジメント

・チームのブランディング

・選手の肖像権収入、移籍金収入アップを目指した、
各選手のための、商業的バックアップ、マネージメント


クラブにブランディングという発想を

地元地域を越えた、全国区の人気チームを目指す
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9.ブランディング

企業全体の方向性はすべて変わった
企業(チーム)経営において、コーポレート(チーム)カラーは、ヴィジョン、戦略を具現化するメッセージ


旧ヴィッセル 市の経営 体制維持 残留 神戸
新ヴィッセル 三木谷浩史 世界クラス メジャー戦略
積極投資
神戸

全国区へ

・メジャー感のある色とデザイン

・レッズとも、グランパスとも違う、深紅=血の色

従来のヴィジュアルでは、我々の目指す先を十分に表現できない

そのため、来年度のチームカラー変更を実施したく、理解をお願いしたい
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10.カラー変更の例

世界のビッグクラブも、カラー変更の歴史は数多い

ITALY
 インテル・ミラノ → 創設22年後、白と赤のツートンに、その後青黒に
 ユベントス→ 創設時はピンク、その後英国チームをまねて白黒に

ENGLAND
 アーセナル→ 当初は赤一色、その後モデルチェンジを繰り返し赤白に
 ニューカッスル → 創立当初は赤と白の縦縞、その後白黒に
 ミドルズブラ→ 赤字に黒の縦縞だったが、赤一色に

BRAZIL
 グレミオ→ 設立時の青、黒、茶から、青、黒、白に
 コリンチャンズ → クリーム色のカラーが、財政難の後、白と黒に
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11.今後のサポーターとの関わり

世界クラスのチームには、世界クラスのサポーターが不可欠

ファンがスタジアムに足を運ぶのは、「チーム」と「サポーターの応援」を見たいから

 サッカービジネスのコンテンツは究極的にはこの二つ応援の印象が強くなければ、スタジアムはつまらない
 クラブとしても、最大の支援のお返しをさせていただきたい

公認後援会のしくみを準備中
 ファンクラブとは別のもの(あくまで、クラブ主導ではない)
 しかし、いろんな形で応援してくださる方々に、活動しやすさが広がれば良い
 神戸市に拘らず、全国のヴィッセルサポーターを支援させていただきたい

今後も交流会を企画
 我々経営陣の考えを開示し、皆が一つの方向性を向くことが重要

言ってることは間違っちゃいない。
ただ、これら全てを実現するためには、多大なるパワーがいる。
具体的には、神戸市民150万人全員を味方に付けることのできる力。
残念ながら、クリムゾンにその力量はなかった。
そもそも、資金力では全く比べ物にならない読売が、すでに同じ失敗をしている。
ならば、彼等の行き着く先は一つだ。




J リ ー グ を な め ん な 。




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