観想に完全に捧げられた修道会

 女性たちないしは男性たちによって構成され、完全に観想に捧げられた修道会は、教会にとって、当然の誇りであり天来の恵みの源である。これらの会の会員たちは、自分たちの生活と使命とによって、山上で祈るキリストに従い、歴史に対する神の主権を証し、来るべき栄光を先取りする。

孤独と沈黙のうちに、神のみ言葉を聞き、神的礼拝に与り、個人的苦行、祈り、自己放棄、そして兄弟愛に満ちた交わりを実践することによって、かれらは、自分たちの生活の全体と自分たちのすべての活動とを神の観想に差し向けている。このようにしてかれらは、主に向けられた教会の愛の特異な証を教会共同体に提供し、隠れた使徒的な実りの豊かさをもって、神の民の成長に貢献しているのである。

こうしてさまざまな形態の観想生活が、若い諸教会においてこれからも成長し続け、福音が  特に他の諸宗教が優勢な諸地域において  しっかりと根付いたことの明白なしるしになるということには、充分な理由があるのである。このことは、キリスト教的修道主義と神秘主義との諸伝統が有する活力を証することを可能にし、諸宗教との対話に貢献するであろう。