一般信徒との交わりと協力

 

54 近年、交わりとしての教会の教えの実りの一つは、教会の成員が各自の努力を結集して、協力と賜物の交換を図り、より効果的に教会の使命に参加することができるし、またそうしなければならないという意識が成長したことである。これは、教会それ自体により明瞭でより完全な姿を与えるのを助けるとともに、さまざまな賜物の結合によって、わたしたちの時代の大きな挑戦に対する応答をより効果的なものにしている。

隠世修道会あるいは観想修道会の場合、一般信徒との接触は、何よりも先ず霊的な関係という形態を取る。他方、使徒職の諸事業に携わっている修道会にとっては、このような接触は、司牧的な協力にも移し換えられる。在俗者会の会員は、一般信徒会員や聖職者会員の如何を問わず、日常生活の次元で信者の他の会員と関わっている。今日、しばしば新たな諸状況の結果として、多くの会は、それぞれの会のカリスマは一般信徒とともに共有され得るという結論に達した。したがって一般信徒は、これらの会の霊性と使命とをより熱心に分かち合うように招かれている。わたしたちは、在俗会あるいは第三会と呼ばれるもののある種の歴史的体験に鑑みて、希望に満ちた一つの新しい章が、奉献生活を営む人と一般信徒との関係史のなかに開かれたと言うことができよう。