愛によって活気づけられた不断の対話

 

50 奉献生活の会と使徒的生活の会の長上と司教との不断の対話は、相互理解を促進する上できわめて貴重である。相互理解は、特に司牧的な諸問題において、効果的な協力を行うために必要な前提条件である。この種の定期的な接触のおかげで、男女の長上たちは、かれらが教区で計画している使徒的な諸事業を司教に知らせ、必要な実際的取り決めに合意することができる。同じく、上級長上協議会の代表者たちが、司教協議会の会合に招かれるのは有益であり、逆に司教協議会の代表者たちが、事前に定められた様式に従って上級長上協議会に出席するように招かれるのも有益である。司教と上級長上との合同委員会がまだ存在しないところでは、利害を同じくする諸問題の共同研究のために、そのような委員会が国家的な水準で設立されれば、大きな助けとなるであろう。同様に、奉献生活の神学と霊性とが、教区司祭の神学的養成の一部になれば、そして、部分教会の神学と教区聖職者の霊性とへの程よい配慮が、奉献生活を営む人たちの養成に含まれれば、よりよい相互理解が生まれるだろう。

最後に、シノドスにおいては、交わりの教えに関して多くの意見が提出されただけではなく、相互の信頼と率直さとに満ちた雰囲気のなかで諸司教と出席した男女の修道者たちとが行った対話に深い満足感が表明された事実に言及することは、心強い。この事実は、「交わりと協力とのこの霊的体験が」、シノドスの後でも、「全教会に広められる」という希望に通じているのである。すべての人々が、交わりの理解と交わりの霊性とにおいて成長するようになることも、わたくしの希望である。