シノドスの成果の収穫

 「教会と世界とにおける奉献生活とその使命」という主題を討議するために集まった司教たちが、シノドスの定例総会で表明した要望に応えるために、わたくしは、この使徒的勧告において、シノドスの審議の諸成果を述べ、すべての信者のみなさんに  司教、司祭、助祭、奉献生活者、一般信徒、そしてその他の興味のある方々に  主が今日においても奉献生活をとおして成し遂げようとお望みになる驚くべきことを指摘したいと思う。

一般の信者と司祭のためにそれぞれ捧げられた(二回の)シノドスに続く今回のシノドスは、主イエズスがご自分の教会に望まれたかずかずの生活様式の諸特徴についての考察を完成させるものであった。第二バチカン公会議は、キリストの体の建設と世界における教会の使命とのためにすべての賜物が収斂する教会的交わりの深遠な現実を強調したが、近年では、教会におけるさまざまな生活様式とそれらの召し出し、そしてそれらに独特な使命とに関するそれぞれに固有な独自性を明瞭にする必要が感じられていた。

教会における交わりは一様ではない。しかしそれは、さまざまなカリスマとさまざまな生活様式とのうちに現存する()霊の一つの賜物である。これらの多様なカリスマと生活様式とは、それぞれに固有な独自性が尊重されればされるほど、教会とその使命とにいっそう役立つものとなるであろう。というのは()霊のあらゆる賜物は、兄弟愛と宣教使命とを増進させることによって主への実りを結ぶために与えられるからである。