聖性の育成

 

39 今日、あらゆるキリスト者の完徳への願望を促進し支える手段として、奉献生活を営む人たちによる聖性への新たな取り組みが、以前にも増して求められている。「したがって、より熱のこもった祈りと隣人との連帯、特にもっとも深刻な貧困に喘ぐ人たちとの連帯を視野に入れて、すべての信者の人たちに聖性への真の憧れと、回心と個人的刷新とへの深い願望とを鼓吹する必要がある」。

 奉献生活を営む人たちは、神との友情を深めれば深めるほど、祈りの集い、霊操、静修、瞑想、霊的対話と指導などの貴重な霊的活動をとおして、自分たちの兄弟姉妹をよりよく助けることができるようになる。このようにして人々は、祈りにおいて成長するのを助けられ、次いで神のご意志を自分たちの生活のなかに識別し、信仰が人々に求める勇敢で時として英雄的なある諸要求に取り組むことができるように促されるのである。奉献生活を営む人たちは、「自分たちの存在のもっとも深い次元において・・・、神的絶対者を渇望し聖性へと招かれている教会生活の躍動感に捕らえられている」。すべての人が聖なる人になるように招かれているという事実は、自分たちの生路の選択によって他の人たちにその招きを思い起こさせる使命を持つ人たちを鼓舞せずにはおかない。