創造的忠実さ

 

37 こうして奉献生活の会は、今日の世界に現れている時のしるしに応えて、各会の男女の創設者たちの率先的精神と創造性そして聖性とを勇気をもって改めて提示するように招かれている。この招きは先ず第一に、毎日の生活の物質的霊的諸困難のなかで聖性の小道を忍耐強く歩むことへの招きである。しかしそれは、各自の仕事における力量を追求することへの招きでもあり、必要とあらば神からの霊感と教会の識別とに完全に心を開き、新たな状況と異なる必要とに生活形態を適応させて、各会の宣教使命への躍動的な忠実さを発展させることへの招きでもある。しかしすべての会は、主とのいっそう緊密な一致を求めることが、各会の本源的な霊感に忠実であり続けようとするあらゆる刷新を保証するものであることを、十分に確信しておかなければならない。

 このような精神のなかには、今日、あらゆる会に会則への立ち返りを迫る差し迫った必要が存在する。なぜなら会則や会憲は、教会によって承認された各会に特有のカリスマに従って旅をするキリストのしもべたちの全行程に、一つの地図を提供するからである。会則へのいっそう大きな尊重は、奉献生活を営む人たちに、会の最初の霊感から逸脱することなく時の必要に応え得る適切な証の形態を探し求める際の確かな基準を、必ずや提供してくれるであろう。