ご家族の皆さまへ

 

107 わたくしは、あなたがたキリスト者のご家族の皆さんにお話し申し上げます。ご両親の皆さん、主があなたがたのお子さんの一人を奉献生活へと召したなら、主に感謝してください。主がご家族をみそなわし、ご家族の一員が福音的勧告の小道を歩むように招くのを、大きな名誉と考えねばなりません! それはこれまで常にそうだったのです。神の愛が世界に広がることができるために、あなたがたのお子さんの一人を主に捧げる願いを大切に持ち続けてください。このこと以上に美しい夫婦愛の実りが、他にあるのでしょうか。

わたしたちは、次のことを思い起こしておかなければなりません。もしもご両親が福音の諸価値を生きていないなら、若い男女は、召し出しを識別すること、正視しなければならないもろもろの犠牲の必要を理解すること、そして達成されるべき目標の美しさを正しく評価することを、とても難しいことだと思うでしょう。たしかに若者たちが、福音の諸価値と神と他者とに向けられる愛とを最初に体験するのは、家庭のなかにおいてなのです。さらにかれらが、自分たちの召命が求めるままに至高の霊的現実に即して生活する覚悟を取れるようになるには、かれら自身が自由の責任ある行使について教えられ必要があるのです。

わたくしは、あなたがたキリスト者のご家族の皆さんが、祈りと秘跡の生活とをとおして主に一つに結ばれ、召命が暖かく迎え入れられる家庭を造り出してくださるように祈ります。