在俗者会

10 多様なカリスマを驚くべき仕方でお造りになる聖霊は、わたしたちの時代に奉献生活の新しい諸表現を生み出した。それらは、教会が今日、その使命を世界のなかで実行する際に直面する新たな必要への、摂理的応答として出現している。

先ず最初に在俗者会の会員たちが考えられる。かれらは、現世的な諸現実のただなかで福音的勧告を宣立することによって、自分たちの神への奉献を世俗のなかで生きぬこうと努めている;かれらはこうすることで、文化的経済的政治的生活のなかで、知恵のパン種となり恵みの証人となることを願っている。かれらは、俗世における現存と奉献との独特な融合をとおして、キリストの王国の新しさと力とを社会のなかに現存させようとし、至福の力によって世界をその内部から変容させようと努めている。こうしてかれらは、神に完全に属し、神への奉仕に充全に奉献されているとともに、世俗の日常生活におけるかれらの活動は、(聖)霊の力によって、福音の光を現世的な諸現実に当てるのに貢献するのである。在俗者会は、それぞれそに特有の本性に応じて、教会が社会のなかに効果的な現存を持つことを確実にするのに役立っている。

在俗聖職者会も、貴重な役割を果たしている。これらの会においては、教区の聖職者団に所属する司祭が  たといかれらのうちの幾人かが、その会の専従者に認定されている場合でも  、独特のカリスマに従って福音的を勧告を実践することにより、かれら自身をキリストに奉献している。かれらは、自分たちの所属する会の霊的な豊かさのなかに、司祭職に固有の霊性を一層深く生きるための大きな助けを見出し、これによってかれらの仲間の聖職者たちの間で、交わりと使徒的寛大さとのパン種となることができるのである。