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2011/06/06(水)

アルバイト

「おとうさん、、僕もうおこずかいいらんし・・・」
4月から回転すし屋でアルバイトを始めたT1号が言った。
「おお!」素晴らしい。んでも、成人まではやるよ。
少ないけど。

未成年だから深夜までは働かせてもらえない。
店までは片道30分ぐらいの道程をチャリで通う。アメニモマケズ・・・。
都会の相場は分らないけど、時給800円
一日働けば、今までの一カ月分の「お小遣い」を遥かに超える。

よかよか・・・。なんだか嬉しい。夜10時過ぎに鼻唄歌いながら帰ってくる。

俺も昔はアルバイトの鬼だった。T1号を見てたらバイトがしたくなった。

んで、嘘で固めた履歴書作って、(虚飾ではなく、最低限の・・・)
夜中の名神サービスエリア(多賀)の面接に行ったら採用されてしまった。
この歳で・・・。
勤務条件で、「火曜日、金曜日、日曜日は出勤不可」と履歴書に書いた。

スポ少がその日だし、試合やら、村の行事は日曜日。
んで、月、水、木、土・・週四回の深夜アルバイトに採用されてしまった。

我が子が、夜中に帰ってきて、それから夕飯を食って風呂に入って・・・
その時俺は先に飯を食って風呂に入って酒を飲んでゴロゴロしてる。

こりゃあかんやろ・・・。お前も頑張り始めたけど、
父さんはもう少しだけ頑張ってるんだゼ・・・を見せたくて・・・。

この前、現場に初出勤。(21:00〜04:00)
俺より若い責任者に、「あんた、初めてにしちゃ筋がいいね^^」と褒められた。
そりゃそうだ、あんたがまだガキの頃からこんな仕事は山ほどしてきたからな・・・。

んでも、面接の時、「履歴書」の「学歴」とかの部分はチラッと流し見ただけで、
会話の都度、俺の目の動き、返事、手、足の位置をチェックしてる。
こっちも海千山千だから、相手の目を睨みかえして、手足は相手への最敬礼を示す位置で、
「御社の社風に憧れて云々・・・」も言わず、「時給以上の働きは出来ると確信してまっす!」
金に困ってではないからこっちにも余裕がある。

「あんたがションベンたれの頃、散々やってきた仕事やけ・・・ニコッ・・・」
んで、即決。
この一回で、T1号の一カ月分の給料を越えた。高速道路は宝の山。
んで、またこれが楽しい。本職より楽しいかもしれない(笑)
さすがにこのご時世。人事も現場も、分ってる。分ってらっしゃる。

分ってないのは現行政権。
水戸黄門の毎回毎回の最後の場面の悪代官の悪あがきを繰り返してる。

2011/06/20(月)

アルバイトU

とにかく眠い・・・。
寄るとしなみには勝てないのか・・・。
月、水、木、土 の深夜アルバイト午後9時から午前2時30分までなのだが、
気がついたら毎回帰りに着くのが午前4時。
現場の主任と、俺だけで後かたづけしてる。

帰ってきて数時間寝たら本業だ。・・・これは何十年と慣れた仕事だから、
目をつぶっててもできる。 本業=休憩時間^^;

ということで、前回のバイト、9回目だけど、単純計算すると単車が買えるぐらいになっている・・・と、思う。
月末締めの15日振り込みだから、まだお金には出逢ってないけど、
振り込まれたらすぐに嫁さんか婆さんに引き落とされちゃうんやろなぁ〜。

そりゃ、免許資金やら、この前壊れて新設したエコキュートーやらで百万ちかくかかってるし、
そこへ横流しやろ〜。

と、ここまでが前置きで、世間では父の日だったらしい。
本業で、患者さんに「先生、何をもろた?」と聞かれて気がついた。
ってか、改めて「過去のTop Mail」を読み返したら、
「父の日」に関する日記がひとつもないことに気がついた。

日によっては一日21時間も働いてるお父さんなのに・・・・。
ま、いたわる必要がない、まだまだ現役と、とらえてくれてると思おう。

今朝も早起きして燃えるゴミを4袋出してきた。

2011/06/27(月)

輪廻転生・生々流転

日曜ドラマ「JIN」が完結した。
百数十年の時を越えてのジャパンの、その時その時を懸命に生きる人たちの、
営々と続く命のバトンタッチ・・・。
運命は自分で切り開く・・・決して受け入れるものではない・・・。

原作に限りなく忠実に再現された作品だと思っちょるばい。
アチキは、このドラマを観ることができもうしてしあわせでありんす。

あんな高度な医療技術ではないにしろ、医療の方棒を担がしてもらってもうす身バッテン、
涙なくして観られんごとうやか・・・。

チンケな俺の診療所です。されど真夜中の丑三つ時なれど、エレキテルが鳴りもうしたならば、
門を開き、西も東も関係なく、老若男女関係なく、寝巻姿で観させてもらってきた。

アチキは間違ってござらんかったでしょうかアリンス?

ってか、「咲」さんがあまりにも可愛くて不純な同機で観ていたオドンでアリンス。

2011/06/28(火)

アルバイトV

あっはっは・・・たった三週間で辞めてやった。
どこにでもいる、イジメのチンケな奴。

俺ぐらいの高齢になると格好のターゲット。
ジクジクとネチネチと、社員のサブチーフが不条理な文句を言う。

社内のしがらみもあるのだろう・・・。主任が気を使って氷の入った水なんかを俺に運んでくれる。
それも気に入らないらしい・・・。
あんな若造にいびられても、俺は全く平気。奥さんも、立派な息子2人も、本職も持っている。

特に主任のいる時にサブチーフという社員が威張り散らす。
モロ、水戸黄門に出てくる悪代官のそのまた腰ぎんちゃく。

適当にあしらっていたのだけど、「Tarouさん、あんた、毎回毎回9時にきますよね・・・。」
「シフト表の見方も知らないんですか?あんた、22時からですよ。」

「え!?面接の時、21時からだと聞いたから、無遅刻無欠勤やけど・・・。」

そんな言い訳までして、わずかばかりの時給が欲しいんですね・・・フッ・・・。

それを言っちゃぁ お終いよ!

それを教えるのは、最初のあんたの仕事だったんちゃうんかい?一回も聞いてないゾ!
それを毎回毎回ってナンヤ!!!

もともと、誰も見ていないトコでイビルわけだから目撃者もいない。
頭を打つとヤバイから後頭部に手を添えて、無言の大外刈り。

「ドゴッ」という音を立てて奴が倒れた。もう、油だらけののヌラヌラの床に。ザマァみさらせ。

が、さすが、尊敬する主任、異変を即座に察知して駆けつける。
「どないしたん??どもないか?」

「あ、、ウチダさんが滑って転んだので、運よく俺がいたんで頭をかばえました。セーフっす^^。」

ウチダも、俺に逆らって投げられたなんて言えない。大笑い。

だけど、こんな奴とはもういたくない。
鉄骨の上で、たまたま主任と2人になった時、告白・・・

「主任・・・実は、夕べお袋が脳梗塞で倒れまして、今もICUなんすけど、
今夜無断欠勤するわけにもいかんし、ちょいと、お暇ください・・・スンマセン。」
急きょ母さんを脳梗塞にしてしまった。

終了のの2:30 主任が俺のところに来て、
「これから大変だろうけど、お母さんが安定したら、いつでも来て下さい。
その時はもちろん、履歴書も面接もいらんから、無理しないで頑張ってください。」

・・・たぶん、ここ3週間の、俺とウチダの関係を見ていたのだと思う。
そのうえで、俺がこれ見よがしにウチダを殴らずに油の海に沈めたのを感謝してのことだろう。

大きなS・A 大きな仕事場で、喧嘩しちゃったら主任に迷惑かけるからな。

最後のお礼奉公で、大きな機械をピカピカに澪がいて、一人帰路につくと、

「Tarouさん、散々でしたけど、頑張りましたね〜。申しわけないけど、
あのイビリの対象はこの前まで私だったんですよ。・・・・・・・・
・・・ここ三週間、楽をさせてもらいました^^;見て見ぬふりスンマセンデシタ^^;
ここを出たら行き先ないから、また逆戻りですわ・・ハハァ・・・」と、60歳のウエダさん。

・・・そんなんやったら、もう少しイジメられ役してもよかったかな・・・・・・。

悪い事しちゃったかな・・・・。

ま、気弱そうな細長いオヤヂをイジメていたつもりが、いきなり床にねじ伏せられて、
「あんたとはもうオワリや、が、あの主任には絶対迷惑かけんなよ!。分るよな!?
お前、自分のやってきた事は分ってるヤロな?なんでここで這いつくばってるか考えろ。」
「ふ、ふひぃ」・・・ま、ほとぼりが冷めたらまたイジメて優越感を得るんやろケド・・・。

ほやけど、主任はサスガです。なんか、久しぶりに素晴らしい体験をさせてもらった。
そのまま、一人親方で慢心してた俺に、初心を思い出させてくれた。

俺の都合で脳梗塞・ICUにしてしまったお母さん、ゴメンナサイ^^

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