クリスマスに関する質問をまとめたページです
クリスマスってなんですか?
クリスマスというと、綺麗に飾られたツリーやイルミネーション、ご馳走やケーキ、美しくラッピングされたプレゼント、にぎやかなクリスマスソングなどを連想される方が多いのではないでしょうか。
しかし、聖書にはそのような記述はひとつもありません。クリスマスという言葉も聖書には出てきません。
クリスマスは、救い主イエスキリストの誕生をお祝いすることです。
キリストとは、ヘブル語「メシヤ」をギリシャ語に訳した言葉です。もともと、「油注がれた者」を意味しました。油を注がれるというのは、神によって祭司や王として選ばれることを示していました。すなわち、イエス・キリストとは、救い主イエスという意味です。
私たち人間はみな、生まれつき罪人(つみびと)です。その私たちを罪から、罪の行き着く先の永遠滅びから救うために来られたのが救い主です。
旧約聖書には、救い主の誕生の預言がさまざまな形で記されていますが、ひとつ例をあげると、ミカ書5章2節には「ベツレヘム・エフラテよ、あなたはユダの氏族の中で、あまりにも小さい。だが、あなたからわたしのためにイスラエルを治める者が出る。その出現は昔から、永遠の昔から定まっている。」とあって、ここには救い主がベツレヘムで誕生することが預言されています。
新約聖書のマタイの福音書とルカの福音書には、救い主誕生の経緯が記されています。
そこには、華やかなお祝いの記述はありません。世界の王としてむかえられるべきお方が、飼い葉おけ(家畜のえさ箱)の中に、貧しさの中に静かに生まれたことが記されています。
教会では、クリスマスをどんなふうにお祝いしますか?
聖書の中には、クリスマスの祝い方というような記述はありません。伝統的に多くの教会で行なわれているのは次のようなものです。
■アドベントAdvent
教会では、このクリスマスを迎える季節を「アドベントAdvent(ラテン語のアドベントウス「到来」から派生した語、日本語では待降節-たいこうせつ)」とよんでいます。救い主の降誕(この世に降りて来られる、神であられるお方がくだられるという意味)を待ち望む季節です。クリスマスまでの4週間、礼拝で1週に1本ずつロウソクに火を点して、救い主の誕生を待ち望みます。下のイラスト参照
また聖書には、キリストが世の終わりに再び来られることが預言されています。その時キリストは全世界をさばく「さばき主」として来られます。すでに救い主が来られた(旧約聖書の預言が成就した)時代に生きている私たちは、このアドベントの期間を過ごすとき、罪から救ってくださる救い主を覚えるだけでなく、再び来られる「さばき主」キリストに会う備えることを覚える日々でもあるのです。アドベントには二重の意味があるのです。
←これはアドベントクランツと呼ばれています。
また、多くの教会でクリスマスツリーやクリスマスリースが飾られます。
その他、ナティビティと呼ばれる、降誕の場面をかたどったフィギュア(木製・陶製・紙製などバリエーションは様々)を飾る教会や家庭もあります。下のイラスト参照
■クリスマス礼拝・クリスマスイブ礼拝
キリスト教会では、クリスマスにはイースターやペンテコステと並んで特別な礼拝が持たれます。それは、神様がこの世(私たち)を罪から救うために、救い主イエス・キリストを送ってくださった(誕生させてくださった)ことを覚えて、感謝するためです。また、そのよき知らせ(クリスマスの本当の意味)を、世の人々に伝えるためです。
クリスマスイブには、多くの教会で、ろうそくに火をともして救い主の誕生を祝う礼拝(キャンドルサービスと呼ばれます)が行なわれます。このときには、上記のアドベントクランツのろうそくは全て火がともっています。
■クリスマスの賛美・キャロリング
クリスマスを祝う讃美歌は、デパートなどでもBGMで流されるようになったため、一般の方々にもなじみの深いものが多くあります。「きよしこの夜silent night」「諸人こぞりてJoy to the world」「牧人、羊を The first noel」「さやかに星はきらめきO Holy Night」などです。
このアドベントの時期には、駅前や病院や老人ホーム、福祉施設などで、クリスマスの讃美歌を歌う、キャロリングを行なう教会もあります。
ぜひ、あなたも、今年のクリスマスは教会に足を運んでみて下さい!
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