米国旅行5



 2.23(月)晴






 7時半起床。前日の疲れが残っている感じ。前日の残りのホタテご飯と、稲垣さんが作ってくれた味噌汁を食べるが、味噌汁の豆腐が多く感じるほど胃が重く、ご飯を少し余す。9時出発。5号〜110号〜101号線と通り、ハリウッドを過ぎてしばらくして急坂を登り切った所でユニバーサル・シティの出口。ユニバーサル・スタジオ・ハリウッドに到着したのは10時20分。この日は作井君は会社を休んで付き合ってくれる。






 入場料はディズニーと同じ47$。最初に向かったのは「バック・トゥ・ザ・フューチャー・ザ・ライド」。映画でおなじみの時空を超えて行く車(デロリアン、8人乗り)に乗り過去と未来を飛び回る。一番前に座ったこともあって凄い迫力。色んなシーンが次々に現れ、思わずのけぞったりするものだから背中と首が痛くなる。しかし目をつぶると何事もない。視覚の錯角なのだ。同時に何台かが動いており、あちこちから叫び声が聞こえる。その声も恐い。




 次いで「スタジオ・ツアー」に向かう。前回同様一回待ち。星印の上に並んでトラム(トロッコ)を待つ。トラムは4台連結で、僕らは3台目に乗る。坂道を下って現在稼働中のスタジオの間を通り、西部劇などの色んなセットを観て回るが、最初のうちはガイドの話を聞いているだけでどうってことはない。しかし油断大敵。途中から坂道の上から鉄砲水が襲ったり、キングコングやジョーズが突如として現れたり、車が水に浸かったりと色々と楽しませてくれる。前に座った大阪のオバチャンたちは靴がビショビショになって大騒ぎしていたっけ。途中で車がパンクするハプニングも。一回り45分でかなり満足。










 次いで「ターミネーター」「シュレック」を回る。いずれも3D眼鏡をかけて見る立体映像。かなりの迫力。眉間にまで色々なものが飛んで来るので、思わず体をのけぞらせるシーンも度々。ターミネーターでは御存知シュワちゃん(今では加州知事)が大活躍。それにしても、何回か水がかかってくるのには笑ってしまう。特にシュレックでドンキー(ロバ)のクシャミのツバ?が飛んで来た時には大声が上がっていたよ。それに足許をムカデのようなものが這い回った時は気持ち悪かった。どちらも面白いのだが、いずれも劇場に入る前の説明が長く、しかも立ったままなので疲れた。説明にはユーモアがあるようで、米人は笑って過ごせるが、こちらはそうは行かない。アメリカの劇場の席は前席とズレていて、前の人の肩の間から観られるようになっていると作井君の説明。身体の大きい人が多いためだ。成程と感心。そういえば昔、歌舞伎座の1階で観劇した折、前に座った和服の御婦人の髪が高く積んであって舞台が良く見えなかったことを思い出す(3階席の方が傾斜があって良いのだよ)。所要時間はいずれも20分ほど。

ドジャーズドックを売っている軽食スタンド



 2時半になってやっと昼食。ドジャードッグを食べる。ドジャースタジアムで有名なホットドッグ。これは小さくてもっと食べられたけど、まだ歩かなくてはいけないのでほどほどに。それにしても、LAにまた来ることがあったら是非メジャーリーグを観たいもの(アナハイムの方が作井君ちから近くて良いかも)。










 下のスタジオレベルまでエスカレーターで降りる。ユニバーサル・スタジオ内は上のupper lotと下のlower lotに分かれている。石井さんは疲れたらしく上に残って休憩。長いエスカレーターを乗り継いで、まずは「ジュラシック・パーク・ザ・ライド」へ。待つこともなくすぐに乗れる。しかも一番前。しかし、これがいけなかった。入口で作井君が絶対必要と言って黄色の雨具(ポンチョ風)を全員1$で買ったわけがすぐに分かることになる。予備知識がないのは恐いもの。この施設はジュラシックとは名ばかりで、実体はジェットコースターである。何せ僕はこれが苦手なのだ。しかし乗った以上は逃げられない。イメージとしては恐竜が次々に襲って来ると思っていた。確かに所々に恐竜が現れるが、全くのご愛敬。水がかかってきて冷たいので、そちらの方が気になる。作井君によると、米人は水をかけ合うのが好きなのだそうだ。こちらは好きではないよ!。と思ううち、登り始めたその先に何と滝が見えるではないか。何だ!あれをくぐるというのか。半端な水量ではない。結局たっぷりと水をかぶりながら滝をくぐると、眼鏡が水に濡れて前が良く見えない。しかし、その先には確かに線路がないではないか。Oh my God!と思った途端、まっ逆さまに落ちて行く。何とそこは滝つぼというわけだった。まさに水浸しのファンタジー?。コースターを降りると、滝つぼに落ちる僕たちの写真が早くも掲げてあった。今思うとそれを購入しなかったのは残念。雨具は記念に持って帰りたかったが、何せビショ濡れだったので出口に置いてくる。




 最後に「バックドラフト」に入ったが、これが最もつまらなかった。火事のシーンを再現しているが、説明だけがやたらと長い。結局ずっと立ったままだった。やがて石井さんと合流。石井さんが寒いということでコーヒーショップに入る。オニオンリングを食べたが、油っぽくておいしくない。ケチャップを付けたら今度は甘すぎて参った。




 ユニバーサル・スタジオはディズニーに比べはるかに日本人が多かった。特に若い人の団体が目立った。ディズニーに行った時は何かフワフワした感じで訳も分からず時間が過ぎてしまったが、今回はそういうこともなく、アトラクションも主な12回のうち6カ所を回られたのでまずは満足。それぞれのコーナーもせいぜい一回待っただけで、月曜に行ったのは正解だった。






 スタジオを5時に出る。101号を南下。右手にダウンタウンの高層ビルが夕陽に輝いている。途中GELSONSという高級スーパーに寄る。6時20分。ここには買物の間、白ワインを冷やしておけるワインチラーがある。作井君が石井さんにワインを選んで冷やしておくように頼んでいたが、買物が終わって取りに行くと石井さん何もしておらず。結局作井君、自分で選んで冷やし始める。おかげで帰りが遅れる。ところで、アメリカではローソクが流行りらしい。どのスーパーにもコーナーがあるし、ディズニーランドには専門店があった。香りのする癒し系の小さなものから巨大なものまで、それを入れるケースを含め色々揃えている。思うに向こうは石造りの家が多く、火事の心配がないためであろう。日本ではお仏壇のローソクは電球に代わっているというに、レトロ趣味であろうか。まさか災害時の備えでもあるまい。










 作井宅到着6時50分。作井君が庭で肉などを焼いてくれる。スーパーで買った肉厚の青ピーマンが焼き目が付いておいしい。日本では赤や黄の厚いのはあるが、青いのはあまり見かけないのではないか。ところで作井君ちではテレビで日本の「3分クッキング」が放映されているのを何回か見た。料理の勉強をしているのかね。日本人向けのチャンネルがあるようだが、アメリカに来て特にテレビを見ようとは思わなかった。しかし、会社で一日中英語漬けになっている作井君にとって、テレビの日本語放送やレンタルビデオは何よりの息抜きのようだ。ビールは最初はMGDを飲んでいたが、作井君が「メキシコビール(ビン入り)もおいしい」と言うので試してみると最初は酸っぱい感じだったが、慣れてくると軽い感触で結局こちらの方に移行して行ったのだった。

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