Restrooms


カルフォルニア州の場合は男性が三角、女性が丸のマーク


トイレはやはり、その国の一つの文化と民度の象徴する場所だと思う。アメリカに来てそろそろ2年となるが、道で用をたしている男性を見たことがない。トイレは何処に行ってもたいていはキレイ、石鹸とペーパータオルは用意されている。(但し、一部のアジア系のレストランなど『エー』と思うほどの所もある、偏見では無く事実。)

日本ではホテルのトイレなどは別にして、ペーパータオルなどはまず有り得ず、駅のトイレにしても石鹸などにお目に掛かったことはまず無い。日本のトイレも一昔前と比べると大分きれいにはなったものの、アメリカと比べるとやはりその差を感じ、残念ながら民度の低さを感じる。


殆ど、どこにも備え付けてあるペーパータオル、ハンカチで手を拭くことは無い。


気を付けなくてはいけないのがトイレを女性清掃員が掃除している時は男性は入室禁止である。会社のトイレも夕方5時頃になると、清掃に来る。その時は我慢するか他のトイレに行くしかないのだ。日本では掃除のおばさんが清掃中でも平気で用を足しているが、こちらでは言語道断。僕も、日本では会社でおばさんに『お早うございます』と言いながら、何も気にせず用を足していた。

アメリカではトイレットと言う言葉は通じず、Restroomが一般用語。便所は男女を合わせてRestroomsです。ただし、自分が行くのは一カ所なのでRestroomになる。Restroomsと聞くと、男女両方に行くのかとビックリされるだろう。

従って、『Where is your restroom?』

さすがに、レストラン或いは始めての他人の家では婉曲的に

『Where is your bathroom?』

と使うことがある。


アメリカ人との感覚の違いの一つは、我々日本人はトイレを長年『汚い場所』として扱ってきた。僕が子供の頃は、トイレのことを世間では『ご不浄』と表現もしていた記憶がある。かれらのトイレに対する理解は風呂で有ったり、人間生活の欠くことのできない大切な場所として捉えてきたのだろう。

従ってか、彼ら米人の多くは床が水(?)で濡れた場所にも平気で荷物を置く。また、国際線など長距離では米人は靴を脱いだ状態でトイレに入る人もいる。彼らの後、トイレに入いると床がびしょびしょに濡れている事がある。ここにソックスのまま平気で入ったのかと思うと、『ゾッと』する。この彼らの感覚は我々日本人にはとても理解できない。ましてや、彼らはその汚れた靴で自分の家の中へ帰るのだ。

多分、トイレを『ご不浄』として育った我々とそうでない米人とは大きな違いがあるのかもしれない。よく、小さな子供がトイレの中の水に手を入れて遊んでも平気にしているのはそうゆうことからなのだろう。

すなわちこれは、トイレは『ご不浄』なものとして育った我々の感覚と米国とは違うのだろう。しかし、『ご不浄』だからこそ、トイレは汚い所としてとらえ、きれいにしないのは我々の感覚、文化であり、やはり民度の低さなのだろうか?



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