首ヘルニア



6月中旬頃から首の調子がおかしくなった。数日、首が傾いていたので米人の部下がカイロプラクティスのDrを紹介してくれた。以前、通っていた金髪の美人の先生が引っ越しをしたのでどこに行って良いのか、迷っていたところだった。その美人のWever先生は腕が良く、以前に腰の痛みをあっと言う間に直してくれた、あの先生が居なくなった事はとても残念。

今回の先生は金髪の美人ではなく、お兄ちゃん先生でちょっとがっかり。一生懸命に治療してくれるのだが、通うたびに、治るどころかドンドンと痛くなった。背中の肩胛骨の下の筋肉、左腕に激痛、最後には指まで痺れてきた。10日程して、他の米人の部下がちゃんとしたドクターに診て貰うべきだと助言してくれた。

日本では、首が痛いときは整形外科とか病院に直接行くものだが、アメリカでは先ずはHome Doctorに行かなくてはならない。以前に健康診断で行ったドクターがHome Doctorとなっているので、まずはその先生の所に行った。最初の診断では筋肉痛ではないかとの診断でステロイド剤を処方された。




町の薬屋に行くと、店の奥にはPhamacy(調剤薬局)がある。処方箋を渡すと20分位で薬が貰え、当然健康保険がきく。日本の様に医院指定の調剤薬局専用の店はなく、普通のシャンプー、痛み止めなどを売っている店の奥にカウンターがあり、24時間営業もしている、処方箋には店の指定はなくどこのPhamacyに行ってもよい。

ステロイド剤は止めるときが難しいので、貰った錠剤には飲む数と時間、毎日減らしてゆく量などが直ぐにわかるようになっている。


しかし、この薬を飲んでも殆ど痛みの改善はなく。デスクワークが本当に苦痛だった、特にパソコンのキーボードを触ると左手、肩、背中の痛みが耐えられなくなった。ある時、人から『首ヘルニアは大変ですよ』と言われたので、インターネットで調べてみると激痛の悩みなどの書き込みが多数あった。


次の、通院の日に先生はレントゲンを撮ることを決め。しばらくはカイロプラクティスへの通院を控えるようにと指示された。レントゲン撮影装置はその医院にあることは少なく、歩いて行けるような近くに専用の場所がある。すなわち、複数の医院が同じ場所に集中している事が多く、そばにCT、MRI、X線撮影を専門に扱っている医療機関がある。従って、各医院が高額な費用を投じて専用の装置を購入しなくてすむ。撮影されたフィルムは個人に渡され、医院まで持って行く。

ちなみにレントゲンの請求額は$360, MRIは$1700程になる。健康保険での負担補償は有るが非常に高額な医療費である。

X線の撮影でははっきりわからず、遂にMRIでの撮影となった。MRIの結果では、神経を通る骨の管が細くなって神経を刺激しているとのこと、学生時代のアメリカンフットボールの影響もあるようだ。かなり悪いわけではないらしく、またステロイド剤の処方をして貰った。今度のステロイドは以前のものよりも強いタイプで、飲む量と減らす量をカレンダーに書くように調剤薬局で指示された。さすがに、ステロイドは良く効く。飲み始めて直ぐに、激痛(?)は改善されたが2ヶ月近くなる今でまだ痛い。以前のように我慢ができない程ではないが・・・。


最近のドクターの診断では、神経の炎症もだいぶ改善されたので暫く様子をみることになった。悪くなる場合はX線で見ながら、ステロイド注射を直接神経に入れる処置がある。これは長い針を骨の間から入れるので抜群の効果はあるらしいが、痛いらしい。その話を聞いていたので、先生に『その注射は痛いらしいですね?』と聞いたら、『危険は少ないですが、注射は痛いですよ!』


実は、首を悪くした原因は『あるある大辞典』の肩こり防止の首体操をした翌日からだったような気がする。肩こり防止の為が肩こり以上のお釣りが来てしまった。たしか、『あるある大辞典』では首は複雑なのであまり無理をしないようにとコメントがあったのだが、かなり無理にやったような気もする。


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