伊藤君帰国



伊藤君とは入社以来の友人、独身時代は寮でも同室。あの冬は寒く、夏は暑い寮で何年も同じ部屋で暮らしたものだ・・・

そんな伊藤君は当時は英語が大の苦手、英語と言えば”I have a pen. ” ”I am a boy.”が口癖(失礼!)だった 、そんな彼がアメリカ駐在を命ぜられたのは8年も前の事。その時は周囲もさることながら、本人もさぞ驚いたことだっただろう。そんな彼も、8年間アメリカで苦労して、英語(?)も仕事もばりばり、遂に3月の末に日本に家族と共に帰ることになった。

僕はまだ来てから10ヶ月、色々と彼にはアメリカの生活など教えて貰った。面倒くさがりやな所があるので、丁寧に教えてくれない欠点はあるが大変に助かった。家も近くだったので、よく休日には彼の家に呼んで貰ったり、こちらに来たりとよく飲んだ。日本のように会社の帰りに『ちょっと』と飲みには行けない事情、彼と飲むことがアメリカでは唯一の楽しみだった。

先日ガレージを壊したときも大家に内緒で彼に手伝って貰って修理をした。寮に居たときも、二人で隠れて同じような悪さをさんざんした事、懐かしく思い出した。

この日は、我が家でパーティー。前日よりビーフシチューなどを準備、楽しく酒を飲んだ。

今まで有り難う、日本に帰ってからも頑張って。(身体に気を付けて)

これからは遊び相手に事欠くけど・・・

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