春3月



一年を通して、あまり寒くない南カルフォルニア、真冬でも晴れた日には車中にクーラーが必要だった。今春3月、日射しは益々強くなり、運転中には日射が強く顔が痛いくらい。なぜ、ここが博多と同じ緯度だとは何時も信じられない。確かに高いビルもなく、空の面積は日本と比べると比較にならないのだが、それを考慮しても冬でも光りが眩しすぎる。それでも、今年は普段のカルフォルニアに比べて今年は雨・曇りが多い、見上げる空にも雲がある(普段はない)。そのお陰で、山に里に今年は緑が多く、景色はきれいだ。米人曰く、20年周期でこんな事があると言っていた、ここ半年ほどはカルフォルニアとして異常なのだろう。


一月の末に、桜が満開となったが既に葉桜、家の周りは春を迎えて沢山の花が咲きほころんでいる。日本と違って花咲く種類が多い、木にも、草木にも花が咲く。車で通勤してばかりだとなかなか目にしないのだが、毎朝のウォーキングでその色彩と環境の変化がわかる。

全米でも、安全では3番、4番目に入るこの地域は朝からの散歩をしている人たちも多く、すれ違うと皆笑顔で挨拶で気持ちがいい。



いたる所に花が植えてあり、まさに咲き誇っている。



よく手入れがされている、この地域の緑は一括に業者が手入れをしている。住んでいる人たちはCommunity Fee(町会費)を支払い、自分たちの環境、資産価値の維持と向上を図っている。また、Irvine市自体も多分共通部部分は支払っているのだろう。常に業者が芝刈り、街路樹の剪定をし市全体の美観を保っている。ここは公園の中に住んでいるようだ。

ちなみに、僕の場合は家賃に町会費並びに、裏庭の剪定料金が含まれているので幾ら払っているのかはわからない。この地域での業者は殆どがメキシカンの労働者。


ランの種類だろう、鳥のような姿。バラも満開。


車道と歩道は区分けがされ、歩道のいたる所にはレンゲ草のような花とツツジのような花が・・・。




木々にも若葉が吹き、カルフォルニアでも春を感じる。


住宅地への入り口の分離帯は花壇となっている、とてもきれい。赤い宴席は『Fire Lane』と言って24時間駐停車禁止ゾーン。


春なのだろう、カタツムリの大群(写真には2匹しかないが)が道を横断、何匹かは車の犠牲に、昭和30年代の幼い頃母と吉祥寺で同じような光景を見たことを懐かしく思い出した。その後、小学校の頃になると市がDDTをまくようになってからはこの様な光景はお目にかかれなかった。


プラタナスの若葉が目覚め



風の強いある日、雪のように木から種が降って落ちてきた。


近くで見るその種、真綿のようなかたまり。


一時停止は日本と同じ。ただし、一時停止では日本のような直進優先も左方優先も無い。その交差点に入ってきた順番が優先される。また、横断歩道が黄色のラインなのは近く学校がある印。学校の近くのエリアは365日、終日25(約40Km)マイルの速度規制。アメリカで時速25マイルで走っている感覚はとてつも遅く感じる、日本での時速25Km位の感覚だろう。朝の通勤ではこの区間での運転にはうっとうしさを感じるが、Policeがよく監視しているので気を付けなくてはならない。朝、学校の周りの歩道ではボランティアだろう、『緑のおばさん』の如く年輩の方が歩道で子供達を見守っている。

交差点前後の縁石の赤はFire Laneで駐停車禁止ゾーン、日本と同じ。ただし、日本の場合は道路交通法で定義しているだけで、この様な実際の表示は少ない。またちなみに、縁石に緑のラインが有る場所は駐停車の時間を10分などとの制限箇所。


制限の無い、住宅地の道は誰それと空いている場所に車をとめている。さすがに人の家の車庫前には止めはしないが、空いていれば他人玄関の前などでも止め放題。各家のガレージは車2台、その前も2台位は駐車できるスペースがあるのだが子供が大きくなると複数台の車が必要。また、家によってはガレージが『お父さん』の作業部屋であったり物置にしていたりと車の止めるスペースを他に求めている。


幹線道路とまではいかないが、通行の道路は駐車禁止。このDeerfieldのこの地域は犯罪に対して取り組んでいる表示。朝の散歩を終えて帰ってくると、新聞は車庫の前に投げ込まれている。新聞配達は乗用車から放り投げ。


丁度、春休みで来た亜弥の友人、萌ちゃんと有利恵ちゃん。この日はNewport BeachのBalboa島でのランチ。3月11日から5日間ほど、楽しんでくれただろうか?

曇りのカルフォルニアで残念でした、帰る日は天気だったけど。



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