ガソリン価格高騰


給油ポンプ


セルフの給油ポンプには、Premium, Plus, Regularを選ぶボタンがある。これはオクタン価の違いで、それぞれ91, 89, 87、馬力がオクタン価がたかいほど良い。日本でいう、レギュラーとハイオクの差である。価格はほぼそれぞれ10セント毎高くなる。一番のPremiumでも日本のガソリンと比べてオクタン価は低い。アメリカの3000cc以上もあるエンジンを持つ車に取っては多少オクタン価が低くても馬力的にはあまり問題は無いのだろう。ヨーロッパでは確か、Regularでオクタン価が95位あったような気がする。

給油するときには、クレジットカードを入れ3種類からガソリンを選択、ノズルを取り上げて給油をする。


ガソリン価格の高騰は今アメリカではかなりホットな話題、車がなくては何も出来ないこの国にとってこの価格上昇は経済、家計かなり厳しい。ニュースでも、亭主の通勤費を捻出するために母親の形見の宝石を質に入れて充当した話などもある。会社でも、Car Poolと称して近所の同僚と通勤の車を交互にシェアしたり、電車で通勤したりとなかなか苦労している。ガソリン価格高騰は、アメリカのマッチョな車の販売を低下させ、GMなどの経営が苦境に、燃費の良い、トヨタ、ホンダなどの日本メーカーがさらにシェアを伸ばしている、トヨタのハイブリッド車プリウスなどは購入に半年待ちの状態。


現実を見た人でないと、これから話すことはとても信じられないと思います。


目の当たりに見た人しか信じられないと思うが、カルフォルニアの日本車のシェアは驚くほど大きい。50%以上の車は日本車だ、もっと多いだろう。とくに、Irvine地区では特にその日本車の比率は大きく80%以上90%以上にも感じる。いまや、日本車が人気があるのは安いのではなく、高級車なのだ。特に、レクサス、インフィニティー(ニッサン)、アキュウラ(ホンダ)に乗ることはアメリカ人にとっては一種のステータスでもある。

信号が赤になり交差点で止まって、左右前後の車をチェックすると、トヨタ、トヨタ、レクサス(トヨタ)、レクサス、ホンダ、ホンダ、ニッサン、マツダ、周りはほとんどが日本車、これは誇張でもなく本当の事。たまたま、駐車場で停まっている車をを数えると、23台中に日本車は20台。この事実、日本人として、誇りには感じる、嬉しいことだ。


3年前に赴任したときには、確か1.7ドル程度だった価格が今ほぼその倍になっている。その後、半年程は安定していたのだが、2004年の1週間に渡る大停電で高騰、2ドル前後となった。

それから、価格は2ドル20セント位が続き、2005年のハリケーンカタリーナの影響でメキシコ湾岸の精油所がダメージを受け、2ドル50セント。

今年に入って、世界的な原油価格の高騰を受け、ついには3ドルに近づいた。さすがに、3ドルの桁上がりまでは世論に抵抗が有るのか、ガソリン会社も3ドル以下の価格継続してた。しかし、この春、一度3ドル線を越えてしまうと、歯止めなく価格は上昇している。


ほぼ、一週間に一度給油しているが、以前は一回の満タンで22ドル程度だった、それが今では、50ドル近くになってしまった。これは、1ヶ月に通勤も含めて100ドル程度の負担増。アメリカ人でなくても結構厳しい。

家庭の成人の人数だけ車をもっている彼らにはさらに厳しいと思う。昔よき時代のガソリン価格で生活設計をし、Officeまでの距離が30マイル〜40マイルあるいはそれ以上に離れた所で暮らす生活には、この価格上昇は大打撃となってるだろう。たぶん、車一台あたり、200ドル以上の負担増となっているはず。


いつまで、この価格上昇は続くのだろうか?


2006年4月22日


2006年5月1日(一週間で12セント)


2006年5月20日(一月で20セント)



Los Angeles times June 3の新聞記事の風刺漫画

ガソリン価格が毎日のように上がるので、価格を『知りたくないでしょ!』

You don't want to know.

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