歯医者1




10月の始めに歯が痛くなった、アメリカに来ての歯医者は不安だった。友人に歯医者を紹介して貰い予約をして出かけた。日本と違って××歯科、△△歯科、○○歯科と言う看板が道にでていない。近辺まで出かけたのだが、どこなのか全然わからない。友人に電話をかけて聞いたが、7年も米国にいる彼の説明はなかなか要領を得ない(米人の説明の様で)。やっとの事で建物の中にあることがわかり、その建物はまるで歯医者のマンションのようになっているのだった。

受付にたどり着き問診票に記入から始まるのだがその問診票は多岐に渡り記入に一苦労。

やっとの事で、ロバート・大津の診断をして貰った。日本の歯医者と違ってとても愛想がよい。

Hi! Masato. How are you. と握手から始まる。彼は日本語は殆ど話せないのだが、単語を『痛い』、『虫歯』、『歯茎』などを英語の中に使ってくれる。

レントゲンを20枚くらい撮り、原因は日本での神経治療が不十分で根の中に炎症を起こしているとのこと。ペニシリンを処方してもらった。神経治療専門の医者を紹介して貰い、次ぎにそこに行くことになった。



ペニシリンを処方で腫れが引いた頃にDr. Morrisonの事務所に出かけた。(こちらでは医院と言わず、officeと言っている。すなわちDr.Morrison's officeなのだ、眼科も歯医者もカイロプラクティスの医院も受付なども日本とは全く違う雰囲気、まるで事務所なのだ。)

またここで大量の問診票に記入をさせられて、治療が始まった。同じようにレントゲンを20枚くらい撮られた。

まず、麻酔注射から始まるのだが。麻酔注射は痛い思いでがあったのだが、こちらでは麻酔注射のための麻酔をしてくれる。綿棒に麻酔薬しめらせて注射をする場所を麻痺させてから、そして注射も丁寧に歯茎を揉みながらするので殆ど痛くない。

『痛かったら、いつでも言って、また麻酔をするから』と。日本のように『我慢して下さい。』とは基本的に違うのだ。日本はやはり精神論なのだ。

3本の歯の神経治療に2時間も掛けて、その度にレントゲンで確認をしながら一日目が終わった。10日後にさらに2時間を掛け、神経治療は完了した。日本と比べて本当に丁寧、ドクターは親切で威張らない。また、その夜に大丈夫かとわざわざ電話を掛けてきてくれた。

真ん中の歯は根が割れているので抜かないとだめだと言われた。歯を抜く専門の歯医者とインプラント専門の歯医者を紹介された。

インプラントは高額で保険もきかないので、『ウーン』と思っていたのだが、先生から取りあえず専門医に相談してからの方がよいとの事。ただし、そのドクターは12月中旬以降からでないと事務所を開けないらしい。また、インプラント専門医に行く前には歯は抜かないようにと言われている。従って、割れた歯はまだ残っているのだ。本当に、アメリカでは治療に時間と費用がかかる、これからまだまだ治療に時間がかかるだろう。

治療の期間中に今度は反対側が痛くなった、レントゲンで見て貰うと昨年日本で行ったブリッジの形が悪く隙間から虫歯になっているようだ。これも神経を治療しないと駄目とのこと。ただし、今の治療側が完了しないと噛めなくなるのでまだ治療ははじめない。

ちなみに、神経治療3本の費用が1,700ドル、これは健康保険対象なのだが。

日本だったら、2ヶ月も経っているのでその場で歯も抜かれてブリッジをされて治療は完了しているだろう。


歯医者のあるモール


建物の中には多くの歯科、医者が同居している。


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