携帯電話



先日、出張者の為に携帯電話を2台購入することにした。現在の携帯電話のプランはAT&Tの全米カバー(National Plan)の900分(15時間)使い放題で$59。ただし、週末と夜の7時以降の通話はこの900分には含まれず無料。また、AT&Tの携帯同士は時間に関係なく無料。$3.99を余分に払うと、日本への国際電話は1分間に何と7セント。日本の携帯電話会社がいかに儲けているのか想像できる、アメリカに比べて言葉は悪いが国と一緒になって、使用者から暴利をむさぼっているように感じる。ちなみに、家の電話も同様に安価であり、米国のキャリアの経営は苦しいのは確かであるが。


所が、サービスの費用はとても安いのだがAT&Tの対応の悪さには全く閉口する。最初の電話は一年前にアメリカ人の普通の携帯電話shopで購入したのだが、店員の説明が全くわからない。英語が分からなかったこともあるが、たまたま同じ店員から買ったアメリカ人もその店員”彼女”は全然フォローが悪く、何を言っているのか分からない。”彼女”駄目だと言っていた。アメリカ人の中には自分の間違った知識で平気で対応する人が多い、大抵そう言う人間はクビになることが多いが。その後AT&Tへプラン変更の電話をしてもなかなか埒が明かず、米人の部下に頼んで電話をして貰ったが、その米人の部下も何カ所も電話したけど良く分からないと言ってそのままになっていた。


それで今回はアメリカのshopをやめミツワ(日本スーパー)の日本語の分かる店で僕名義で追加の2台を購入する事にした。追加料金は一台あたり月に$9.99、その3台で900分の通話時間がシェアできる。つまり、携帯電話3台で$59の基本料金と$19.98の追加、合計$78.98で携帯電話が3台持てるのだ。これは家族3人のファミリープランで900分通話、携帯同士の掛け放題を含めて合計たったの9千円弱である。さらに僕のプランは追加電話が一台あたりその値段で最大4台(親電話を入れ合計5台)まで持てるのだ。

また、以前米人に頼んでできなかった、日本への国際電話7セントのプランも変更して貰うことにした。


所がである、追加した2台の電話は何時になっても国際電話が出来ない。AT&Tのカスタマーサービスに電話をすると、『48時間後につながる』と言う。2日後に電話をすると、『48時間まではまだ20分ある』と言う。その後もやはり電話が繋がらない。カスタマーサービスへ電話をすると、今度は『国際電話が可能になるのは90日掛かる』という、『僕はこの1年以上、AT&Tを使用していて、国際電話も使っている』と言ったら、『ああ、そうだ、あと2日掛かるからそれまで待ってくれ。』と言った。『1分7セントの契約はどうなるのか?』と言ったら、『それも2日後となる』と言う。


本当に信用ができない、全然駄目だ。カスタマーサービスは人が変わるたびに言うことが違う、全くフォローもない。アメリカでは、自分の責任範囲以外は頼んでもやってくれない事が多い。多分、カスタマーサービスがフォローする内容から少々はずれる業務なのかもしれない。日本での値段は高いけどNTTドコモのお姉さんの方がサービスも対応も格段に良い。


遂に、電話を買ったミツワに行って対応して貰った。携帯shopなので、AT&Tの契約担当と直接対応して貰った。すると、今まで何日も掛かったものが、すぐに国際電話が可能になった。7セントの契約も再度確認して貰った結果、AT&Tにはまだ入力されていないとの事。その場ですぐに再入力して貰った。日本語ベラベラの日系の店長も何で契約内容が入力されていなかったか首を傾げていたが、これがアメリカなのだ。ちなみに、店長曰く、『契約は変更したと同時にサービスが開始されるので、2日待つなどと言うことはあり得ない。』

店長にAT&Tのカスタマーサービスの事は言ったけど、人によって対応が違うのかもしれないのだろうと・・・。



これで、やっと携帯電話の契約と追加が終わった。確かに通話料金は安い。所が、AT&Tだけではないが、顧客サービスなどには不満が残る。多分文句を言うと、『これは私の業務では有りません、責任はありません。』と言われるだろう。


話はやや変わるが、有るとき、飛行機会社ミスで荷物がロサンゼルス空港まで間違って運ばれた。当然、向こうの責任なので翌日に配達してくれると言っていた、翌日会社に出勤していたら電話があった。『今、出勤して家は不在なので会社まで持ってきてくれ』と言ったら。彼の対応は『私は、あなたの家まで運べと言われた。会社へ持っていく理由はない。』と・・・。帰ったら玄関に置きっぱなしになっていた。彼が悪いわけではなく、彼の仕事は荷物を私の家まで運ぶ事なのだ。


亜弥の入学手続きも教育委員会に日本の高校の成績証明書を提出させられ、開封されて返された。教育委員会ではコピーを取り、高校に回して置くと言った。中学の成績証明書も高校の方から日本の学校へ取り寄せると言っていた。何も学校からフォローがないので、高校に成績証明書を持って行くと、開封したものは駄目との事、中学の成績書も学校は何も知らない。こちらは、横の連絡は無いに等しい。悪気では無いのだろうけど、アメリカは自分の業務範囲がハッキリしていてそれ以外の事はやらない。何から何でも、自分自身で最後の最後まで確認して対応しなくてはならないのがアメリカ流なのだろう。

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