亜弥帰る



29日の14時30分発のタイ航空TG775便で帰国する。

朝、会社で仕事をして10時に家に戻る。午前中は”さやちゃん”が来てくれていた。

スーツケースはお土産で一杯、ぎっしり詰まってとても重たい。11時前に家を出た、405号もその時間は車が空いており飛行場には出発の3時間前に到着。

随分時間に余裕が有ったはずだが、タイ航空のチェックインに40分も掛かってしまう。

13時50分が亜弥のボーディーング。時計は12時半、昼食を食べることにした。飛行場の食堂はあまり良くない、結局ファーストフード、彼女は七面鳥のサンドイッチ、僕はミートボールのサンドイッチ。

『ターキーて何?』

『七面鳥だよ、お父さんはあまり好きではないけど』

『じゃあ、それにしてみる』

『美味しい?』

『うん』

食べてから、その量の多さと・・・で

『やっぱり、ミートボールにすれば良かった』

彼女は最後はちゃんとしたレストランに行きたかったのか、飛行場にはそんなところもなく連れて行けてやれずに残念だった。

食事を終えて、Duty-Freeショップへ。運良く、香菜子に頼まれていたネックレスがあった。

時計を見るともう既に13時20分、セキュリティー検査に時間が掛かる。

『亜弥ちゃん、もう入った方がいいよ…』

『え、お父さんとここで終わり…』

と言ったようにも聞こえ、思わずぐっとくるものがあった。

また、一人になるのが不安なのだろうか。

二人でセキュリティーの列に、係官から注意されるまで一緒に列んでいた。最後は亜弥が角を曲がって見えなくなるまでその姿を見送った、ちゃんと飛行機に乗れているかなと思いながら…1人の車で会社へ戻った。


29日の午前中に来てくれていた、”さやちゃん”と


なかなか写真を撮らせて貰えないので、ここぞとばかりツーショット…



























会社から戻り部屋の灯りを点けた

ソファーに上で見つけた

『忘れ物?』と電話した

『置いていったよ!』

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