2006年6月 マイタックより発売されたGPS一体型PDA Mio P350を購入しました。

Mio P350

 GPS一体型PDAとして評価の高かったMio168の後継機種としてMio P350が発売されました。

 私は AXIM X50vとCFカードタイプGPSのコメットCF/LPとの組み合わせで失敗した(GPSと一体型でないためか左右の揺れの激しい自転車で使用したとき測地にかなりの誤差が発生した)のを教訓に、再び一体型のP350に買い換えました。

 海外では一般的なGPS一体型PDAも日本ではまだまだ認知度が低く(カーナビの進化が遅い海外ではPDAによるナビゲーションが主流)、実際私たちが購入できるPDAのマイタックのMio168RSとE-MediaのInView N-911だけでした。Mio168の発売から2年を経過し、ようやくモデルチェンジを行ったMioP350が発売されました。

 PocketPCとしての性能は、他の最新機種と比べても特筆すべきものはないと思います。CPUクロックは400MHz、表示サイズもQVGA(320×240)と標準的なものです。しかしGPSとして見るとGPSがSiRF StarVという最新式の高精度GPSに変更され、地図データをたっぷりインストールできる1GBのFlash Memory、GPSを複数のプログラムで利用できるバーチャルボード対応(Windows Mobile 5.0)、見た目すっきり内蔵バッチアンテナ等、使い勝手の向上となる改良点が随所に盛り込まれています。

機能詳細 Mio P350
OS Windows Mobile 5.0 for Pocket PC
CPU Samsung 2440 400MHz
システムメモリ ROM 1GB NAND Flash Memory(大容量ユーザデータ領域として利用可能・地図データをインストール済)
RAM 64MB SDRAM
表示機能 日立製半透過式3.5インチ TFT液晶 (ノングレアタイプ)
GPS SiRF Star III
GPSアンテナ 内蔵パッチアンテナ(13×13mm)
インターフェース/入出力 スクリーン:抵抗膜式タッチパネル
入力ツール:スタイラスペン/オンスクリーン・ソフト・キーボード/手書認識
外部メモリ(拡張スロット):SD/MMCメモリーカード
スピーカー:内蔵スピーカー×1
ヘッドホン端子:2.5mm ステレオ・マイクロミニ・ジャック×1
USB:ミニUSB接続(USB 1.1)
他:赤外線通信
電源 電源コネクタ: ミニUSB (DC入力)
バッテリー タイプ: リチウムイオン電池 1200mAh
稼動 GPS機能使用時: 約4時間
電源・ACアダプタ 入力: 100-240VAC
重量 約170g
サイズ 125.6×72×19.8mm
ファンクションボタン 前面3ボタン
地図アプリ ナビソフト MioMap Ver2.X
機能追加等:
・縦・横表示モード追加
・画面表示関連を一新
・通信ポートを選択可能
・PMD7同時GPS利用(バーチャルポート対応)
電子地図 PMD7 for Mio
機能追加等:
・目的地方向線表示
・目的地への直線距離表示
・MioMapと同時利用(バーチャルポート対応)
・縦・横表示モード更新

 Mioが到着したのが、発売日の6月28日でしたので取りあえず29日と30日は車に載せて通勤路のカーナビとしてMioMapを試してみました。住所とか事前登録地(POIと言って17万件が登録されている)にて目的地を設定。案内を開始すると少し辿々しい女性の日本語(笑)で行き先を教えてくれます。立体表示等はありませんが必要最低限の情報が効率よく提供され使い勝手は良好です。GPS精度向上の御陰かMioMAPが位置補正を行うのか気持ちいいほど自車位置がずれず道路の上を進んでいきます。
 Pocket Mapple Digitalを同時に動かしても、キチンと軌跡の記録を行いますし、PMD表示中でもMioMAPの音声案内を聞くことができます。
 カーナビを持っていない人とか、カーナビにお金をかけたくないひとにはカーナビとしてもおすすめです。(欧米ではこのスタイルが主流ですし、Mioは外部アンテナ・カーチャージャー・車載スタンドがついてユンキュッパですから。)因みに外部アンテナを付けなくてもダッシュボード付近におくとキチンと測地してくれてました。
 バッテリーはバックライトを付けっぱなしの状態で2時間少しです。バックライトを調整しても3時間といったところです。Mio168に比べ電池容量が1400mAhから1200mAhに減ったことと、SiRF StarVの省電力化が間に合わなかったからでしょうか。

 7月1日は午前中は少し雨が降りましたが、昼から少し晴れ間でましたので実際自転車に積んで和歌山市内をウロウロしてきました。

 前夜、自転車用マウントを専用ブラケットによりステム部に横向けに取り付けました。ハンドル右側に付けていたワイヤレスメーターが電波の干渉の為か、車速信号を拾わなくなったので手前の位置に変更しました。(以前もGPSとワイヤレスメーターは取り付け位置の関係で電波が干渉しあい、メーターが作動しなくなることがありました。)

 少し曇り空でしたが、初夏の日差しの中、バックライトの輝度を下げた状態では液晶は少しみずらかったのですが、輝度を60%程度にあげたところ良好に見ることができました。

 和歌山市内を走ってみて、改めてGPS精度の高さに驚きました。自動車で走った時と同じく、自転車でも実に正確に自車位置を示してくれます。
 


横置きにしてなかなか収まりがいいMioP350。念の為、ストラップでハンドルに固定しています。

 実際ポタリングで使うには、2〜3時間しか持たない内蔵バッテリーだけではダメなので、外部電源を使っています。お勧めはPocket MOBA 3200mAh。大容量で電池残量がLEDで確認できる優れものです。それと今回Mio購入特典でPDA工房さんから頂いた、バッテリーエクステンダーUを予備として自転車に積んでいます。万一PocketMOBAの電池がなくなっても、途中のコンビニなどで乾電池を補充することができます。


電源ユニット(笑)(Pocket MOBAとバッテリーエクステンダーUを入れてます)


Pocket MOBAとバッテリーエクステンダーU


 

Super Mapple Digital ver.6


Mio168からAXIMに乗り換えて画面もQVGA(320×240)からVGA(640×480)と広くなったのに今まで使っていたPocket Mapple Ver.4やコメットCFに添付されていたPocket Mapple Ver.5ではQVGA表示にしか対応していなくて、AXIMの性能を活かしきれないと悩んでいました。


そんな時、昭文社さんからSuper Mapple Digital Ver.6が発表され、Pocket MappleもVGAに対応したとの記事を知りました。購入を検討していたとき、昭文社さんからモニターとして全国版を使わせていただけるという嬉しい知らせが届きました。
全国版が届き早速パソコンとAXIMにインストールしました。パソコン版の評価は後日するとし、AXIMでの使用感を報告します。

基本的な機能はVer.4や5から変更はありませんが、PDAで使用できる地図ソフトとしては単なるおまけの域を越えとても使いやすいものです。

私がこのソフトを使う一番の理由は地図の切り出しが簡単なことです。地区別に広域・中域・詳細をセレクトしてSDカードに転送できるため、手持ちのSDカードの容量に合わせて地図を持ち運ぶことが出来ます。私の場合512MBのSDカードに全国の広域・中域と関東・関西の詳細を入れることが出来ました。すべての地図を入れるには700MB程必要なので1GのSDカードを注文しています。

私は通勤に片道40Kmほど自動車を利用していますのでAXIMでGPSのテストをしました。GPSの設定をNMEA WGS-84タイプ・GPS軌跡保存を5秒間隔にセットし車に載せ走ってみました。旧バージョン同様正確に軌跡を記録してくれます。専用のカーナビソフトでは道路部分の位置補正をするので正確に道路上を進みますが、Pocket Mappleは単にGPSの位置情報を地図上に表示するだけなのに非常に正確です。少し広い道だと行きと帰りの車線の識別も出来るほどです。

VGA対応は本当に綺麗です。詳細な地図が手のひらサイズのPDAで見れるのは感激です。画面キャプチャーできないのが残念ですがQVGAに対して4倍の情報量の増加の恩恵は計り知れません。(地図の容量に変更がないのは言うまでもありませんが)

カスタム情報は前バージョンのものをそのまま利用できるので今までの資産を利用できるので安心です。但しSDカードに転送するときSDカード下のMy Documentの中にカスタム情報ファイルを入れなければメニューから選択できないので戸惑いました。

 

 

 

Mio168が壊れてしまい新しいPDAを購入しました。(売却済)

AXIM X50vとコメットCF/LP

AXIM X50vはDELL製のMicrosoft Mobile PC2003SE搭載のPDAです。VGA表示が出来る機種の中で4万円台とお買い得感のある機種で、Mio168の後継機として購入しました。

GPSはCFカードタイプのコメットCF/LPを選択。このコメットCFはMio168と同じGPSエンジンを搭載していることから、安定してナビゲーションが期待できます。

本体サイズはMio168とほとんど同じサイズで、Mio用の自転車への取り付けキットもそのまま利用できます。でもGPSアンテナは一体型のMioには到底及ばずかなり大きい感じです。

電池持続時間はSuperMappleDigitalにてGPSを作動させて1時間で25%消費。連続で3時間位ですので、これもMioと同じくらいです。

GPSとして使用するときは電池寿命を気にしてPowerSave(104MHz)で使用しますので画面のスクロール等でモタツキますが、最高速を選ぶと624MHzまでクロックが上がりますのでスムーズな動作です。