リクエストにさっそくお答えして、サーブを掲載しました。
スウェーデン空軍の次期主力戦闘機のサーブ グリペンです。現在のスウェーデン空軍の主力戦闘機は、同じサーブ社のビゲンですが、次期主力戦闘機として、より高性能なグリペンが配備されることになりました。もう配備が開始されているのかどうかは勉強不足のため分かりませんが、2002年までに140機が配備予定です。
サーブ社の戦闘機はそのほとんどが水平尾翼(後ろの小さな翼)がなく、主翼の前方に「カナード翼」なるものを付けています。この形状は、非常に短い滑走路で離着陸を可能にしています。(STOLと呼びます)スウェーデンは、山間部が多く狭い国土に対応するために、このようなSTOL機を必要なのです。スウェーデン空軍の考え方は非常にユニークで、非常時には高速道路の直線部分を滑走路に利用するのです。このため空軍基地が破壊されれば民間空港、それも使用できなければ、どこにでもある高速道路の直線で離着陸します。実際に高速道路での離着陸訓練も行われています。このサーブ グリペンは、700mの直線部分で離着陸できます。すごいですね〜。
「サーブ」と聞いて、聞き覚えはありませんか?そうです、あのスウェーデン車、「サーブ」です。時々走ってますよね。サーブ社は自動車、そして戦闘機も作るユニークな会社です。永世中立国のスウェーデンの軍事事情は大変ユニークですね。同じ永世中立国のスイスもサーブ社の戦闘機を採用しており、やはり高速道路を滑走路にしてしまいます。どんな非常時でも、他国の協力を得ずに国を守ろうとの考えの、永世中立国ならではの戦闘機、サーブ・グリペンでした。
下は、現在の主力戦闘機、サーブ ビゲンです。水平尾翼がないのがよく分かりますね。両写真ともGIFで、あまりきれいでなくてすみません。