マクダネル ダグラスF−15EJ要撃戦闘機
航空自衛隊のF−15要撃戦闘機です。最新のコンピュータシステムにより、以前の2人乗り戦闘機(F−4やF−14等です映画トップガンの戦闘機はF−14で、パイロットとレーダー員の2人が乗ってましたよね)と同等かそれ以上の性能を発揮できます。要撃戦闘機とは、日本国の領空に侵入しようとする、もしくは侵入した軍用航空機を追い払う、もしくは強制着陸させ、場合によっては撃墜するのが任務です。専守防衛のわが国で「撃墜する場合」とは「敵戦闘機によって攻撃を受けた場合」「領空内を飛ぶ民間機が攻撃を受け、もしくは攻撃の危険にさらされた場合」などで、先制攻撃は認められません。先制攻撃が認められる例外として「爆撃機が爆弾庫の扉を開けて日本国の都市上空を飛行している場合」などに限られています。F−15は航空自衛隊に現在約200機が配備されており、航空自衛隊の各基地にて領空侵犯に備えて待機しています(アラート待機と呼び燃料満タン、実弾を装てんしてパイロットは格納庫横の待機室で24時間体制で待機している)日本国の領空に侵入しょうとする、もしくは侵入した航空機をレーダーが発見すると、緊急発進してこれを追い払います。(スクランブルと呼ぶ)領空侵犯する航空機は大半がロシア、北朝鮮、中国の軍用機で、スクランブルの回数は以前は年間600回を超え、1日平均2回以上ありましたがソビエト崩壊以後は急激に減り、現在では年間200回前後となっています。このF−15は1機108億円と、非常に高価で実戦配備しているのは製造国の米国、大金持ち国のサウジアラビア戦乱が絶えないイスラエル、そして日本の4国のみです。ちなみにこのF−15は米国マクダネル・ダグラス社が生産してますが、自衛隊の使用機は三菱重工株式会社がライセンス契約によって全く同じものを生産しています。
三菱 F−1支援戦闘機
航空自衛隊のF−1支援戦闘機です。「支援戦闘機」とは、諸外国での「戦闘爆撃機」のことで、日本では大変イメージの悪い「爆撃機」の呼び名はふさわしくなかったようです。ちなみにこのような、呼び名のおかしな置き換えは3自衛隊全てで行われています。F−1に戻って、このF−1は純国産であり、先に配備されていた三菱T−2超音速高等練習機をベースにして、爆弾、対艦ミサイル、自衛用の対空ミサイルを装備できるように造りなおしたものです。T−2では2人乗りですが、F−1は1人乗りとなっています。生産は三菱重工株式会社です。(開発も)
F−15などの要撃戦闘機の任務が領空侵犯した戦闘機の撃墜であるのに対し、F−1支援戦闘機の主な任務は艦船への攻撃で、レ−ダ−誘導式の対艦ミサイル2発を装備し、領海に侵入した敵国の戦闘艦船に発射され、命中すればフリゲート艦クラスでも1撃で撃沈、もしくは戦闘不能にできます。T−2の配備は1977年でありかなり旧式化したため、現在は日米で共同開発したF−2(数年前、次期支援戦闘機として話題になりましたよね)の配備が進んでいます。F−1はベースが練習機のため、重い対艦ミサイル等でフル装備するとかなり身軽さに欠け、急旋回時にはスロットル(車でいうアクセルですね)を全開にしなければならず、さらにフル装備時の航続距離は絶望的に短く(500km)現在は新型のF−2へと順次移行されつつあります。写真のF−1の翼下の対艦ミサイルは訓練用のダミーです。実弾は弾頭部分に赤色でマーキングされているため1目でわかります。