3rd  Day

フランス新幹線「TGV」

 

3日目は、この旅行でのメインイベントの1つ「ロワール地方の古城巡り」だ

パリから200kmほど離れたロワール地方を流れるロワール川沿いに点在する中世の古城を巡る

問題は、「どうやって行くか」だ パリ発のバスツアーは1人2万円前後と、かなり高い

古城は、長さ100km以上にわたって川沿いに点在していてるため

電車で行けるのは、日帰りだと1つが限界 ベストなのはレンタカーである

せっかくだから時速300キロのフランス新幹線「TGV」にも乗りたい

出国前に国際免許証を発行してもらい、準備OK 

しかし、この日が予期せぬハプニングの連続となろうとは思ってもいなかった・・・

 

前日に予約した朝7時発のトゥール行きTGV乗り換え駅にメトロで向かうが、ここでハプニング発生

所要時間の予想を誤り、メトロの着時間とTGVの発車時間の差が3分ほどしかない!

地下鉄の着いた3分後にTGVが発車なのだ メトロを降りると猛ダッシュだ

通勤ラッシュの駅舎内を、走る走る! 嫁さんも走る!

気のせいか爆風スランプの「炎のランナー」が聞こえてくる気がする

しかし・・・駅は広い もちろん初めて来る駅だ TGVのホームが分からない

「誰かに聞こう」スーツ姿のサラリーマンっぽいおじさんに切符を見せる

おじさんは「俺と同じ方向じゃん、おっしゃ、着いてきな」と手招きをする 後をついて行くが

おじさんのがくぐった改札の機械にはTGVの切符は入らない おじさんの乗るのはトゥール行きの普通電車だ

しかし、TGVのホームも近くに見えている おじさんは改札機の向こうで心配そうにこっちを見ている

とっさに「メルシー ベリー マッチ ムシュー」とフランス語と英語が混ざった変な言葉を大声で叫ぶ

おじさんは分かってくれただろうか・・・

TGVのホームでは、発車ベルがけたたましく鳴っている 車両最後部のドアから乗り込んだ5秒後、ドアは閉じた

危機一髪、これを逃すと次のTGVは2時間後 トゥールから古城巡りの拠点「ブロア」への電車はもっと少ない

乗り遅れていたら、半日がつぶれたも同然なのであった 良かった良かった

車内は日本の新幹線同様に超快適 すごいスピードで流れる景色を見ながら胸をなで下ろしたのだった

 

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