ビタミンC点滴療法

 ストレスがかかると副腎でストレスホルモンが作られます。このときビタミンCが使われます。一般的に、ガン患者には大きなストレスがかかっていますので、多量のビタミンCが必要とされていると考えられます。

  ガン細胞は周囲の結合組織のコラーゲンを分解する酵素を多くだします。そして、コラーゲンが壊わされると、ガン転移の可能性が生じます。ビタミンCはコラーゲンの生成を助ける働きがあります。

 ビタミンCは免疫細胞の活性維持、増殖に関与しています。

 細胞膜内でフリーラジカルが発生した場合はビタミンEが抗酸化として作用しますが、一度使われると、抗酸化能力は失われます。しかし、ビタミンCがあるとビタミンEが再利用できます。ビタミンCは細胞膜以外で抗酸化能を発揮します。体内の活性酸素除去のために、ビタミンCとビタミンEは重要な働きをしています。

 肝臓の解毒システムの栄養素としてビタミンCは重要な働きをします。解毒システムの必要な栄養素が一つでも欠けると、肝臓の解毒能力は低下します。

 一般的に、ガン患者はビタミンCを多量に必要としていると考えられます。ビタミンCの摂取に注意していないと、不足に陥る可能性があると考えられます。

*以上の理由から、当院では経口摂取と点滴投与の併用を推奨しています。

ビタミン
C点滴投与;基本的に1回25g、1〜2回/週、1回5000円(税別))を提案しております。

*標準的なプロトコールが確立している治療法ではありませんが、ガン細胞破壊を目的とした高濃度ビタミンC点滴療法(1回、50g以上)も実施しております。

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