函館・小樽歴史的建造物



2006・10・4.5.6 函館、小樽に遊ぶ、北海道記念紀行。


函館山100万ドル夜景 2006・10・04 管理人撮影
標高334m、展望台からの夜景は世界一との評価も受けている。
山頂へはロープウェイ、タクシー、バス、登山道を徒歩で登るなど。自動車道は冬期は閉鎖中。
頂上からの展望は昼も夜も素晴しいが、特に夕暮から夜にかけての景色がおススメ。
一年のうちでは、秋と冬が一番美しいといわれている。 



詳細はこちらのサイトでご覧下さい
重要文化財・旧函館区公会堂  旧函館区公会堂・関連資料一覧
財団法人 函館市文化・スポーツ振興財団 提供

解説
函館区(現函館市)の公会堂として明治42年5月に着工、明治43年9月に竣工したもので、本館と附属棟から構成される。設計者は函館区技師小西朝次郎、棟梁は村木甚三郎である。本館は木造2階建、桟瓦葺寄棟屋根で、1階は中廊下に面して食堂、球戯室、寝室、会議室などの小部屋が配され、2階は大部分を講堂とし、正面にバルコニーを設けている。附属棟は管理人の住居として建設された木造平屋建、桟瓦葺寄棟屋根で、本館と渡廊下で繋がれる。明治時代に建てられた公会堂建築の数少ない遺構であり、我が国を代表する明治洋風建築の1つである。 



函館港を見下ろす高台に建つ旧函館区公会堂は、明治43年(1910年)に建てられた
左右対称のコロニアルスタイルとブルーグレーとイエローの色が特徴的な美しい建物です。当時としては最もモダンな建物であった公会堂は今なお基坂の下から見上げる姿は元町のランドマークと呼ばれています。
明治44年には大正天皇が皇太子殿下として行啓の際宿舎として使用されており、
館内はその貴賓室130坪の大広間など当時の華やかな雰囲気をそのままに残しています。この由緒ある旧函館区公会堂は昭和49年に国の重要文化財に指定されています。
 旧函館区公会堂の見学は、10月4日函館夜景(8:00pm)を観てから函館山を降るコースに組み込まれています。函館は街を挙げての観光事業に力を注いでいます。旧函館区公会堂と一連の教会群は10:00pm迄ライトアップされています函館を訪れる際には必見の建造物です。管理人記す。20061004


旧函館郵便局(函館明治館)

 はこだて明治館は明治44年(1911年)に、函館郵便局として建てられました。
 明治洋風レンガ造りの建物。当時、この辺りは立地条件が悪く難工事の末に建てられたそうです。外壁用レンガを東京から取り寄せたり、改良石綿を屋根に使う工夫も見られ、明治の函館の文化を垣間見ることができます。正面は吹き抜けで郵便課、右側は電話課、左側は電信課があったといいます。
当時は電報・郵便の2つの業務に分けられ、昭和37年8月までの約50年間、地域の人々のために多くの人たちが働いておりました。
北海道の玄関口だった函館に第1号の郵便局として大変大きな役割を
持っていました。
現在函館郵便局は中央郵便局として移転してしまいましたが、旧函館郵便局は、はこだて明治館としてショッピングモールに生まれ変わり、赤レンガが特徴とされる歴史的建造物として
歴史の街・函館の大きな役割を担っております






管理人所見
 今回(平成18年10月4・5・6日)の旅では、函館山の眺望、100万ドルの夜景を天候にも恵まれて眺望する事ができ幸運だった。そしてライトアップされた、それぞれの宗派の教会(機会があれば写真を公開します)。圧巻は重要文化財に指定されている旧函館区公会堂、ライトアップされ光の中に青く輝くシルエットを見せる姿は神秘的に写る。
 翌日10月5日は小樽で、旧日本郵船小樽支店(重要文化財)を見学し、その後、目当ての日本銀行旧小樽支店を観る。
辰野金吾の指導で岡田信一郎が設計。「辰野式」とは異なる外観のこの建物は、当時まだ20代の新鋭であり、以後、大正・昭和にかけて、日本建築の近代化に多大な功績を残す岡田信一郎の意匠よるところが大きいとも言われています。
 明治42〜45年、同時代に小樽と大阪で岡田信一郎設計の後世に残る建造物が誕生する。浪速(大阪)の地に建てられたのは、当時中ノ島中央公会堂と云われた。現、大阪中央公会堂です。
特筆すべきは、同時期に大阪と小樽に歴史的建造物が建てられて現存する。
浪速の大阪中央公会堂はリーフォームされて公開され、小樽の日本銀行旧小樽支店は
金融資料館として生まれ変わり公開されています。
それぞれ、管理人の本館のHP、「明治の建築家ののこしたもの」詳しく公開しています。ご覧下さい。

 一昨年の9月の金沢行きは山口半六の旧第四高等中学校本館(1棟)「石川近代文学館」重要文化財・昭和44年3月12日指定。を充分に見学し、また昨年秋10月の終わりに箱根に旅をする。当初の目的は、宮の下の名建築,冨士屋ホテルの見学にあったが、
偶然に宿泊した箱根強羅(強羅花壇)で、当地に移築され、一部レストランに使用されている、旧閑院宮家別邸「閑院宮家旧邸・「松村組 柳井平八 設計 昭和5年6月20日竣工」をあわせて見学する機会に恵まれた。
 今年(2006)の函館、小樽、小旅行でも、3日間天候に恵まれたことは大変幸運だったと思う。来年も又日本の何処かで、取り壊されることなく現存している名建築を探訪し徒然に感想文など記すことが出来れば、いいなぁ・・と思っている今日この頃です。
 2006・11・06  管理人記す。
文責:明治の建築家ののこしたもの・三代吉記念館、管理人
本記録の無断転載は禁じます。2006・11・06

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