
閑院宮家旧邸・松村組 柳井平八 設計 昭和5年6月20日竣工
管理人所見
管理人はこの度、2005年(平成17年)10月26/27日箱根に遊び、
偶然に閑院宮家御別邸を知り見学することができ大変幸運に恵まれたと思っています。
この「ハーフ・ティンバー」スタイルの洋館は場所や建物の大きさ、デザイン(設計)の違いこそあれ管理人のHP 明治の建築家ののこしたもの
洋風折衷 建築設計図で挿入されている写真図(建築設計図「大邸宅」・其の他掲載している写真図の建築物はほとんどが取り壊されている。)の中で数集選抜されたものをトップページに挿入してきたこともあり、箱根強羅で現存する、そして手入れの行き届いた建築物を拝見できた事、嬉しく思います。
そして実際に建物の外観や内装(寄木の床や、銘木の腰張り、階段手摺、漆喰の壁、主照明、ボンボリ、ブラケット、多数のステンドグラス)等を手で触れ且つ写真に収められた事は私にとっても、また近代建築に興味のある諸氏にとって喜ばしいことであり、箱根に遊ばれる際にはぜひ立ち寄って見学して頂きたく思います。
又このページでは写真は公開できませんが、洗面所・トイレ等の造作や水洗金具等が
日常に使用できることは喜ばしいことである。又床の寄木モザイクタイルやフローリングは明治、大正、昭和初期のスタイルとしてはお馴染みのものであるが今の時代からは
考えられない凝ったものである。 2005・11・1

玄関外部のステンドグラス


見事な曲線のチーク材の手摺。踊り場中央の窓には見事な
ステンドグラスが見える。

階段室 2

欄間のステンドグラスが素晴らしい

四隅に設計された換気口
各部屋の天井をご覧下さい四隅に換気口が設けてあります。
この建物と同時期に建築された京都北区上賀鴨に現存する建築物があります。
松雲閣・昭和4年に富田弥三平(ヤソべイ)氏「雅号・松雲」の隠居所として建築されました(未公開)。特に天井の換気設計に就いては同様な思想で設計されています。
洋風折衷 建築設計図「小野武雄・著 総論U 第三採光換気」をご覧下さい。
ホームページの無断複製・転写・転載は禁じます 2005・11・1 管理人
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