平成17年4月1日発行

育成会だより

             第84号

西脇市手をつなぐ育成会
 会長  竹中 敏文

広報  西脇市大野175
  ワークホームタンポポ内
 

「わっしょい ひなまつり会」
(3月5日 大野隣保館)
 
2月末より風邪がはやったせいか、体調を崩された方があり、3家族ほど欠席がありましたが、本人14名・兄弟姉妹4名・保護者12名・ボランティア6名の計36名が集い、ひなまつり会をしました。全員で、「ミニモニのひなまつり」を歌った後、高等部を卒業される泰永君・記圓さんに、御祝いの記念品を渡しました。それから、お母さん方とボランティアさんの作った、ちらし寿司やたこ焼き・焼きそば・ロールパンのサンドイッチ・フルーツポンチを食べました。おなかがいっぱいになった後は、ビデオを見たり、カラオケをしたりしました。そして、ビンゴゲームをして楽しみました。最後に、みんなで記念撮影をした後、散会しました。ボランティアのみなさん、ありがとうございました。



生活ホーム部 「希望の郷 見学会」
(3月11日)


 
  会員保護者21名の参加があり、車に分乗して見学に行きました。新年会の時に、蓬莱様からいただいた「北田マンションについての私案」に関しては、国のグランド・デザインが検討中ということもあり、一歩踏み込んだ意見は聞くことができませんでした。また、右記に述べている「障害者自立支援給付法案」についての話も出され、今後の国の施策がどのように変わっていくか、興味を持って取り組んでいくことの大切さを改めて知りました。
 「希望の郷」を経営している社会福祉法人「ゆたか会」が、北田マンションを拠点にして、西脇で活動を始めるに際しては、地元のニーズを反映したものを取り入れてもらう必要があり、そのためには、今回のように、何回かは話しあう場を設定していく必要があるように思います。また、誰かが何かをしてくれるだろうといった、あなた任せの考えでは、本当に役に立つものはできません。立派な施設ができたとしても、利用者は西脇に住んでいる人でなく、他の所に住んでいる人といったことにもなりかねません。今後とも、皆様方の協力をお願いしたいと思います。



北田マンション活用についての勉強会

 グランド・デザインや「障害者自立支援給付法案」等、支援費制度が始まってから、少ししか時間がたっていないのに、国の施策はどんどん変化してきています。背景には、国の財政破綻があり、負担増をもくろんでいることは明らかです。また、法律ができても、実施するのは西脇市ですので、西脇市の方にも働きかけていく必要があります。
 そういった点で、有志による勉強会を立ち上げ、深めていきたいと思っています。日時等決めていきたいと思っていますので、参加してみようと思われる方は、高田(22−9563)まで、連絡をしてください。ひとりでも多くの方の参加を期待しています。
 


障害者自立支援給付法案(仮称)の概要

障害者自立支援給付法案(仮称)の概要
 今国会で審議されている障害者自立支援給付法案について、述べてみたいと思います。
1.障害者の福祉サービスを「一元化」
サービス提供主体を市町村にする。身体障害・知的障害・精神障害の障害の種類にかかわらず、障害者の自立支援を目的とした共通の福祉サービスを共通の制度により提供する
問題点・・・知的障害については、定義がありません(全国一律ではありません)。この問題をそのままにしておいて、サービス提供は矛盾しています。
2.障害者がもっと「働ける社会」に
一般就労へ移行することを目的とした事業を創設するなど、働く意欲と能力のある障害 者が企業等で働けるよう、福祉側から支援する。
問題点・・・障害者雇用率は制定されて以来20年以上たっていますが、一度も達成されていません。その事の反省のないまま、新しい法律が審議されています。
3.地域の限られた社会資源を活用できるよう「規制緩和」
市町村が地域の実情に応じて障害者福祉に取り組み、障害者が身近なところでサービス が利用できるよう、空き教室や空き店舗の活用も視野に入れて規制を緩和する。
問題点・・・今回の北田マンションの活用がいい例になると思います。「ゆたか会」の取り組みに対して、西脇市がどのように支援してくれるかが問われます。
4.公平なサービス利用のための「手続や基準の透明化、明確化」
支援の必要度合いに応じてサービスが公平に利用できるよう、利用に関する手続や基準 を透明化、明確化する。
問題点・・・ケアマネジャーがいて取り組まれている介護保険ですら、問題が山積している中で、ケアマネジャーがいない支援費制度では難し過ぎる。
5.増大する福祉サービス等の費用を皆で負担し支え合う仕組みの強化
 (1)利用したサービスの量や所得に応じた「公平な負担」
障害者が福祉サービス等を利用した場合に、食費等の実費負担や利用したサービスの量等や所得に応じた公平な利用者負担を求める。この場合、適切な経過措置をもうける。
問題点・・・これまでの応能負担(負担できる能力に応じて負担する)から、応益負担(かかった費用に応じて負担する介護保険と同じ)に変わろうとしています。もともと負担する能力の少ない障害者に健常者の理屈を押しつけようとしています。
 (2)国の「財政責任の明確化
福祉サービス等の費用について、これまで国が補助する仕組みであった在宅サービスも含め、国が義務的に負担する仕組みに改める。
問題点・・・支援費制度が財源を考えないまま成り立っていたことが改めてわかります。この法律についても、財源は不明確です。ことばだけならべてもむなしいものです。