平成15年9月1日発行

育成会だより

                   第65号

西脇市手をつなぐ育成会
 会長  竹中 敏文

広報  西脇市大野175
  ワークホームタンポポ内
 

「わっしょい」の場所が変わります

「わっしょい」が開設されてから、2年半がたちました。山手町にある今の場所では、車椅子の方が利用するとなると難しいことがたくさんあるので、昨年から、いい場所がないかと検討を重ねてきました。この度、八日町のところにいい物件があり、そこに転居することにしました。家賃は、現在の4万円に比べると2万円高くなりますが、2階の部屋も使用することができるのと、ワークホームタンポポに近いことから、より有効的な利用ができると思います。9月中に改造をして、10月から使用する予定です。
        
地  図 間 取 り

住所    西脇市八日町542番地の73
建物構造  木造亜鉛メッキ鋼板葺二階建
土地面積  105.71u(31.97坪)
建物面積  1階 84.90u 2階 29.48u
築年月日  昭和40年新築 平成9年改築 
間取り    5DK
改造計画について
   @土間にスロープをつくり、車椅子での利用を可能にする
   Aトイレの便器の向きを変え、介助しやすいようにする
   B階段の傾斜をゆるやかにする
   Cダイニングと洋室との段差をなくす 1階をすべてバリアーフリーにする
   D室内全般の内装等

「わっしょい」への登録のお願い
 
7月はじめに、利用料が変更になったことにより、育成会会員宛に登録のお願いの文章を送りましたが、今回、場所が移転することになり、車椅子の方の利用が可能になったことから、再度、登録を募りたいと思っています。今年度中の登録料は、10月〜3月なので、6000円(一ヶ月ごと1000円×6でも可)です。利用料は、1泊 1000円 時間預かり 1時間 100円 送迎 1回につき 150円となっています。
    「わっしょい」電話&FAX 24−1458に申し込んでください。



学齢期キャンプ (三木ホースランドパーク 8月23日〜24日)

 今回のキャンプでは、音楽療法を取り入れたり、ボランティアグループのスマイル・近畿福祉大の学生の方の協力を得て、実施することができました。支援の輪が少しずつ広がってきていることを改めて実感しました。



織物祭りバザー(8月24日 西脇市総合市民センター)

 学齢期以外の会員の協力を得て実施することができました。



信濃毎日新聞(長野市)
■知的障害者の移動介護利用 支援費制度開始で急増

 知的障害者が外出時に移動介護サービスを利用するケースが県内で増えてきた。このサービスの利用はこれまで視覚障害者らが中心だったが、障害者がサービスを自由に選び、事業者と契約を結ぶ「支援費制度」が四月にスタートしたことが知的障害者の利用を促しているようだ。ニーズの高まりに、知的障害者を介護できるヘルパーの確保が難しくなっている自治体もある。
 支援費制度では、市町村が利用可能なサービスや提供事業者を障害者や家族に提示。各サービスの利用量は、利用者と市町村が話し合って決める。利用者は経済力に応じて料金を支払い、残りは国、県、市町村が負担する。
 移動介護はホームヘルプサービスの一つ。従来も知的障害者が利用できたが、視覚障害や全身性の身体障害者が中心だった。障害児の移動介護は四月から認められた。
 今月下旬の週末。長野市の矢下博亮さん(28)は、市内の「ながの地域生活支援センター・ワンズハウス」の職員と共に電車、高速バスと乗り継いで松本市美術館に出掛けた。乗り物が好きで、四月以降は毎週末このサービスを使っている。
 矢下さんは、平日は知的障害者が共同で暮らす市内の生活寮で過ごし、週末は自宅に戻る。三月までは週末ごとに両親と共に出掛けていたが、母親の光子さん(55)は「親と出掛けるより、若い職員の人たちと一緒の方がうれしいみたい」と話す。
 ワンズハウスは以前から知的障害者にもサービスを提供してきたが、利用は年に五、六件。支援費制度が始まった四月は十二人、五月が十六人と増えている。
岸田隆センター長は「これまで行政も知的障害者に移動介護を提供するという発想がなく、家族も利用できると知らなかった。支援費制度導入で、自由にサービスを使って暮らしを豊かにしようという意識が芽生えている」とみる。
 光子さんも数年前まで「親が亡き後は、息子は施設で暮らすもの」と思っていたが、最近、地域で自立できるのでは、と思い始めた。「移動介護をはじめ、家事援助など地域での生活に役立つサービスが広がってきた」と感じるからだ。
 昨年度から移動介護サービスに取り組む諏訪市の「この街支援センター」でも昨年度、知的障害者は三人しか利用がなかったが、現在は子どもを含めて約三十人が利用。田代育夫センター長は「親たちのネットワークの中で便利だと評判になった」と話す。
 一方、高まるニーズにサービスが追い付かないという問題も。上田市で移動介護を利用する知的障害者は二十人余。利用を希望し、市が必要だと認めた人は六十人程度おり、利用できない人が多数いる。市は「知的障害者には、その人に合ったヘルパーを派遣する必要があり、限りがある。さらに知的障害者のヘルパーを育成していくことが必要だ」(福祉課)としている。

移動介護について
育成会会員の中で、居宅支援のサービスとして、移動介護を認定してもらっている人は、現在のところあまり多くありませんが、本人支援という発想で考えた場合に、移動介護サービスは今後ますますニーズが高まってくると思います。とくに、障害者(20歳以上の成人)については、自己負担額がほとんど必要ありませんので、利用しないのはもったいないと思います。親亡き後、地域での生活を考えておられるのであるならば、親が元気なときこそ、こういったサービスを利用することが大切であると思います。



第47回 兵庫県知的障害者福祉大会の案内

   日 時  平成15年10月31日(金) 10:30〜15:00
   会 場   和田山町文化会館 「ジュピターホール」
   内 容   講演 北岡 賢剛氏  シンポジウム 他
   参加費   2.000円(育成会より負担します)
   当日の予定  市役所出発 9:00   帰着 16:30の予定
西脇市育成会に対して9名参加の要請があります。参加いただける方は、育成会事務局(ワークホームタンポポ)に連絡して下さい。締め切り 9月30日