平成15年3月1日発行 |
育成会だより 第59号 |
西脇市手をつなぐ育成会 会長 竹中 敏文 広報 西脇市大野175 ワークホームタンポポ内 |
「これでいいのか支援費制度!−1/28全国緊急統一行動」−急遽中止−
−全日本育成会等の要望を厚生労働省は全面的に受け入れる−
全日本育成会は、1月28日(火)午前10時30分より、厚生労働省前で予定していました「これでいいのか支援費制度!−1/28全国緊急統一行動」を急遽中止することになり、都道府県・指定都市育成会及び関係団体へ連絡しました。その理由は、全日本育成会等の要望が厚生労働省によって全面的に受け入れられたからです。厚生労働省より『今回の国庫補助基準に関する考え方』が示されましたが、これはまさに「完全勝利」と呼べる内容です
簡単に整理すれば、次のとおりです。
@新たな「基準」は、補助金配分の基準であり、支給量の上限ではない。
A平均的な利用状況を踏また設定であるが、利用状況に合わせて見直す。
B現在の利用サ−ビスの水準が確保されるよう、市町村への補助金は従前額を確保する。
C「検討委員会」を設置し、今後のあり方を検討する。そこでは、「基準」については勿論、地域生活 支援のあり方についてまで検討する。委員の構成は利用者を含め適切に配慮する
一言でいえば、厚生労働省の当初の動きは撤回され、私たちの要望がほとんどすべて受け入れられました。そのため、今後の厚生労働省や自治体の動きを注視し、検討委員会等に積極的に参画することを確認し、今回の緊急統一行動を中止することになったのです。
なお、「障害者療育等支援事業(コ−ディネ−タ−事業)」は、特別交付金(使途が限定された交付金)化等を含め、さらに実施へ向けて努力する旨が厚生労働省より確認されましたが、私たちは今後とも継続して運動する必要があります。
今回の歴史的ともいえる勝利の最大の原因は、障害関係団体による一致した共同・連携行動によるといえるでしょう。この動きは、さまざまな分断(懐柔)工作に抗して、最後まで崩れることなく進めることができました。これも、問題の重要さやこの間の厚生労働省の酷い対応とともに、関係者のご理解・ご支援によるものといえます。
全国の育成会の組織的な参加と後押し、関係団体・関係各位のご理解・ご支援に、心より御礼を申し上げます。
最後に、これからの運動、特に地方自治体への働きかけの重要性を確認したいと思います。支援費制度の円滑な進行へ向けて、さらに手づなを引き締める必要があります。なお、求めがありましたら、この間の「行動」につきまして、全日本育成会よりご説明(報告)へどこへでも出向きます。ご一報ください。
今回の国庫補助基準に関する考え方
厚生労働省 1月27日
1.今回、新たに適用される障害者ホームヘルプ事業の国庫補助基準は、市町村に対する補助金の交付基準であって、個々人の支給量の上限を定めるものではない。
2.今回の国庫補助基準は、現在の平均的な利用状況を踏まえて設定するものであり、今後、
支援費制度施行後の利用状況等を踏まえ、見直すこととする。
3.国庫補助基準の設定に当たっては、現在提供されているサービス水準が確保されるよう、
現状からの円滑な移行を図ることとし、従前の国庫補助金を下回る市町村については、移行時において、原則として、従前額を確保するものとする。
4.検討会をできるだけ早い時期に設置することとし、支援費制度下におけるホームヘルプサービスの利用や提供の実態を把握した上で、在宅サービスの望ましい地域ケアモデル、サービスの質の向上のための取り組み等、障害者に対する地域生活支援のあり方について精力的な検討を行うこととする。
また、国庫補助基準については、支援費制度施行後のホームヘルプサービスの利用状況等を踏まえ、検討会において、その見直しの必要性について検証するものとする。
なお、検討会の運営等については、利用者の意向に配慮し、利用当事者の参加を求めるとともに、公正な運営が確保されるよう、適切な委員構成とする。
5.今後とも、ホームヘルプサービスについては充実を図るとともに、そのために必要な予算の確保につき、最大限努力する。
講演会の案内
誰もが暮らしよい町づくりを考える会
日 時 平成15年3月8日(土) 12:30 開場 13:15開演
場 所 生涯学習の森(兵庫県氷上郡柏原町柏原)
入場料 1000円 (小中学生 500円)
託児あります(予約制)FAXで事務局までお申し込み下さい。
事務局 FAX 0795−72−1311
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