平成14年4月1日発行

育成会だより

                   第48号

西脇市手をつなぐ育成会
 会長  竹中 敏文

広報  西脇市大野175
  ワークホームタンポポ内
 

「わっしょい」ボーリング

 平成14年3月3日(日)午後1時30分より、「ボーレックス西脇」でボーリングをしました。本人・保護者をあわせると、15名近くの参加者がありました。ストライクやスペアなどを確実にものにした松本信一さんが、トップスコアで優勝しました。ボーリングが気に入った松本さんは、「来週もボーリングをしたい」と言っていました。余暇活動のひとつとして生活を潤すものになればと思いました。「わっしょい」では、平成14年度も楽しい行事を計画していますので、会員皆様の参加をお待ちしています。

 

学校週5日制実施にむけて

 4月からすべての土曜日が休日となり、学校週5日制が始まります。障害のある子どもを抱える親にとっては、休日の過ごし方がより一層重要になってきます。親子とも家の中にじっとしていて過ごすということは、お互いにストレスをためることになります。地域の中に、障害のある子どもが安心して過ごせる場を作っていく必要があります。
現在ある取り組み
  第1・3土曜日 午後 2時より   にこにこスイミング(天神池プール)
  第2土曜日   午前10時より   YOUライフサポート事業
  第4土曜日   午前9時30分より 音楽体験教室(カルチャーセンター)
これらの取り組みは、指導員としてボランティアの人はいるものの、親が付き添わなければ参加が難しい場合が多いのが実情です。より多くの方が参加できるためにも、多数のボランティアを確保していく必要があります。そのためには、社会福祉協議会と連携をはかっていく必要があります。
 次に、西脇市と人口のそれほど変わらない山梨県韮崎市を中心に、2年前から取り組まれた生活支援の例を報告したいと思います。

狭北圏域(山梨県韮崎市を中心とした地域)障害者生活支援センターの取り組み
登録者数  約60名
スタッフ   常勤 5人 非常勤 7人 ボランティア 20人
サービス内容
 一時養護サービス 依頼に応じて一時預かり、派遣(自宅等へ)付き添い等を行い、希望に添ったサービスを  提供  派遣 1時間300円    預かり1時間200円
 ショートスティ  主に施設・支援センターを利用し、預かりや宿泊を行っています。
          食費・宿泊費等実費
 ホームヘルプサービス   ホームヘルプサービス事業に沿った内容
          1時間あたり 0〜950円
 余暇活動クラブ  在宅児者・通所グループホーム利用者を対象に余暇活動を行う
          年8回 活動実費
  学童保育     旧保育所跡を利用し、対象は心身障害児と地域の一般の子ども達で、交流と余暇を目的としています。
           月〜金  午後2時〜6時  300円
           休み中  午前9時〜6時  500円
 知的障害者
 生活支援事業   登録によりさまざまな支援を行う  無料

 

支援費制度について

 平成15年度から実施される支援費制度には、以下のような基準で障害程度区分(2〜3程度の区分)が行われます。このようなたくさんの基準をいかに、区分していくのか様子をみていく必要があります。知的障害者更生施設支援(通所)のチェック項目を参考にあげてみたいと思います。
 
知的障害者更生施設支援(通所)の18項目
  ア 食事の準備から摂食、後かたづけまでの支援
  イ 排泄行為にかんする支援
  ウ 医療処置や受診等にかかる援助
  エ 医師等の診断結果や説明の理解に関する支援
  オ 健康管理(健康チェック・軽度褥そうや肥満の予防等)に関する支援
  カ 自らの身体や衣服の清潔を保持することへの支援
  キ 金銭管理に関する支援
  ク 外出、買い物等に関する支援
  ケ 強いこだわり、多動、パニック等の不安定な行動への対応
  コ 食事・排泄等にかかる不適切行動への対応
  サ 自傷行為や他人・物に対する粗暴な行為への対応
  シ 日常生活における不安や悩み等に関する相談援助
  ス 余暇活動や地域の活動等への参加に関する支援
  セ 訓練に対する動機づけ及び内容の理解に関する支援
  ソ 地域・在宅生活に必要な生活関連行為(清掃、選択、調理等)を習得するための支援
  タ 各々の障害に応じたコミュニケーション手段による支援やコミュニケーション訓練
  チ 代筆や電話の仲立ち等に関する支援
  ツ 就労・社会復帰に向けた生活支援の体制作り等に関する支援
 
上記18項目に対して、介護保険のように聞き取り調査を行い、各項目に該当するかどうかの判断をすることになっています。しかし、これを判定するためのマニュアル(手引き)は、現在できていません。当然ながら、判定をする人も決まっていません。この判定は、市町村が行うことになっていますので、西脇市に対してどのようにして準備が進められているのかを尋ねていく必要があるように思います。