平成14年11月1日発行

育成会だより

                   第55号

西脇市手をつなぐ育成会
 会長  竹中 敏文

広報  西脇市大野175
  ワークホームタンポポ内
 

西脇市からの回答(9月20日)

西脇市からの回答が文書で届きましたので、掲載します。市の回答は、太字です

1.北田マンションの寄付について

今年3月、後見人の方を通して、西脇市に寄付の申し入れがあったが、育成会から再三再四要請しているにもかかわらず、事務処理がいっこう進んでいない。この件に関して、一日でも早く、受け入れをしてほしい。
(回答)現在検討中であり、9月中には回答できるように努力します。
9月30日の市との話し合いで、補修費の説明があり、育成会として正式返答を文書にてするとの返答をした。内容としては、まず、名義だけを西脇市にかえても、多額の補償費を育成会として出せないだろうとの意見を言いました。この話を断念するとしたら、かわりに「わっしょい」に家賃補助ができないかを尋ねたところ、部長・次長から次年度予算要望として上程したいとの回答がありました。また、別件でこのような場所提供の話があれば、常に情報提供していただくことをお願いしました。

2.西脇病院の工事に関して

 
西脇病院の工事がまもなく始まろうとしている。障害者が利用しやすいトイレの設置や雨天の時に、車椅子の方が雨に濡れないで、病院内へ入れるよう屋根付き駐車場の整備など、障害者にとって利用しやすい病院を建設してほしい。
(回答)病院の建設にあたっては、各設備機能について障害のあるみなさんが利用しやすい環境を整備するのが当然のことと考えております。車椅子専用のトイレ、雨に濡れない障害者専用駐車場の確保については、現在実施設計の作業中で、計画の中に取り入れる予定で進めております。身障者用駐車場については、対象者以外の駐車に苦慮しておりますが、見回りの強化とともに啓発の看板等を設けその対応をしていきたいと思います。

3.西脇市の防災計画について

 西脇市の防災計画が出されたが、障害児者を抱える家族が安心して避難できる避難場所が配慮されていないように思われる。また、避難可能な人数が6.070人となっており、市民すべての受け皿を考えていないが、この6.070人という数字の根拠を示してほしい。
(回答)災害時の避難場所については、一時的避難をする一時避難地と避難生活が長引いた場合に、避難者の生活の場となる避難所の二種類があります。
 一時避難地については、公共施設の広場やグランドを指定しています。一時避難地は、あくまで、一時的な避難が目的ですので、高齢者や障害者などのみなさんのための特別な設備はありません。しかし、避難場所への避難誘導については、地域の自主防災組織を通じて、日頃から、避難場所の把握や避難経路の熟知、高齢者や障害者の方などいわゆる災害弱者の方の避難誘導方法の検討及び訓練をお願いしているところです。
 また、避難場所については、西脇市地域防災計画の中で、市内の公共施設、各町の公民館等を指定避難所として位置づけています。しかし、実際に災害が発生した場合、その規模、状況等によって避難所となりえない施設も出てきます。したがって、その状況等から判断して、計画に位置づけている避難所の中から、災害対策本部長が避難所指定をすることとしております。
 ご指摘の高齢者や障害者などのみなさんへの配慮については、昨年度策定した西脇市避難所運営マニュアルの中で、対象となる避難者の状態に応じた場所の確保や一般避難者の協力について指定をしており、今後、関係施設の管理者、区長、町内会長、自治会長へ周知をしていきたいと考えております。なお、収容人数については、各施設の可能な収容能力を記載したもので、必要があれば、市有地に仮説避難所等の設置をする計画です。今後、市民のみなさんの意見をお聞きしながら、安心して避難をしていただけるような体制や施設の整備を検討していきたいと考えます。

4.福祉タクシー以外にガソリン券の配布について

 
先のアンケートで、障害者の外出は自家用車が多いとの結果が出ている。アンケート結果を考慮して、障害者が外出しやすいようガソリン券を配布してほしい。また、タクシーが必要な人には、タクシー券が配布されるよう、選択制にしてほしい。
(回答)現在重度心身障害者の移動手段として、タクシー券の交付を行っています。ガソリン券については、考えておりません。

5.障害者福祉計画の見直しについて

 
前回の福祉計画の時も要望したが、見直しを行うための方法が福祉計画の中に盛り込まれていない。そのために、ニーズが反映されにくくなっている。障害者福祉計画の中に、見直しをするための方法を明記してほしい。
(回答)同計画につきましては、平成13年度末に見直しを行い、17年度までの計画として作成したもので、見直しの要望については次回の計画策定時には行いたいと考えます。

6.生活支援センターについて

 
これからの障害者福祉は、3障害(身体・知的・精神)すべて市町村が取り組むことになっています。そのための拠点となる施設として生活支援センターが考えられているが、今回の福祉計画の中では何らそのことが明記されていない。何らかのビジョンを示してほしい。
(回答)福祉計画にでは明記していませんが、第332回の市議会での一般質問で取り上げられ、今後の課題事項であることは認識していると答弁しました。今後支援センターの実現に向けて努力したいと考えます。

7.ガイドヘルパー制度の拡充について

 
ガイドヘルパー制度は視覚障害者が対象になっているが、近隣のところでは知的障害者に対してもガイドヘルパー制度を取り入れているところがある。知的障害が全身性の障害であるとの理解に立ち、制度の拡充を考えてほしい。
(回答)今後検討します。

8.支援費制度について

 
平成15年度より支援費制度が始まるが、西脇市に住む知的障害者(18歳以上)の中で、35人(入所31人・通所4人)の人が市外の福祉施設を利用している。市内に住む知的障害者(18歳以上)の数を知らせてほしい。ワークホームタンポポや杉の子ルーム利用者は、支援費の対象ではないので、費用について検討してほしい。また、18歳未満の知的障害児の数についても、今後の進路を考える手だてとしたいので教えてほしい。
(回答)市内に在住の知的障害者数 105人
     市内在住の知的障害児数  41人
ワークホームタンポポ及び杉の子ルームについては、従来通り支援していきたいと考えております。

9.福祉課の窓口の対応について

 
職員個々によっても違うが対応に不適切な場合がある。人事異動等があるときは、配慮をお願いしたいと思います。
(回答)人事異動については、適材適所に配慮して実施しています。窓口対応の「不適切」については、法的な制度等の説明が充分されなかったのか、接遇態度が悪いとのご意見か不明ですが、接遇に関しましては、各職場、研修所において研修し、親切で気持ちのよい対応を心かけているところです。不愉快な思いをされた方がいらっしゃるのであれば、お詫びいたします。また、そのときに制度等の説明が充分にされなかったということなら、今後のこともありますので、直接担当課へ連絡いただければ担当課から改めて説明をさせていただきます。
 天神池スポーツセンター温水プールの使用に関しまして、職員の対応がまちまちとのこと、深くお詫び申し上げます。当温水プールは、旧通産省の補助金と市費を投入して平成8年に開設し、身体機能を維持増進するための施設として活用を図ることを基本概念のひとつとし、身体に障害をお持ちの方の利用は無料としています。また、プール半分の水深が90pから180pに可動できるため、リハビリ等を含め障害をお持ちの多くの方にご利用いただいております。オープン当初の用具貸し出しの経緯につきましては、その後の管理者や監視業者においても基本的には了承していたところですが、監視員などに十分な対応指導ができていなかったものと思われます。現在は、ビート板については、全利用者の使用が可能ですが、浮き輪(アームヘルパーなど)は、指導者の申し出によって使用を許可しています。一部、利用の皆様の妨げになると思われる用具についてはお断りしていますので、手をつなぐ育成会の皆様がお使いになられた用具も同じようにお断りしたものと推測されます。今後は、充分な対応を期したいと思っておりますが、監視員など交替している場合もありますので、貴会指導者の方から申し出の上、用具をご使用くださいますようお願い申し上げます。