物が好き(21)・マンガ
・物好きトップに戻る
蟲師(むしし) 漆原友紀
アフタヌーンKC
講談社
2000.11
 「蟲」という架空の生物を設定した他はストーリーも絵もガンコなほど写実にこだわったようだ。タガがはずれたようで何でもありの近頃のマンガとはひと味違う。
 水彩の表紙絵もよい。
ポーの一族 萩尾望都
小学館文庫
1998.8
 人に貸すと返ってこない。今持っているのは3度目に買ったもの。手元に置いておきたい本。
 主人公がエドガーとアラン、で題名がポーの一族とは。メリーベルはアナベル・リーから採ったものか。
パイナップル
ARMY
浦沢直樹
工藤かずや
小学館文庫
1995.12
 多くの連載マンガがそうであるように、この作品も初めは単発ものとして描かれたのではないかという気がする。
夏の思いで つげ義春
中央公論社
1988.11
 短編集。
メロドラマ 村上もとか
講談社
1998.1
 村上もとかのマンガは説明しにくい。が、何しろ面白い。今「龍」を連載しているが、話がどんどん広がって、どうして落ちをつけるつもりかと心配になる。
 読んでいると、どの作品も余程入念なロケハンをしているのか大量の資料を読んでいるのか、細部のリアルさに驚く。
JIN−仁 村上もとか
集英社
2001.4
 近頃タイムスリップものが多い。現代の脳外科医が江戸末期にタイムスリップし多くの人を助ける話。
 連載第1回目にタイムスリップする経緯について伏線が張ってあるのだが、作者はまだ憶えているだろうか。その後全然話の続きが出てこないのだが。
岳人列伝 村上もとか
小学館
1981.6
 山で生きた人、死んだ人のこと。短編集。読む価値あり。
さけた旅券 御厨さと美
小学館
1981.1
 この作者の名前、読めるかな。「みくりや さとみ」Googleで検索すると850件も出てきた。居るんですねぇマニアが。
 漫画家からコンピュータ屋さんになってしまったという変わった人だが、「裂けた旅券」面白い。「ノーラの箱船」も面白かったが、単行本は見たことがない。
寄生獣 岩明均
講談社
1990.7
 人間がこれほど自然を破壊するのは「天敵」が居ないからだ。というスタートだったと思う。連載中にだんだん「自然保護」だの「自然にやさしい」だの言う人が増えてきて、へそ曲がりな作者はただのアクションマンガにしてしまった。
 好きだな〜、そういうへその曲がり方。正論を言いつのる人ほど怖いものはないからね。
骨の音 岩明均
講談社
1990.1
 短編集。
夜の歌 藤田和日郎
小学館
1995.8
 デビューからの短編集。どれも面白い。現在連載中の「からくりサーカス」の原型らしい「からくりの君」も。「加藤鳴海」の原型「加当段蔵」も登場している。
女には
向かない
職業
いしい
ひさいち
東京創元社
 朝日新聞に連載の「ののちゃん」に登場する藤原先生が主人公。藤原先生はどうして「あんな風」なのか、いつから「あんな風」なのか。