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事故現場。気温−3℃。 B交差点で5台が絡む事故が起きて、事故車が道路を一部塞いでいた。 そのことで、G市からA市方面行きはB交差点を先頭に数百m(左図のずっと下まで)渋滞していた。 C交差点付近に居たKさんはE道からA市へ迂回しようと渋滞の列を離れ、右折しようとした。そこへ私の車が・・・。 |
なぜB交差点の事故が起きたか。また、私たちの事故が起きたか。現場の様子をもう少し説明するために、縮尺を小さくしてみた。 H地点付近はG市方面に向けて緩やかな下り坂なので、スリップ防止のために融雪装置が設置されている。 H地点でタイヤを濡らした車が、G市方面に向かうので、B交差点,C交差点のあたりは道路のそちら半分だけアイスバーンになる、という特殊な状況になっていた。 |
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後日撮った写真。 コンビニの駐車場は広く、F道とB交差点の間の三角形の土地は全部コンビニ。 コンビニのすぐ向こうがB交差点。駐車場と田んぼの間がF道。F道は駐車場と一体化している。 |
コンビニからG市方面を見る。 当日はこの写真の手前方向行きはベッタリ渋滞していた。 向こうに小さく見える白い車の辺りが、C交差点。 |
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C交差点付近。前方がG市。左がE道。 事故直前の私の視点と見て良い。 |
E道からC交差点を見る。前方がF道。右がA市。左がG市。 地図では直交だが、やや左にオフセットしていることが分かる。 |
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もう少し近くから撮ったもの。 白い車の手前に路肩を示すポールが見える。 このポールに注意。あとで位置関係の目印になる。 |
これは事故直後。Kさんの車がちょうどセンターライン上で立ち往生し、大渋滞に。 何とかどけようとするが、クスリとも動かない。押したらどうかと思うが、道路がツルツルで、立っているのがやっとだ。 この写真で、先ほどのポールとKさんの車の位置に注意。車が交差点より、車2,3台分手前に止まっていることが分かる。 |
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Kさんの車。 手前の白い線は、Kさんの車が氷を削った跡だ。つまり、Kさんの車が衝突直後、真横に滑ったことを示している。 この写真から、3つのことが分かる。 (1) 衝突した瞬間の車の向き。 (2) 衝突した場所。 (3) 2台の車の速度の違い。 (4) 2台の車のそれぞれの速度。 |
これは私の車。 たいしたことないように見えるが、右の車輪が動かないので、黄色い台車を入れてある。運転席側のドアも開けにくい。 この2枚の写真から、衝突直前お互いに左にハンドルを切ってよけようとした結果、私は前面右側、Kさんは右側面前部が衝突したことが分かる。 |
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こういう具合だ。 ここで、道の半分だけアイスバーンになっていたことを思い出すと、衝突後Kさんの車は平行移動したのではないと推定できる。 左図のように衝突すると、Kさんの車には反時計回りの力が働き、回転しながら左に滑る。左前輪はセンターラインを越えるとスリップが止まり、今度はそこを中心に車体が時計回りに回転し、左後輪が反対車線に出たところで停止する。 その結果が上の写真だ。私の車は左の縁石に当たって停止した。 |
さて、Kさんの車がそこで停まったのには、もう一つ訳がある。そちらの車線は渋滞中で、そこに止まっていた車に、Kさんの車の左前部が接触したのだ。気の毒に、全くのとばっちりだ。 なお、衝突後、真横に滑っていると言うことは、まさにそこが衝突事故があった場所だと言うことだ。つまり、Kさんから言えば交差点の数m手前、私から言えば交差点を数m行きすぎたところだ。 |
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では、衝突した時のスピードはどうだろう。何しろツルツルに凍っていたので、両車とも本当にゆっくり走っていた。結果的に衝突してしまったのだから、もっとゆっくり走るべきだったと言われればその通りだが。 Kさんの車は日産セレナのようだ。とすると、その質量はドライバーも含めて1700kg程度。私の車はトヨタラッシュで、同じく1300kg程度。(本当はオプションをどっさり付けているのでもっと重いが、手元に資料がないので、これで計算しておく。) 衝突後、真横に滑ったと言うことは、進行方向の運動量がちょうど打ち消されたと言って良い。従って速度の比は、Kさん:私=1.3:1.7、ということになる。私の方がわずかにスピードが速かったわけだ。 つぎに相対速度、つまり双方のスピードの和はどのくらいか。これは車の壊れ方から推測する以外に無さそうだ。 当てずっぽうだが、この壊れ方なら、50km/hを越えることはあるまい。おそらく30〜40km/hが妥当な線だと思う。 これを先ほどの比率で案分すると、私が17〜23km/h、Kさんが13〜17km/h程度になる。 |
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写真や現場の状況からの分析は以上だ。 私の記憶していることを書きたいという欲求はある。例えばどの位置でKさんの車に気づいて、どのように回避行動をしたか、ということだ。 しかし、記憶とはあいまいなもので、今となっては物的証拠もない。 Kさんは私と違う説明をしているようだ。ここにKさんの主張をのせることはできないので、私の記憶に基づいた主張を一方的にあげるのはフェアではない。 ただ、事故現場の詳しい写真を撮れるなどはめったにないことなので、その写真の解釈のみをアップしておくことにする。 今後、保険会社と話をすることになる。Kさんと私の言い分が違うが、第三者にどちらの言うことが正しいかを判断することはできない。物的証拠がなければ、「じゃあ真ん中取って、こういうことにしましょう。」ということになるだろう。 たまたま私は記録マニアなので写真を数枚撮ったが、普通なら自分の言うことを信じてもらえなくて悔しい思いをする人がほとんどだろう。 車のフロントガラスにくっつけて、事故の時には自動的に記録するカメラがある。少し高いが、考えてみても良いかな。 |