ついこの間までお正月気分でおりましたのに、
もうひと月が終わろうとしております。
みなさん、新しい年の1ヶ月はいかがでしたか。
我が家ではコマ回しが流行りました。
父親の私も、昔取った杵柄で息子と一緒にコマ回しに熱中しました。
今年もホザナ通信を宜しくお願い致します。
「お父さん、出番ですよ」はいかがですか。
興味深く読んで下さっているとしたら大変嬉しく思います。
もしかしたらこんなお父さんがいらっしゃるかも知れません。
『どうして自分は子どもをほめてやれない』というお父さんです。
このことで心ひそかに悩んでおられるかも知れませんね。
いつも子どもの欠点や失敗ばかりが目について、つい小言を言ってしまうのです。
こういうお父さんは、子どもの頃、どんなにいい点数を取ってきても、
ご両親からちっともほめられたことがないばかりか、
失った1点2点のことで責められていたのかも知れません。
このように育ったお父さんは、
いつの間にか「完璧でない限り、お前は決して満足するな」
というメッセージをご両親から受け取り、
実際にお父さんになってからもそれを忠実に守ってしまうことになるのです。
そうです、完璧主義者の誕生です。
人間、完璧になんか生きられるはずがありませんから、
非難の種はどこにでも転がっています。
こうして、自分や他人の欠点を責めて、
「頑張れ、頑張れ」と駆り立てる性格ができあがるのです。
満足することを知らない完璧追求人間です。
自分も周囲も疲れ果ててしまいます。
逆に、「完璧にできないからやっても無駄だ…」と初めから諦めてしまう完璧主義に
なってしまうこともあります。
どうしたらいいのでしょう。
自分の中にある「完璧であれ!」という親からのメッセージに気付き、
それを捨てることです。
代わりに「そのままで素晴らしい。完璧じゃないけど最高だ!
だからもっと素晴らしくなれる!」
というメッセージを自分に語り聞かせることです。
実は、これこそ聖書のメッセージなのです。
長い間の癖を矯正するのは大変ですが、
それでも根気よくしていると、「完璧であれ!」というメッセージの呪縛がほどけ、
本来の自分らしさを生きれるようになっていきます。
そして、欠点よりも長所を見られるようになり、ほめることもできるようになりますよ。
こういう意味で、子育ては素晴らしいですね。
子供を育てているようで、実は親である私達が育てられているのですから。
子供の成長と共に親自身が新しい視点で自分の歩んできた道を踏み直すことができるのです。
嬉しかったこと、辛かったことなどを思い出し、
内面が探られ、気付きが与えられ、いやしが起こってきます。
その時のポイントは、
親のそういう内面をしっかり受け止めてもらえる存在がいるかどうかです。
もしなかったならば、子供達に被害が及ぶかも知れません。
私の場合、息子や娘をだっこしながら、
自分の赤ちゃんの頃について何度も思いめぐらしました。
その時必ず、神様に抱っこされている私を思い浮かべたのです。
私がこの子を慈しむ以上の慈しみをもって、
神様は私を慈しみ大切にして下さっているのだと感受しました。
心が熱くなったのを覚えています。
神様と私のそのような関係が、子育てによって、よりリアルに実感できるようになりました。
実際、神様は私達をありのまま100%で受け入れて下さいます。
『私の目にはあなたは高価で尊い。私はあなたを愛している』という神様の言葉があります。
神様の目はどのような目でしょうか。
私達の人生すべてを残らず見てこられた目です。
その神様が『あなたは高価で尊い。あなたを愛している』と言って下さるのです。
お父さん、子育てをしながら、神様と共に自分の人生を踏み直してみませんか。
きっと素晴らしいことが起こってくるでしょう。
■お父さん出番ですよI (ホザナ通信 2004年1月号より)