■さわやか家族関係 (ホザナ通信 2004年1月号より)



男女の違いについてE

  みなさんこんにちは。

 男と女ってこんなに違うものなのか…と思わされる毎日です(笑)。

 今月もそんな違いの一つをお分かちしたいと思います。

 「男性の頭はコンパートメント(個室)だ」ということです。

 はて、それはどういうこと?と思われるかもしれないですが、

 一言で言えば、男の人の頭の中はすべてが小さい部屋に分かれているということです。

 ですから仕事の時は仕事の札のかかった部屋にいるし、

 家にいる時は家という札のかかった部屋にいるというのです。

 これは何かに集中していると、

 それと同時に他のことを思うことは難しいという男性の傾向を表わしています。

 石井希尚さんはこんな風に言いました。

 「男性は実際問題として、

 例えば職場での会議中に『家庭』や『妻』のことは考えていません。

 事が一段落したり、気が抜ける瞬間にふと我に返って『家庭』や『妻』のことを

 考えたりするのです」と。


  これに対して女性は一体どうでしょう?

 女性はまったく逆で、一つ一つが仕切られた部屋ではなく、

 すべてが流れる川のように同じ思いの中に置かれていると言えます。

 ですから「今日一日ず〜っと、あなたのことを考えていたのよ」ということがあり得るのです。

 女性は何かをしていている時も、

 その他の全部のことが一つの流れのようになって頭の中を流れているので、

 別のことをしているから、さっきのことを忘れているということはありません(感情的な意味で)。

 だからすぐに気持ちを切り替えたりするのは苦手です。

 その思いがず〜っと心に残っているからです。

 「いつまでもグジグジと!」と言われても、

 さっきのことと今のこととは同じ感情の流れの中にあるので、

 古いことでも別のことでもないわけです。

 ですからまた、ご主人との関係の中で嬉しいことがあれば、

 子供と接する時も、家事をする時も、いろんな場でその嬉しい感情をもって

 行動できたりもするわけです。


  他方男性は頭の中が個室状態ですから、

 その部屋に入っている時はその部屋のことで頭がいっぱい。

 さっきまでいた隣の部屋の時の感情とは切り離されています。

 「よくそんなに平気でいられるわね!」と女性が思う時も、

 男性からすれば「これはこれ、あれはあれ」という場合が少なくありません。

 だからこそ多くのことをこなすことができるのかもしれません。

 子供の進路のことで頭がいっぱいのお母さんと、

 さっきまでその話をしていたのに、今は完全にスポーツ番組に没頭して、

 進路のことなんてまるっきり関心がないかのように思えるお父さん。

 こんな構図もよく見かけますね。こんな時「薄情な人!」と責めたりしないで、

 今はテレビの札がかかった部屋に入っているんだと思ってあげてほしいなぁと思います(笑)。

 こっちの部屋に来てほしいと思う時は、ズカズカと押し入らずに、

 優しくノックしてからにしようとか、そんな配慮があるといいかもしれませんね。