今月も引き続き男女の違いについて、
お互いに知り合う時にしたいと思います。
夫婦にとって「コミュニケーション」ってすごく大事なことですよね。
きっとそれはお互いに、それなりに感じていることだと思います。
けれど、その「コミュニケーション」の大前提が、
男と女で大きく違っているのをご存じでしょうか?
「みなさんにとってコミュニケーションとは何ですか?」という問いに、
男性の多くは「伝達」とか「会話」などと答えました。
けれどある女性は「一緒にいること」と答えたと言います。
男性にとって、コミュニケーションとは
「自分の伝えたいことを、伝えたい時に、なるべく簡単に省略して、
結論だけを一方的に伝えること」である場合が多いものです。
物事を発言する前に、自分の中で分析して結論を導き出す。
そしてそれだけをストレートに表現してしまう。
奥さんに突然「転勤する」と言ったり「今日仕事休むぞ」という具合に。
それまでのプロセスというものは、自分の中で片づけてしまうものだからです。
でも女性は違います。
女性にとってコミュニケーションとは「自分の存在を確かめること」のようなものです。
コミュニケーションをとることによって、安心や平安を感じ、
それが「幸せ指数」を決めるといっても過言ではありません。
コミュニケーションによって、「愛しいパートナーと人生を共有している」という実感を得るからです。
彼女たちにとっては、伝達の中身はさほど問題ではないのです。
その時間、そのプロセスを共有しているということが大事なのです。
だから「いつでもどこでも」コミュニケーションをとりたがります。
こうなると男性は一生懸命コミュニケーションをしているつもりでも、
女性にとっては全然満足いかない、という場合が起こってきます。
けれども、これはどちらか一方が悪いということではありません。
このコーナーで取り上げる男女の違いについてはいつもそうですが、
そんな風に考えていることが多い、ということだけであって、
お互いがそれを知って、合わせあっていく。
相手の気持ちや考え方を少しずつ理解しようと努力していく、
そんなヒントになって欲しいと思っています。
一方的に、男性に「もっとコミュニケーションしろ!」って言うのは酷ですし、
だからといって女性に我慢を強要するのも違いますよね。
お互いを知り合うことによって、
少しずつ少しずつ、
二人の距離が縮まっていけばうれしいなぁと思います。
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