■さわやか家族関係 (ホザナ通信 2003年7月号より)

男女の違いについて@

 みなさん、こんにちは!

 今回から少しの間、「この人と結婚していいの?」という

 石井希尚さんの書物からお分かちしたいと思います。

 この本のタイトルからすると、

 「結婚前の若い人の本」という印象がありますが、

 私はむしろ結婚して一緒に暮らせば暮らすほど

 相手のことが理解できない、すれ違う、腹が立つなどなどの感情を

 抱かれたご夫婦にぜひ読んでいただきたいと思います。


 こんな話が載っていました。

 あるご主人が仕事を終えて夜遅く帰宅しました。

 玄関の扉を開けて「ただいま」あいさつするやいなや奥さんが言いました。

 「お帰り。今日一日どうだった?」

 するとご主人はあまり気がなさそうに答えました。「別に・・・」。

 こんな返事が続くうちに奥さんは友人に打ち明けました。

 「うちの主人、私のことなんかどうでもいいと思っているのよ。

 何にも話してくれないんですもの。」

 石井さんは言います。

 男性は「裁判官」で女性は「体温計」。

 一般的に男性というものは事実発見型です。

 特別にいわなければいけない大事なことがない限り、

 取り立てて発表しなければならない必要性を感じないのです。

 男性は常に事実を発見し、それを表明しなければ気が済まない裁判官のような傾向があります。

 これは愛が冷めたからではなく、

 男性の裁判官思考のなせる業なのです。

 これに対して女性はどうかというと、

 常に自分が熱いか寒いかを計る“体温計”のようで、

 自分がその時々「どのように感じているか」という気持ちを非常に大切にします。

 これは、女性にとってごく当たり前のことで、

 この時の奥さんも別に一日の出来事すべてをリポートしてほしいとは


 夢にも考えていません。

 ただ、彼から何らかの感情表現に値するものを期待しているのです。

 その“気持ち”を自分の体温計で計って一緒に感じていたいと考えているからです。

 お互いのそんな感じ方の違いを知ることは、

 夫婦の関係をいらない誤解から守り、

 より確かなものにしていくためにとても重要なことだと思います。

 そんな男女の違いに気づいていく時間を

 これからご一緒に過ごしていきましょう。