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向林 忠晃(和歌山県)
マジメとマメ。生きていくうえで必要なのは…
□2002年3月1日 3年学級通信『アウフヘーベン』bT4
■中谷彰宏氏の著書『なぜあの人はプレッシャーに強いのか』(2001年 PHP文庫)に次の文章がある。
往々にして、マジメとマメとは正反対なのです。
仕事のできる人は、モテる。
今度の日曜日、彼女をデートに誘おうと思う。
でも、その日は、50%の確率で仕事が入りそうだ。
マジメな人は、仕事が100%なくなるまで、彼女を誘うことができません。
マメな人は、「50%の確率で、大丈夫なんだけど」と、とりあえず電話をかけるのです。
次の日、まだわからない。
マメな人は、「ごめん、まだ結果が出ないんだ」と電話をかけます。
未確定であることすら、電話をかける立派な口実にしているのです。
こうして、マメな人は、毎日コツコツ電話をかけてデートをする前に口説いてしまっているのです。
たとえ、日曜日に仕事が入って彼女と会えなかったとしても、もうかなり深い関係になっているはずです。
これが、マメということなのです。
恋人にマメにできる人は、きっと仕事にもマメにできる人なのです。(p.50〜51)
■これを読んで考えた。
私が女性にマジメかマメかどっちなのか,ということについてではない(笑)。
私はマメな子を教育しているか?,ということについてである。
■具体的に書く。
たとえば,宿題を忘れてきたケースである。
できなかった理由を,前もってきちんと伝えてくる子がいる(ごく少数)。
この子達はマメなのである。
問題は,何も言ってこない子ども達への対応である。
一番多い言い訳は,「何々があったからできなかった」というものだ。
これを見逃してはいけない。
「それは何時間掛かりましたか?」
「あとの何時間は何をしていたのですか?」
「この宿題はそんなに時間が掛かりますか?」
という風に徹底的に追及しなければいけない。
怒るのではなく,淡々と,だが毅然とやることがポイントだ。
■しかし,現実はどうか。
私はできていない。
自分で「俺は結構,気が短いんだなあ」と思う(特に最近は)。
だが,子ども達に基礎学力を身に付けさせたいと思っているなら,これぐらいの執念深さで臨まなければいけないのだろう。
言い換えれば,「確認」を徹底するということである。
■以上をまとめる。
マジメな子を育てることは大切だ。
しかし現実には,マメな子を育てることも大切なのである。
それは指導者次第だということだ。
私はまだまだ甘い。指導におけるマメさが足りないのだ。(ってことは,女性へのマメさも足りない?)