TS-850 vs FT-1000MP(2001.04)

 MARKVが出てから、中古市場に多数出回っていたFT-1000MPを
YAHOOオークションで入手しました。
 フィルタは、250Hzが8M,455k増設されている状態でした。
 これに、455kの400Hzと、8M,455kの2.1kを追加しました。

 MP単独でいうと、SSBNARROWは役に立っていないです。
 やはり、SSBの場合、標準のコリンズメカフィルが素直な音で聞こえ
るので、サイドがかぶっていても、標準2.4kのほうが聞きやすいです。
 DSPは、思ったほどの効果がありませんでした。

1.基本性能の比較
 DSP抜きの混信除去機能抜きでの比較では、MPのほうが音がマイ
ルドで、疲れにくいような気がします。
 しかし、ここ一番の弱い信号は、TS-850のほうが上でした。

2.混信除去機能の比較(DSP抜き)
 MPは、IF-SHIFT、WIDTH、850はSLOPEチューンでカットすること
になるが、明らかにMPのSHIFTのキレがいい。
 850のSLOPEチューンはCWではほとんど役にたっていません。
 SSBならまずまずの効きなんですがね。

3.フィルタの比較
 MPは、8M、455kに250Hz、850は、8Mに500Hz、455kに250Hzを入れ
ていますが、850のほうは群遅延が非常に気になります。
 MPのほうは、割と素直な音で、聞きやすいです。

4.操作性
 850になれているので、使いやすいのは当然です。
 しかし、6mDXにはDUALWATCHが欲しいところ。


5.結論
 上記のことから、4.が引っかかりますが、MPをコンテスト用、850を固定
で6mDX用とすることにしました。

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2002.08.17追記

 7月の電通大コンテストは、固定から参加したので、久々にTS-850を使用しました。
 FT-1000MPを1年半使用してそちらに慣れた私には、TS-850の250HzCWFの群遅延は苦痛そのものでした。
 呼ばれても、符号が全然わからない!!
 私は、このRIGのこのフィルタを使って2度とコンテストのLOWBANDで使うことはないでしょう。