2005年6m AND DOWN コンテスト参加記
2005年7月2日〜3日
参加部門:CA 537局×96マルチ=51,552
天候:終始雨。3日朝からは経験のないほどの大雨。
移動地:伊都郡
準備編
今回も仕事の都合で参加が危ぶまれていましたが、何とか昨年同様人柱を立て「自宅待機」という名目で出勤を免れました。
(注:自宅待機の本来の意味は、すぐに連絡
がつき、何かあれば遅滞なく駆けつけられる体制にあることであって、決して山に無線しにいっていいわけではありません。2002FDでは呼び出しを食らっ
てえらい目に遭いました)
そんな状態なので、やる気を出すために趣向を変えてみることにしました。
2m以上の周波数については、運用経験がほとんどなく、どのくらい飛ぶものか、コンテストでどのくらいできるものか、何時くらいにQRVすれば良いのか
といったノウハウが全くありません。
幸い(?)昨年購入した割に、全く活躍していないX7000という代物があるのでマルチバンド参加することにしました。
しかし、1.2Gから上は設備がないので50-430MHzの3バンドでの勝負となります。
さらに、和歌山は大阪の人口密集地からはビーム方向がそれているため2m以上の周波数では6m以上に苦戦することが予想されます。
XAでは、ライバル(?)にあまりにハンデを与えすぎになってしまうので、CAで出ることにしました。
発電機はEU9Iですが、よくかぶったりしてどうも始動がしにくいのと、燃費が良くわからないのが気になります。
5時間程度は持ちそうなので、それを目標に給油することにしました。
設備
設備は、ありあわせで、RIGはFT-1000MP+TRV、FT-100、ANTは6mが自作5ele、自作F9FTもどき、HB9CV、その他は
X7000としました。
但し、自作5eleは性能比較したことがないので、念のため4eleHB9CVも持っていくことにしました。
Nコネのついた同軸は、5DFB20mものしかありませんがよしとしました。
144,430MHzは、お互いのRUN時に裏ワッチができなくなるのですが、局数のバランスから考えてそんなに問題にならないでしょう。
6mの3本の切り替えを舶来品の切替器に任せれば、それぞれのRIGに直結できるのでSIXPAKは不要。
PCは、ALLJA同様2台体制としました。また、ALLJAで苦労したので必ず左側のPCがRUNするように接続することにしました。
(SO2RBOXにはこの機能を搭載していたのですが、ALLJAでは接続線が足りずに使用できませんでした)
目標設定
時間がなかったので昨年の結果のみ確認して、どうせなら圧倒的有利な1エリアに肉薄できる目標を設定してみました。
6mはMIXでいつも200QSO前後できているので、300は確保できるかなと。
6m以外は全く見当もつかない状態ですので、数字をご覧のとおりかなりいい加減で、「1エリアの上位に肉薄する」道筋をつけるための
辻褄合わせの目標となってしまいました。
バンド 得点 マルチ
50 MHz
300 50
144 MHz
200 30
430 MHz
100 20
合 計
600 × 100 = 60000
設営編
コンテスト当日は、早朝から移動して場所を確保しました。
道中は、かなり雨が降っていましたが、現地は時たま風が吹いて雨がぱらつく程度でしたので、さっさと尾設営しました。
ESTIMAで踏むほうにはX7000と自作5eleを、くい打ちするほうにはHB9CVと自作F9FTを載せます。
ALLJAと比較するとANT本数は少ないので、10時過ぎには設営完了。
発電機にガソリンを入れると、溢れさせてしまいました。上限のところからはタンクが急に細くなっているのか、あっという間に溢れてしまいます。
夜に入れるのは苦労しそうです。
とりあえず一発でかかりましたので、そのまま回し続けることにしました。
5eleとF9FTの比較をしてJA6YBRを聞いてみると、あまり変わらない。S/N、サイドの切れは、圧倒的に自作5eleが上。
逆に言うと使いにくそう。
ちょっと悩んだ末、そのままの構成でQRVすることにしました。
この移動地でのX7000の飛びが全くわからないので、確認しようと思ったとき、レピーターリストを持ってくるのを忘れたことに気づきました。
仕方がないのでワッチしていると、144MHzでは7まで聞こえている!
430MHzは、ほとんど局がいないのでわからない。
その後6mを聞いていると、CONDXがそこそこ良さそうなのでATAS-100を使ってHIGHバンドで遊んでいました。
そのうち24MHzが全国的に開けてきたので、6mが気になりますがパイルが収まりません。
何とか途切れたところで6mをワッチすると、なんとWが開けているじゃないですか。
既に落ちかけだったからか、呼んでも返ってこずでしたが、久々に北米の信号を聞くことができました。
その後は、2回目の給油を20時半頃にして休憩。コンテスト開始を待ちます。
運用編
特に周波数取りをする必要もないだろうと、直前のPhを聞いていると、無茶苦茶強い局がいる。
結構ご近所にいらっしゃるようです。
まだ6mで8が不安定ながら開いているようなので、スタートを6mにして裏を2mにすることにしました。
30分後位に430で裏が6mかなぁと。
後は、2mで裏が6m→6mで裏が2m、430・・・・のひたすら繰り返しで、最初のQSY以外は基本的にRUNを止めない方針に決めました。
スタートから6mはいいペース。30分で42QSO。期待した8は3局2マルチどまり。裏は7QSO。
430は予想以上に局がいない。これなら430スタートにすべきだったか。
それでも、21:50まで引っ張り2mへ。
2mは、なぜかいいペースで呼ばれ続け、最初の1Hは80QSO。
3Hで200QSOを突破。ALLJAでもそんなにいかないのに。
但し、内訳は6mが116、2mが65、430が25と、430が予想以上に局がいない。
そこからは、予想通りペースダウン。
いつも6mシングルで基準としている6H目で6mが173、2mが94、430が31。
開け具合にもよりますが、6mシングルなら大体この数字×2前後となるのですが、オープンのない2m、430は、目標からは程遠い数字になりそうです。
430は、箱根を越えることすらできずです。
局もほとんどいなくなってきたので、発電機をつけっぱなしで寝ることにしました。
気づくと5時。2時間近く寝てしまいました。電源を上げようとして、発電機が止まっていることに気づきました。
様子を見ると、ガソリンはたっぷり残っている。始動してみるが、しばらくするとSTOPしてしまう。
無負荷では、止まる仕様になっている?そんなの聞いたことないぞ。
試しにPCを上げた状態で始動してみると、今度は動きました。
今度は動いている状態で満タン給油すると、振動でガソリンが飛び出てくる。これは使いにくい。
気を取り直して、オペレート開始。といっても今までの繰り返しです。
外は、この後とんでもない雨に。
06:50に8から呼ばれ、大オープンになる予感。
08:30過ぎには宮崎を見つけるものの、1,2エリアのEsの壁に阻まれなかなかQSOできない。
09:00時点で、6mが246、2mが125、430が45と、目標が達成出来そうなのは6mだけのようです。
10:30には最後の給油をして、ラストスパートにかけます。
大オープンの予感的中で、10:43にはなんと長崎から呼ばれました。コンテスト中の西方面のEsは、ほとんど経験がありません。
これは、1エリアからは相当良かったのではないでしょうか?
11:30頃、会社からの不幸の電話が。。。。。
これは厳しいかと思いましたが、電話で指示して何とか人柱君に対応してもらえることになり、障害をクリア。
ラスト6Hは、我慢我慢でほぼイーブンペースをキープし続け終了。
撤収時も雨に祟られ、ポンチョも役立たずでした。
結果編
全体
目標には届きませんでしたが、6m以外はいい加減な数値だったのでこんなものでしょう。
何度か1.2GのQSY依頼を受けました。普通マルチするなら1.2Gは常識なんでしょうね。
結果を見るために寄ったページでこんなものを見つけま
したが、もしかして3エリアレコード?
6m単体でも3エリアレコードだったりして。
まあ、この部門に力を入れていらっしゃる方も少なそうなので、いうほど価値のあるものでもないと思いますけど。。。
結果論ですが、6mスタートは失敗だったでしょうか?
過去に、スタート時以外はオープンせずというのを体験しているだけに、ついついマルチあさりにいってしまいましたが。
2m以上のマルチを伸ばすためにはビームが必須というのは理解しました。
各バンドの伝播について勉強しなくては。やってみて、アクティビティが高まる時間帯はなんとなくつかみましたが、CONDXはさっぱりわかりません。
とりあえず、LOGで確認して勉強してみることからはじめますか。
後は、出られる周波数を増やすことと、430のMパワー化、2m、430の独立化でしょうか?
ただ、いたずらにQRVする周波数を増やしたりビームを導入したとしても、そんなにスコアを伸ばせないのではというのが今回の実感だったりします。
この部門でも、1エリアに肉薄するのは夢のまた夢だなぁ。
来年以降、どうするか悩みそうです。
50MHz
好CONDXに恵まれ、目標突破を達成しました。佐賀、鹿児島を落とし、長崎はGWでは取れませんでしたが、CWなのでそんなものかと。
自作の5eleは、サイドが切れてバズをカットできた半面、GAINはF9FTと変わらずなんかいまいちでした。
今回のような使い方ならF9FTのほうがいいかも。
144MHz
マルチ的には、まずまずでした。東京、千葉、愛媛を落とさなければ目標は達成できていました。
ただ、マルチ取りにはビームで狙い撃ちしないときついというのが実感です。
西方面は、大分の特定の場所としかQSOできずでしたが、地形の問題なのでしょうかアクティビティの問題なのでしょうか?
それとも、飛びはこの程度?
局数は、どうしようもないですね。
430MHz
東は箱根を越えることが出来ず、西も2m同様大分の特定の場所としかQSOできず。
9エリアもアクティビティの問題か、さっぱりでした。
局数は、想像していたよりさらに少なく、途中からこのバンドに出るのをやめようかと思ったくらいでした。
1.2G以上はそれ以上な状態なんでしょうね。
<結果>
バンド 交信局数 得点 マルチ
50
MHz
329
322 52
144
MHz
153
152 27
430
MHz
64
63 17
合 計
546 537 × 96
= 51552
<タイムチャート>
| 21 22 23 00
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14|合計
----+------------------------------------------------------+----
50| 51 29 36 21 16
20 3 - 9 14 28 19 16 18 8 15 12 14| 329
144| 13 29 23 16 12
1 - - 7 11 2 11 4 2 10
4 6 2| 153
430| 16 5
4 6 - 3 - - - 4 2
5 2 2 4 6 1 4| 64
----+------------------------------------------------------+----
合計| 80 63 63 43 28 24
3 0 16 29 32 35 22 22 22 25 19 20| 546
累計|
206 301
320 416
482 546|
<マルチマップ>
11111111111111
000000000111110000000011111111112222222222333333333344444444445
123456789012342345678901234567890123456789012345678901234567890
50*.*.*******...***.***********************************.****.*...
144....................**.*.****.**************.*.***.*....*......
430.....................*........**********..**...***......*......
移動運用ギャラリー

2台のPCを並べました。 車内の最高気温はこの程度で割と楽でした。
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