2003年ALLJAコンテスト参加記

ANT 送電線
 近すぎたアンテナ                   ノイズ元(?)の送電線

参加部門:CAM 1017局×234マルチ=237,978
天候:晴れ 29日午後から強風
移動地:橋本市

準備編

 懸案事項として、SO2Rを快適に出来るようにすることと、3.5Mと7Mのアンテナの干渉を回避する課題がありました。
 DPについては、45度くらいはずらさないと干渉を回避できないことが実験で判明して、メーカ製より短縮率の少ないトラップを入れた2BAND-DPを作成してみました。
 ただし、フルサイズと比較する時間がありませんでした。
 SO2Rについては、2月位にある方のヘッドフォンの右と左で違う信号を聞いているというのをヒントに、準備する気になってSW-BOXを作成して、自由に送受信を切り替えられるように準備しました。
 和歌山コンテストで試したところでは、回り込みもなく快適でした(が県内局が少なすぎて参考にならず)。 
 その後、よくよく考えると、SO2Rでは3.5と7MのDPは別々のほうが都合がいいはずと考え、トラップDP作戦はボツとなりました。
 28日が月曜のため、その前の土日は家族サービスに徹しておりました。いつもに比べ、余裕がありすぎて落とし穴があるのではないかと不安なまま当日を迎えることに。

設営編

 落とし穴は存在しました。
 当初予定していた伊都郡の移動地が使えず、仕方がないので30kmほど山道を走り既に庭と化している(20回程コンテストで使っている)橋本市まで戻りました。
 この場所は、南がふさがっているためHFのハイバンドがSC中心になるとちょっとつらいことになります。
 6mでは、西向きのGWがきつく取りこぼしが多くなってしまいます。
 また、道沿いなので、展開できる場所が限られ十分に各アンテナの離隔を取ることが出来ません。
 設営自体は慣れたもので10時頃には完了しますが、恐れていたとおり50M以外はお互いにかぶって使い物になりません。
 それでも、ハイバンドのCQで7Mは受信できそうなので、それでカバーすることにしました。
 ついでに、2BAND-DPと3.5Mを受信比較してみると、S1つ位フルサイズの方が上でした。メーカ製とではS2つ程度の差があったので、少しはましになっている模様でした。
 あげたアンテナはいつものとおり。
3.5MHz:IV 10mH
7MHz:2BANDIV 8mH
14〜28MHz:LOOP
50MHz:5ele 12mH

運用編

 スタートは、いつものとおり7Mで周波数をキープしてRUN。
 最初の1時間を過ぎた位から、SO2Rを試すため6mを西向けでワッチすると、このロケでも6エリアが聞こえてくるので早速呼び出します。
 しかし、周波数を乗っ取られそうになるので、なかなか進みません。
 でも、いつも取りこぼすところがそこそこ埋まったので、この使い方が1つの方法だと認識しました。
 さすがに23時を過ぎてからは他の周波数にもいかないといけないので、6m、3.5MとQSYしていきます。
 6mでRUNしながら7Mを呼びに回っていると、ローカルが599Cを送ってきました。意味がわからずいるとmailが来て電圧が足りない音してるとのこと。あわてて安定化電源の電圧を見ると、低すぎたので上げて対応しました。(ご迷惑をおかけしました)
 夜中も7MのCONDXがそこそこいいので、かなりの割合で呼びに回り、レートを維持しているうちに朝を迎えました。
 寝ないうちに、朝を迎えることが出来たのは、88年以来だったので感動でした。
 ところが、8時過ぎに、全市全郡に引き続き、またもやFT-100の受信が死んでいるのが発覚。
 ここから先は、受信は1系統となってしまいました。
 午後から風が出てくると、送電線に近いロケのため、ノイズが結構発生しレートが落ちてきます。
 CONDXは、EsやSCがいいようです。後半は、何とか2001年並みのレートをキープし、大台が見えてきました。
(ということは、進歩がなかった?)
 最後の1時間はあせりながらも何とか20:36に1000QSO達成しました。
 その後PCの画像を記念に取ったりしていたので、そこから先はあまり伸びずでした。
 結果は、寝ずにオペレートでき、万全ではないロケーションで大台を達成できて満足です。

<反省など>

 ・今回は、夜中のRUNをかなり少なくしてみましたが、結果的には良かったようです。
 ・FT-100がつぶれた原因を探る必要がありそう。
 ・トラブルやノイズもあって、途中でちょっと集中力を切らせました。それがなければもう少し伸びたかも。
 ・大台に乗りそうだったので、ついついスコア度外視で局数GETに走ってしまいました。修行がたりません。
 ・アンテナの上げ方や、構成については、実運用を考えてまだまだ工夫が必要。
 ・SO2Rについて、左右別々の音を聞くのは、集中するタイミングさえ間違えなければそう難しいことはありませんでしたが、片耳ではパイルになると取れなくなるので、7MのRUN時にはほどほどにしたほうがよさそう。


<結果>

 バンド  交信局数  得点  マルチ
  3.5 MHz      216       214      46
    7 MHz      391       385      50
   14 MHz      144       144      40
   21 MHz      104       102      37
   28 MHz       63        62      28
   50 MHz      110       110      33
  合 計      1028      1017 ×  234  =  237978

<タイムチャート>

    | 21 22 23 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20|合計
----+------------------------------------------------------------------------+----
 3.5|  -  - 13 64 21  4 31 16 12 10  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  - 18 11 16| 216
   7| 65 66 13  - 12 46 15 13 16 28 20  - 12  - 14  - 10  3  - 19  -  5 12 22| 391
  14|  -  -  -  -  -  -  -  -  -  - 29 13 12 24  4  7  - 20  9  - 15  - 11  -| 144
  21|  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  - 17  -  9 18 11 11  - 21  - 17  -  -  -| 104
  28|  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  1 10 14  1  2 18  -  8  -  7  2  -  -|  63
  50|  - 12 33  1 13  4  1  5  4  4  -  1  1  7  -  6  -  -  1 10  -  6  1  -| 110
----+------------------------------------------------------------------------+----
合計| 65 78 59 65 46 54 47 34 32 42 49 32 35 54 37 26 39 23 39 29 39 31 35 38|1028
累計|      202      367      480      603      729      817      924     1028|

<マルチマップ>

    11111111111111                                               
    000000000111110000000011111111112222222222333333333344444444445
    123456789012342345678901234567890123456789012345678901234567890
 3.5..*..*..*.**.****.*.*********************.**.********.****.*...
   7..*.**...**...************************.*********************...
  14....**..*.**.******.*******.***.***.**.**..*.*.**.***.****.*...
  21....***.*..*..***.*.***********.***..****..*.*.******..**......
  28....**....*...**..*.*********..**.******...*...*..***..........
  50.....*..*..........****************.**.*.*.*.*.******.*.**.....