ストロンチウム strontium Sr　d=2.54 mp=769 bp=1380
アルカリ土類金属の1つで、常温で立方最密構造。主要鉱物は天青石SrSO₄やストロンチアン石SrCO₄がある。銀白色の金属で、化学的にはカルシウムとバリウムの中間の性質を示し、空気中では灰白色の被膜を生じる。水や酸とは激しく反応し、炎色反応は紅色。

塩化ストロンチウム strontium chloride SrCl₂ d=3.05g/cm³ mp=873 bp=1250
無色の立方晶系結晶で潮解性がある。一，二，六水和物があるが、六水和物が室温で安定な無色の斜方晶系結晶である。煙火の発色剤として、また多くのストロンチウム化合物の合成原料として用いられる。

炭酸ストロンチウム strontium carbonate SrCO₃ d=3.62g/cm³ mp=1497 bp=
天然にストロンチアン石として産出する。 室温では，無色の斜方晶系結晶で、熱すればSrOとCO₂とに分解する。 水には、ほとんど溶けないが、酸に溶けてCO₂を発生する。 塩化アンモニウム水溶液にも溶ける｡