亜硝酸ナトリウム sodium nitrite NaNO2d=2.17g/cm3 mp= 271ºC bp= ºC
無色の斜方晶系結晶でNO2のイオン構造は折れ線形である。
吸湿性があり、染料、有機合成原料(ジアゾ化)などに用いられる。
水溶液に酸を加えると二酸化窒素を発生する。
塩化アンモニウム ammonium chloride NH4Cl d=1.53g/cm3 mp= ºC bp= ºC
無色の立方晶系結晶。昇華するとアンモニアと塩化水素とに解離する。予想に反して水溶液はほとんど中性であるが、煮沸すればアンモニアが逃げて塩化水素が残り酸性となる。飽和溶液を作り温度を下げると、雪が降るように結晶が生成する。
硫酸アンモニウム ammonium sulfate (NH4)2SO4 d=1.76g/cm3 mp= ºC bp= ºC
無色の斜方晶系結晶で、アンモニアと硫酸の反応で大量につくられる。280℃以上になると分解しはじめる。
水溶液は弱酸性で、加熱するとアンモニアを失い酸性が強くなる。
窒素肥料としてや、タンパク質の塩析に用いられる。
硝酸アンモニウム ammonium nitrate NH4NO3 d=1.73g/cm3 mp=169.5ºC bp= ºC
室温では無色の斜方晶系結晶。約210℃で分解しN2Oと水を生ずる。吸湿性で溶解度は214g/100g水(25℃)。肥料や爆薬に用いる。
炭酸アンモニウム NH4CO3 mp= ºC bp= ºC
[ammonium carbonate]
無水物は得られていない.一水和物(NH4)2CO3・H2Oは無色の斜方晶系結晶.空気中に放置すると,徐々に炭酸水素アンモニウムとカルバミン酸(ammonium hydrogen-carbonate)になる。弱酸と弱塩基の塩は、完全に中和せず加水分解しているので、この炭酸アンモニウムの場合には、アンモニア臭がする。
酢酸アンモニウム ammonium acetate CH3COONH4 mp=114ºC bp= ºC
無色の結晶。潮解性で、エタノールに溶け、アセトンにわずかに溶ける。水溶液は緩衝作用がいちじるしく、化学分析に多用される。